マイホーム計画 Vol.1

私には10代後半からずっと思い抱いていた夢がありまして。
その夢とは『自分のオリジナルの最高にスタイリッシュな家を建てる』
いつか絶対に叶えてやると思い続けて何年経ったんでしょう?
妻と結婚し、娘も産まれ、今私は新築一戸建てのマイホームを建てるため動き始めています!
今回は、そもそも何故10代後半というガキンチョの頃から家を建てたいと思い始めたのかを、私自身の備忘録も兼ねて書いてみたいと思います。





私は物心ついた頃から、自分の部屋のコーディネートをするのが異常に大好きでした。
その頃はカッコいいインテリアなんて買うお金がありませんでしたから、部屋自体をあれこれ工夫したり、自作のインテリアを作ってみたり。
部屋いじりが大好き過ぎて酷かったのが、仙台の専門学生だった頃。
その頃すでにライブハウスに足繁く通っていた私が、当時住んでいた部屋のテーマは『ライブハウスのような部屋』。
大家さんに断りもせず壁と天井一面をペンキで真っ黒に染め上げ、ライブハウスで無料で手に入れたフライヤー類を所狭しと貼付けし、床には市松模様のフロアマット、照明はブラックライト。
当然こんな部屋は落ち着く訳がないのです。
ライブハウスに遊びに行って、ヘトヘトで帰って来た部屋がまたライブハウス的、、、
一日に初期衝動が2回あるみたいな、、、
その後、部屋全体にアルミ箔を貼り詰めた『スペース部屋』にもチャレンジしましたが、案の定こちらも全く落ち着かず、、、
頭がおかしくなるような感覚に陥ってしまいました、、、
でも、こんな失敗も多々ありましたが、部屋を改造する作業は大好きでした。
あの頃はお金なかったからねー。
いろいろ工夫していろんなコトしてたなー。
しかし、いろいろムチャはやりましたが、賃貸アパートではどうしてもカスタマイズに限界があり、『自分で好き勝手に出来る家を建てたいなぁ』と漠然と思い始めました。


それで、こんなバカ学生でも奇跡的にも社会人になれたのですが、仕事で疲れて帰ってきたときに部屋が『ブラックライト・ピカピカ』だと、ますます疲れる訳です。
なんか生活にゆとりが欲しくなってきちゃってね。
自分で稼いでるから、学生時代と比べればいくらかお金もある。
以前からあこがれ続けてたけど、お金がなくて手が届かなかった家具も買えてしまう。
その頃から私の部屋(現在の部屋でもある)にはカッコいい家具がボチボチ増えてきました。
私の部屋に遊びに来た事のある方は知っているとは思いますが、イスが異常に沢山鎮座しています。
イスだけではなく、テーブル・デスク・照明・時計・ポスターなど、いろんな家具を買い漁ってます。
私が特に好きなのは、俗に言うミッドセンチュリーモダンと言われるデザイン。


ミッド・センチュリー・モダン・デザインとは?

20世紀初頭に勃興したモダン・デザインに対し、中盤の1960年代に登場した一連のデザインを指す。
初期のモダン・デザインがテクノロジーに裏打ちされた合理的なデザイン表現であるのに対して、シンプルかつ合理的でありながら、レトロ・フューチャーな雰囲気が漂う、という特徴を持つ。
代表的なデザイナーとしては、ジョージ・ネルソン、チャールズとレイのイームズ夫妻、ベルナール・パントーン、ハンス・ウェグナー、アルネ・ヤコブセン、ジャン・プルーベら。
若者のライフスタイル・デザイン志向と相まって、家具、照明器具、雑貨などが人気。


ハッキリ言って、ミッドセンチュリー期のデザイナーズ家具は高価です。
でも私は、世に出回るパチ物ではなく、常に本物を購入しています。
見栄でも何でもなく、家具にかけたお金の総額はおそらく数百万円はゆうに超えているでしょう。
しかし、良い家具って一生モノです。
適当な作りの家具を何個も買うより、コストパフォーマンスに優れてると思う(考え方は人それぞれですが、、、)。
なによりぶっちぎりでカッコいい。
私と同じく、デザイナーズ家具好きの前野とは、よくこう言った話で盛り上がります。
まぁ、誰にだって若い頃に大金突っ込んで没頭した趣味ってあると思います(例えば車とかね)が、それが私の場合はたまたまデザイナーズ家具収集でした。
しかし、良い家具を収集していてふと思ったのです。
『中にある家具がいくら良いモノでも、最終的にはハコ(家)だ。このアパートじゃ家具達が引き立たない。この家具達が引き立つアトリエ的・ギャラリー的な家をいつか建てたい!』
実際、家具って使う人ありきなモノです。
家具が人よりも優先されるなんて事はあってはならないと思います。
でも、先にも書きましたが、良い家具ってまず機能性が優れているのは当然ですが、とにかくカッコいいんです。
さりげないんですが、存在感が非常に大きい。
所有している・使用している喜びを与えてくれる家具には、それ相応の場所を与えてあげたいと思う私は変なんでしょうか?


現在妻と結婚し、娘も産まれた訳ですが、正直住んでいるアパートに狭さは感じません。
これから先もここで充分生活できます。
でも人生って不思議なモノで、そろそろ家の事も考えなきゃなぁとぼんやり考え始めていた昨年秋、とある縁で、現在住んでいる所から徒歩圏内の土地が今後分譲されるという話を、実際売り出しになる前に教えて頂きました。
その他様々な事を加味しても非常に幸運に恵まれ、これはもうこの話には乗っかっておかなければ!、そう思えるような、タイミングでした。
そのまま私はその分譲される地区でも一番競争率が高いであろう、家を建てる時には最高の立地である『東南の角地』を予約出来、近く本契約を行う予定です。
現在、自邸のプランニングを建築士の方と行っている最中です。
物事が上手くいくときって、恐ろしい程スムーズにいくって事を体感しています。


まぁこの辺の物事の流れや、実際の打ち合わせの話、金融機関からの借入の話等、今後の自分の備忘録も兼ねてシリーズ化して書き綴っていきたいと思います。
楽しい事だけじゃなく、大変な事の方が圧倒的に多いとは思いますが、長年夢見た自分の城が出来るなんてワクワクします。
金銭面での折り合いなどもありますが、極力妥協せず、自分の夢に描いた家に近づけれるようにいろんな事を勉強中です。
今までは全く知らなかった世界で、とても興味深く勉強出来ています。
妻と娘にも喜んでもらえる家を作るために、頑張らないとなぁー!
ちなみに図は私の所有している家具の中でも一番のお気に入りである、ジャン・プルーベがデザインした”Antony”という椅子です。
360°どこから見ても美しいデザイン。
この椅子達が映える家作ったるっ!!!

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