Macに合った家と家具 #obt

前回のエントリーでワンボタンの声の御三方とお会いした話を書きました。
その時の宴はもちろんApple系の話で盛り上がったのですが、私のMacを使う環境についても盛り上がって頂きました。
自分でもこだわって作ったこの環境、前回のエントリーの外伝・補足といった感じで私のAppleプロダクトを囲む環境を晒してみることにします。





会話の内容

その会話は、すでにPodcast”Apple News Radio ワンボタンの声“第794回「山形からお客さんが来ました」でアップされています(11分20秒位から)。


794回山形からお客さんが来ました: Apple News Radio ワンボタンの声
■2/19配信 iOS6.1画面ロックにバグ有り、iPhone4Sの3G通信問題を解決するiOS6.1.1、SB版iPhone5でイーモバLTE利用可能へ、アップルが2013年5月9日まで学生向けキャンペーン、のニュースをとりあげました。 山形県から来阪された3104さんをお迎えしてお話したもようをお送りした後、リスナーさんからのコメントをご紹介しています。

俺様の城

Podcast内の会話の中で私は「Macに合わせた家を建てた」と豪語しておりました。
改めてどんな家なのか晒したいと思います。
地元の建築情報番組に出演した際の動画です(ただし私のしゃべりはガッチガチですが)。
どやっ!



マイホーム計画 Vol.6 〜テレビ出演!〜 | entrance / exit
長らく更新が滞っておりました。 新居に引っ越してから早いもので1ヶ月半。 とても快適・とても満足です。 不満など微塵もありません。 とても住み心地の良い我が新居、なんとこの度テレビ番組で紹介される運びとなりました!


自邸を建てるきっかけとなった家具達

私はPodcast内で話している通り「Macに合う家具」という視点で家具を選び、「家具に合う家」というコンセプトで家を建てました。
極論を言ってしまえば、私の自邸は「Macに合わせたデザイン」を念頭において設計した訳です。
せっかくなので、今現在所有している家具をご紹介します。


HomeDesk@George Nelson

HomeDesk@George Nelson

1958年から1964年の間に生産されたスワッグレッグ・グループは、繊細な曲線を持つ脚部と洗練されたフォルムによるチェア、テーブルのシリーズで、ネルソンの家具へのこだわりが最も現れた作品群とも言われています。
カラフルな仕切板による収納スペースには様々な小物を整理することができ、デスクトップにはペンや小物を綺麗に収納できる薄い引出しが2ヵ所あります。
ラップトップPC用のデスクとして、こだわりのSOHO用ワークデスクとして、また、コレクターズアイテムとして末永くご愛用していただけます。

これがMacを置くために購入したジョージ・ネルソンデザインのHomeDesk(購入当時はPowerBook G4 15inchを置いてました)。
華奢な脚とカラフルな仕切りで、デスクでの作業が小躍りする程に心がときめきます。
このデスクがあったからこそ自邸のプランニングのイメージが膨らんだという、自分の中では記念碑的な作品です。
現在はiMacが鎮座しています。


Aeron Chair @Herman Miller

Aeron-Chair@Herman Miller

ハーマンミラーがまったく新しい種類のチェアを開発したいと考えていたとき、かつて同社で画期的なエクアチェアを開発した2人のデザイナーが、幸いにもまったく同じことを考えはじめていました。
アーロンチェアの設計を始めるにあたり、その2人のデザイナー、ドン・チャドウィックとビル・スタンフは、ワークチェアが人間のために何をなすべきかを白紙の状態で考えることからスタートしました。そして機能や形状、素材などについて、あらゆる前提を問い直してみた結果、人間工学や環境面といった幅広い分野に関し、次のような確たる結論に至ったのです。

はい、ベタですね。
ハーマンミラーのアーロンチェアです。
上述のHomeDeskとアーロンチェアの組み合わせでiMacをいじってます。
座り心地が独特ですので、Web上のレビューでは合う合わないがハッキリ分かれる様ですが、個人的にはとても快適で座り疲れする事もなく何時間でも座って作業が出来る、ある意味ヤバい椅子でもあります。
また、娘をコイツに座らせてクルクル回すととても喜ぶといった、二時的副産物的使用方法も存在します。
本気でMacに向かい合う時はコイツじゃないとダメな身体になっちゃいました。
それに比べて事務所の椅子はry…(何も言うまい…)


Antony@Jean Prouve

Antony@Jean Prouve

ジャン・プルーヴェの椅子の中でも、最も優れたデザインと評され優雅なフォルムをもつ椅子です。
座面から背もたれにかけてのシート部分は成型合板によるもので、それを三日月形のスチールリブの両端で浮かせるように支えることで適度なクッション性を確保しています。
また、コンパスのような「逆V字」の脚は、構造的な安定を与えるための最小限のフォルムであり、プルーヴェの作品の中に多く見ることができます。
この椅子は、1954年にパリ近郊アントニー大学都市のキャンパスのためにデザインされたものですが、現在も多くのコレクターを魅了し続けている1脚です。
自宅には勿論、公共施設、待ち合い室などでは印象に残る空間を演出できます。

美しい。
とにかく美しい。
これは私が所有している家具の中でも1番のお気に入りです(もともとデザイナーであるジャン・プルーヴェの作品が大好きなのですが)。
プライウッドとスチールという異質の素材を組み合わせてこんなに優雅なフォルムを生み出すのは、プルーヴェのプルーヴェたる所以ですね。
360°どの角度から見ても美しい椅子です。
この椅子を眺めながらボーッと物思いに耽る事もしばしば。
私がお酒を嗜める体質であったなら、酒の肴にコイツを眺めながら晩酌した事でしょう。
リビングでiPadを弄る時などはもっぱらこの椅子に座ってます。
使い込んで早くアメ色にならないかなーと思っている逸品です。


Platform Bench@George Nelson

Platform Bench@George Nelson

48年のハーマンミラーのカタログにもプラットフォーム(平らな台)ベンチと表示されているように使う人のイマジネーションでベンチとしても、台としても、あるいはテーブルとしても使えるモデル。
まさに、ジョージ・ネルソンの建築家としてのバックグラウンドが色濃く出ている作品です。

これは作品名にベンチと付いてはおりますが、何にでも使えるプロダクトです。
先述の動画を見て頂ければお分かりかと思いますが、私はプラットフォームベンチにガラスの天板を置いてリビングテーブルとして使用しています。
購入して8年程になりますが、全く飽きのこないシンプルなデザインが気に入っています。
また、山形市内の私のお気に入りのショップでは、コイツに新作の洋服をディスプレイしていたり、友人の前野( @ma_e_1980 )はテレビ台として使用したりと、幅の広いプロダクトでもあります。
この先別のリビングテーブルが欲しくなっても(と言ってもプルーヴェのGueridon Bas一択なのですが)色んな使い方が出来ますね。


Standard Chair@Jean Prouve

ジャン・プルーヴェを代表する椅子の一つであるスタンダードチェアはナンシー大学都市のコンペがきっかけで、木材とメタルの組み合わせを積極的にデザインに取入れました。
1930年代から50年代にかけて、この特徴的なフォルムを持った椅子を様々なヴァリエーションをもって展開していきました。
その中でもスタンダード・チェアは、最もシンプルな構造をもつものであり、プルーヴェの構造哲学を知ることができます。
この椅子は背と座がプライウッドで、椅子に求められる力学を過不足なく表現したという意味でまさにスタンダードチェアです。
また、この椅子は多くのデザイナーに影響を与えてきた1脚でもあります。

ダイニングに4脚設置してある椅子です。
所有の家具の多くは独身時代に購入したモノですが、これは新築を機に購入しました。
スタンダードチェアに座って食卓を囲む他、ちょっとした作業をMacBook Airで行う際などに大活躍しています。
私は他の家具とのバランスや、大きい家具に色味が多いのは好まないので脚が黒のタイプを4脚購入しましたが、淡い色味のカラーバリエーションもありそちらもポップでいい感じ(実際購入にあたっては黒で4脚統一するか、それとも4脚カラーを別にして”オトナのハズし技”を演出するか散々迷いました)。
どことなく「小学校にある椅子」的な見た目が気に入ってます。


DSR@Charles & Ray Eames

DSR@Charles & Ray Eames

Dining Side-chair Rodと名付けられたこの椅子は、イームズ夫妻の名を永遠にデザイン史に刻み込みました。
プラスティックを一体成型した座面とエッフェルと呼ばれるスチール脚部の組み合わせは、単にシンプルと呼ぶには美しすぎ、その一方で工業製品としての量産性も合わせ持つ完成度の高さが魅力です。
現在ではポリプロピレンを原材料とし、より環境に優しい仕様となっています。

はいきたこれベタ。
超ベタ。
キング オブ ベタのイームズです。
でもアイ ラブ ベタ。
普遍的な美しさ。
あまりにも有名な椅子で、御多分に洩れず私のデザイナーズ家具収集癖はこの椅子から始まりました。
現在2階に作ったカウンターに2脚置いています。
そこのカウンターは将来的に子供達の学習机として使わせたい(あまり部屋に閉じ込めさせたくない)ため、いずれこの椅子は子供達のモノになるでしょう。


PH5@Louis Poulsen

PH5@Louis Poulsen

PHシリーズの代表作「PH5」は1958年発売以来、世界中で愛されている名品。
「対数螺旋」という独特のカーブを採用したセードと内部の反射板を精巧に組み合わせ、不快な眩しさを抑えます。
また器具内部を赤と青で彩色し白熱灯特有の赤い色を補正。
「暖かさと爽やかさを同時に醸し出す光」を実現しました。

これも新築の際に購入しました(昔からずーっと欲しかった)。
フォルムが独特でとても美しい。
タイニングテーブルの上にアクセントとして吊るしていますが、非常に優しい光で家族団欒の際雰囲気作りに一役買っています。


3/6 Sofa 2seater@graf

3/6 Sofa 2seater@graf

どこかノスタルジックな雰囲気のある、背もたれと座面がセパレートになった、すっきりとしたベンチタイプの二人掛けソファです。
シンプルな構造・適度な堅さの座り心地、木口から覗く積層の表情も持ち味のひとつです。
ニュートラルで圧迫感がなく洋室・和室ともにすっきりとした印象になります。
「3/6サイズという規格の積層合板1枚から製作できるソファ」というコンセプトのもと、設立当初に生まれたgrafの代表作です。

これは大阪のデザイナーズ集団” graf “のソファです。
ドガッと、深々と腰掛ける柔らかいソファが苦手な私にとって、この様なベンチシートタイプのソファは非常に魅力的に映り、独身時代に購入しました。
適度に硬い座り心地で、とてもリラックス出来ます。
リビングのど真ん中に鎮座しており、AppleTVを使ってiTunes内のコンテンツをテレビで楽しむ時に重宝しています。


Lunella@Enrico Baleri & Denis Santachiara

Lunella@Enrico Baleri & Denis Santachiara

笠のようなフォルムがユニークなルネラ。
ウレタンフォーム素材で弾力があります。
カジュアルでいて快適な座り心地ですが、スタッキングも出来るという優れ物。何色も揃えてカラフルに楽しみたいポップなチェア。トラディショナルの先を目指す好奇心旺盛な方におすすめです。

不思議な形をしてる「洋風座布団」とでも言えばイメージしやすいでしょうか?
弾力があり、座り心地もとてもよろしい。
いくら椅子を揃えたとしても、(特に女性はそう感じますが)床に座った方が落ち着くといった方用といった感じで購入しました(妻と娘はこの椅子?大好きです)。
現在は和室に置いて、畳とのミスマッチ感を楽しんでいます。


Elephant Stool@Sori Yanagi

Elephant Stool@Sori Yanagi

象脚スツールは1954年に柳宗理よってデザインされて以来、日本のインダストリアルデザインを代表する名作として国内外で高い評価を受けてきた伝説のスツールです。
2001年Habitat社の「リビングレジェンド・プロジェクト」で復刻され、世代を超えた作品として話題となりました。
デザイン誕生から50周年を迎えた2004年、21世紀も愛され続けるプロダクトとして、Vitra Design Museumから待望の再復刻です。
柳宗理は、チャールズ&レイ・イームズによって家具デザインに導入された、斬新な素材FRPの順応性と安定性に魅了され、その素材をエレファントスツールに取り入れました。
今回の再復刻では、1956年に株式会社コトブキから発表されたオリジナルを思わせる質感を、環境に配慮したポリプロピレン素材で見事に再現しています。
柔軟で優しく丸みを帯びた形状のシンプルなデザインは、時代を超えて愛され続けるプロダクトです。

日本のプロダクトデザインの巨匠、柳宗理デザインの一人掛けスツールです。
座る目的と言うよりもオブジェ変わりに独身時代に購入しました。
現在は花を飾る台としての利用ですが、座面が広く座っても抜群の安定感。
いずれ同じく柳宗理デザインの” Butterfly Stool “も無駄に玄関に置きたいなあと思っています。


まだまだ壁掛時計やフロア照明など沢山紹介したいのですが、キリがなくなるためある程度大きな家具の紹介だけにしておきます(っていうかもう飽きたでしょ?)。


環境が整えばMacライフはもっと楽しい

ダラダラと書いてしまった感は否めませんが、大体以上が私の生活の中に溶け込んでいる家具類です。
これらとMacや他のAppleのプロダクトとの組み合わせはとても美しく、悦に浸れる時間が送れます。
また、Appleというブランドからイメージされる色は私個人的には「白」であるため、自邸の外壁や内装はほぼ白一色。
アクセントとして屋根をシルバー、所々に木目など、基本的な色の使い方はApple Storeのそれを踏襲するように意識したつもりです。
自分で言うのもなんですが、我ながらスタイリッシュな家が出来たなぁと完成後1年半程経ちましたが、今だに自画自賛中w
「ここをこうすれば…」的な後悔も全くありません。
(ただ、将来茅葺屋根の「The 田舎」という趣の家でのんびり隠遁生活したいという、叶わない夢も一方であったりもするのですが。もし万が一叶うのであれば、そういう趣の家に相応しい様、身の回りからMacはもちろんありとあらゆるデバイスを生活から切り離す所存です。)
周りのモノをお気に入りのAppleのプロダクトと合わせれば、日々の生活がさらに彩られる様な気がしている今日この頃です。
お近くに寄られた際は、是非皆様お立ち寄り下さい。
ただし、ずーっと居座り続けられるのは勘弁こうむりたいところですがw

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