【スケートボード】長男太郎、5歳でスケートボードスクールデビューしました
すっかり春の陽気でスノーボードは完全にシーズンオフ。
いい感じでスノーボードを滑れるようになった太郎、夏場にこの感覚を忘れてしまうのはもったいない。
せめて横乗りの感覚だけでも通年味わってもらいたく、昨年買い与えていたスケートボード、スクールデビューさせることにしました。
スケートボードスクールデビュー
スノーボードもそうですが、スケートボードも元々父親である僕が若い頃夢中になってた遊びです。
板に横乗りしてスピード出して風を切る感覚は独特で、歳をとった今でも大好きなもの。
スノーボードでその楽しさを体感した太郎、あの感覚が大好きになったらしく、そこまで好きなら夏場でも同じような遊びをして楽しんでもらいたいと思うのは当然のことかもしれません。
さて、スノーボードのオフトレとして真っ先に思い浮かぶのはスケートボードだと思います。
同じ横乗り系だし飛んで技をメイクしたりするし、ハーフパイプ(スケートボードではランプという)に入って遊んだりするのも似ています。
また、有名スノーボーダーのショーンホワイト選手や平野歩夢選手なども実はスケートボードも上手いということから、スノーボードのオフトレにはスケートボードと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、そう考えるのは結構大きな間違いで、スノーボードと違いスケートボードは両足がデッキ(板)に固定されていないので出来ることが各々違います。
また、スノーボードは雪面を滑走するのに対し、スケートボードが滑走するのは舗装されたアスファルト。
同じ横乗りスポーツではありますが乗り味は全く違うもので、似て非なるものと言えます。
スノーボードから入った人はスケートボードを「足が固定されてなくて怖い」「アスファルトに転んだらと思うと怖い」と言いますし、逆にスケートボードから入った人はスノーボードを「足が固定されてて怖い」「そもそも寒い時に寒い場所に行くのが理解できない」と言う人が多いです。
似て非なるものということはオフトレに向いてないんじゃないか?と疑問に思うと思いますが、体重移動や姿勢でカービングするという点は似てるかな。
でも極論言えばそれくらいしか似ているニュアンスはありません。
オフトレにならないんだったらスケートボードをやらせる意味無いんじゃないか?と思われる方もいらっしゃると思います。
それでも夏場スケートボードをさせる本質的な理由は後述しますが、先に他の理由をお話しすれば、太郎にスノーボードさせてみて子供の身体能力の高さをまざまざと見せつけられ、ある意味怖さに鈍感な小さい頃にどちらにも慣れさせてしまえば「こんなもんか」と思って案外簡単に滑れてしまうものなのかもしれないと思ったからです。
また僕が若い頃はスノーボードもスケートボードもスクールなんて無くて、どちらも我流で楽しむしかなかったのですが、我流だったが故に(自覚はないものの)変なクセが必ずついちゃってるはずなんです。
太郎には僕が我流で教えるよりも、ちゃんとしたインストラクターに教えてもらった方が今後の伸びに違いが出ると思い、スケートボードスクールに通わせることにしました(スノーボードに関しても今期は「彼はスノーボード自体を楽しめるか?」という点を見定めようと思ってましたが、それはクリア出来たので来期はちゃんとスクールに通わせる予定です)。
初めてのランプ突入でビビる
山形のスケートショップ、ジョックスさんにお世話になります
スクールに通わせたいと思い立ち、ご相談に乗って頂いたのは、山形の老舗スポーツショップ、JOCKS(ジョックス)さん。
僕が若い頃から営業している横乗り系に強いスポーツショップで、初めてのスケートボードも、初めてのスノーボードもこちらさんから購入しました。
その後お友達になったフォトグラファーの前野くんも元々ジョックスの店員さんで、彼の斡旋で現在使用している スケートボード や BMX も購入と、気付けば僕のエクストリームスポーツ史はジョックスさんに頼りっぱなし状態。
大型のチェーン店も悪くないんですが、こちらはスタッフさんの質の高いサービスや品揃えがすごく僕のツボをつくんですよね。
ある意味僕の中では特別な存在感と憧れ感のあるショップです。
現在は山形市南部に移転して、街中で営業しているときには無かったミニランプを併設しており、一般開放の日にはたくさんのスケーターで賑わっています。
ありがたいことに息子のスケートボードレッスンも快く引き受けて頂き、スクールへの斡旋もして頂きました(そのスクールのインストラクターはジョックスのスタッフ、A2Cさんですので安心です)。
それでは早速レッスンを受けた太郎の怖いもの知らずのスケートをどうぞ。
娘あかりのスキースクールでも感じましたが、やっぱりちゃんとしたインストラクターの方から教えてもらうと全然違いますね!
基本中の基本からしっかり着実に教えて頂けるので、変なクセがつくこともなく綺麗に乗れています。
一番初めに正しい転び方から入り、板への乗り方、降り方、プッシュの仕方、止まり方。
順序立てて5歳児でも分かりやすいように教えて頂けるので、太郎はすぐに理解して教えられたことをマスターしていきます。
何より本人に「やらされてる感」が全く無く、心から楽しんでいるのが分かります。。
ヘタに僕が我流で教えていたら、根性論を押し付けてすぐに飽きてしまっていたでしょう。
平日日中も妻にせがんで姉と二人でスケートしているようですし、YouTubeで観る動画もスノーボードやスケートボードの動画ばかり。
太郎はスケートボードに完全にハマったようです。
息子の学びの場ながら僕も教わることがたくさんありました。
同じくジョックスの伊藤さんには、冬季のスノーボードスクールのご相談もDMでさせて頂いています。
今後も父子ともどもジョックスさんに寄りかかることになりそうです。
ご面倒をおかけしますが末長くよろしくお願いします!
スケート用ヘルメットをジョックスさんで買ってもらってご満悦
スノーボードとスケートボードは似て非なるものだけどカルチャーごと好きになって欲しい
上述のように、横乗り系のスポーツという共通点はあるものの、スノーボードとスケートボードは似て非なるものです。
初めにお話した通り、スケートボードはスノーボードのオフトレになるか?と言われると正直ちょっと微妙だと思います。
ではなぜオフトレにならないかもしれないスケートボードをさせるのか?という問いに僕の本質的な回答を。
それはスノーボードにもスケートボードにも強烈な「カルチャー」があり、それを太郎に体感して欲しいからです。
分かりやすいところだと、スノーボードやスケートボードを彩るグラフィックデザインなんかも独特のアートカルチャーと言えますし、スケーターやスノーボーダーが好んで聴く音楽のジャンルなんかもあります(パンクやハードコア、ニューウェーブ系の音楽を一緒くたにスケートロックなんてカテゴライズしている媒体などもありました)。
ファッションだってそうで、様々なスケートメーカーがそれっぽいデザインを施したアイテムは見ているだけで楽しめます。
僕なんかはスノーボードに比べるとスケートボードは本当にへたっぴで、技やトリックなんかは基本的なオーリーくらいしか出来ません(フリップは回すことは出来ますがキチンと乗ることが出来ず)。
そんな僕ですらクルーズというかプッシュして遊んでいるだけでも、スリルがあって楽しいし、自分がちょっとだけカッコ良くなったように感じられます(ライブステージに上がって1音目を出す感覚とよく似ています)。
次々とトリック決める人なんか羨望の眼差しです。
スケートボードショップに行くと、店頭に並んでいる様々な柄のスケートデッキに目を奪われてワクワクしますし、スケーター系のファッションも大好きです(昔と比べてスリムな物を身に付けるようにはなりましたが、あのこなれたストリート感は僕の好みのファッション感のルーツでもあります)。
僕がスケートボードに興味が湧いたのは、映画「バックトゥザ・フューチャー」シリーズで主人公がカッコ良くスケートボードを乗りこなしていたのを観てからです。
スケートボードに対する漠然とした憧れを持ちながら高校生になった僕は、どうしてもスケートボードが欲しくってバイトでコツコツ貯めたお金を握りしめ、当時山形市内の繁華街にあったJOCKSさんに足を運びました。
何枚もあるデッキから自分が好きなテイストのものを選び、トラック(金具)を選び、ウィール(タイヤ)を選び、スタッフさんに組んでもらう待ち時間に店内に流れていたビデオ映像を見て、文字通り衝撃を受けたのを今でも覚えています。
カッコいいトリックも当然ですが、その映像にはスラッシュメタルやハードコアパンクがBGMとして流れており、それが異様にカッコ良かったんですよね(今でこそスノーボードやスケートボードの映像にジャズやチルアウト系のオシャレな音楽が使われてますが、「そうじゃねーだろー!?」と思ってしまう自分がいます)。
購入したスケートボード、一緒に購入した地元の友達と毎日のように遊んでましたが、それ系バンドのTシャツを着てスケートしましたし持って行ったラジカセで流すBGMももちろんスラッシュメタルやハードコアパンクでした。
専門学校に進学してからも自然とスケートボードやスノーボードをやっているヤツとつるむようになり、バンド仲間でもスケートボードやってるヤツとか結構いて、いろんな友達が横の繋がりでどんどん増えていきました。
たとえ僕のようなへたっぴスケーターでも、スケートボードやってるってだけでシンパシーを感じるというか、すごく人と繋がりやすいカルチャーでもあったんです。
街中にはハードコアバンド Suicidal Tendencies のロゴが入ったキャップやバンダナ、Tシャツにネルシャツを着たスケーターがわんさかいました(下記参照、こういうのね、こういうの)。
スケートボードと音楽とファッションってものすごく密着していてものすごくカオスでした。
そういうカルチャーというか、シーンというか、うまく言えないんですがそういうものが分け隔てなく渾然一体と化してその熱量たるやものすごいものがありましたし、そんな中に身を置くことがとんでもなくエキサイティングで楽しかったのです。
カルチャーってもんは大ブランドや大企業達がミーティングを開いて「今年はこれを仕掛けます」ってできるようなもんじゃないと思います。
まあそれもある意味カルチャーではあるんですが、僕は認めたくありません。
あの時僕が体験したスケートカルチャーは、そういう作られたカルチャーではありませんでした。
だからこそ今現在でもずっと僕の心の片隅でずっと気になり続け、憧れ続けているんだと思います。
一方で最近ではスケートボードやスケートカルチャーは、スケーターやそのカルチャーを愛する人達に限らず、多くの人にファッションとして溶け込んでいることを普段生活していても肌感覚として感じることが多くなりました。
こういうのは作られたカルチャーなのかもしれないけど、そのおかげで市民権というものが得られたのかもしれません。
スケートカルチャーを感じる機会が増えるというのはとても嬉しいものです。
我が子太郎には、そういう本物のカルチャーに触れながらスケートボードやスノーボードを楽しんでもらいたいと心底思っています。
2020年の東京オリンピックからスケートボードは正式種目となります。
その影響なのかスクールに通う子供達が増えているとジョックスのスタッフさんに聞きました。
スクールというと習い事感覚で通わせている(通っている)親御さん(や子供達)もいらっしゃることでしょう。
それはそれとして全く否定しません。
スケートボード結構体力使うし体幹鍛えられるもんね。
でもスケートカルチャーって習い事レベルじゃなく、ハンパなく楽しいんですよ。
習い事として割り切るのではなく、カルチャーごとスケートボードを愛してもらえると、その体験が太郎の人生により豊かな彩りを与えてくれると思うんですね。
誤解して欲しくないのは、スケートボードが一番楽しくて、同じ横乗り系のスノーボードやサーフボードはその下とか言ってるつもりは全くありません。
どれも違った面白さがあり、素晴らしいカルチャーがあり、魅力的なスポーツなのは間違いありません(サーフボードは学生時代一度だけトライしましたが、乗りやすいといわれるロングボードに立つことすら叶わず海中に沈みまくってやらなくなりました。でも あのカルチャーや風景は好きで憧れもあります。今後もやるつもりはないけど)。
スノーボードやサーフボードは自然が相手のスポーツですので、ある種スピリチュアルな雰囲気を味わえると思いますし、自然の素晴らしさや怖さ、そして自然の不条理も自学できるでしょう。
でもこれらは板一枚持ってヒョイと楽しめるかというとそういう訳にはいきません。
雪山や海に行くためには、車にボードやウェアを積んで出かけなければいけません。
でもその準備や移動すらとても楽しいんですが(さらに言えば一緒に行く女子なんかいると車内のキャッキャウフフの方が楽しいのは異論認めないいいか絶対にだ)。
そして特にスノーボードはある程度の初期投資が必要で、ざっと考えても安くて10万円くらい払わないとそもそも道具が揃いません。
車のガソリン代や雪山でのリフト代なども考慮するとワンシーズンで結構な出費がかさみます。
ちょいと敷居が高いのが現実です。
その点スケートボードはスノーボードやサーフボードと違い、それさえ持ってたら一歩玄関の外に出たらその場で出来てしまうという、一番手軽で一番気軽な、ある意味一番「ストリートに近い」エクストリームスポーツです。
思い立った時にプイッと手に取って楽しめる。
どこでもエキサイトできる。
これがスケートボードの最大の醍醐味だと思います。
あとこれを言ったら今までドヤ顔で書いてきたことが無になる気がしますが、スケートボードやスノーボード、サーフボード出来るヤツってやっぱりブッチギリでカッコ良く見えるじゃないですか。
男ならカッコつけること、ツッパることってとても大事だと思うんです。
ごく最近、太郎と立ち寄ったショップ内でたまたま流れていたスケートボードの映像に太郎は目を奪われ、10分程度その場を動かなかった姿に、昔同じように映像から衝撃を受けた自分の姿を垣間見たような気がしました。
基本的にスケーターやスケートカルチャーの中にいる人間は何か「長いものに巻かれる」ことに対して嫌悪感を抱き、自らが愛するそのカルチャーが他の者により軽々しく扱われることを好まない人が多いものです。
彼もまた自分が愛したものを批判されることを極度に嫌がり、出来ないことを極端に悔しがり、好きなものに対して妥協を許さない性格です。
太郎にもこういったスケートカルチャーに触れることで、やんちゃで反骨精神のある、カッコ良くて優しい骨太の男に育って欲しい、父はそう願っています。
全力でカッコつける後ろ姿(このあと盛大にコケる)
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