信州道中記

旅、いいもんですよね。
毎年何処かに旅行に行く小生、今年の目的地は信州長野!
旅行のレビューなど柄ではないのは百も承知ですが、たまにはいいですよね、こんなエントリーも。
さあ、このエントリーを読んで、アナタも私と珍道中してる気分になりませんか?
とっても長いので、飽きないで最後まで読んでねはあと。





1日目

新幹線にて大宮経由で長野へGO!
未だ少年の心を持つ私(ツッコミ受け付けません)、前日の夜はワクワクし過ぎてあまり寝れませんでした。
寝不足故、すごくハイテンション。
「善光寺でBBAナンパしたるキリッ!」
そう心に誓い山形新幹線に乗り込みました。

  • 山形新幹線での朝食
  • 新幹線車内で朝食を取る事に。
    山形新幹線での食事と言ったら、ベタですがやっぱりこれですよねー。
    ボリュームもあり大満足!


    米沢名物「牛肉どまん中」
  • 長野での初食事
  • 山形新幹線を大宮で下車、長野新幹線に乗り換えして、やってきました長野駅。
    善光寺近くの西洋料理店もりたろうさんでランチ。

    ぱてぃお大門 蔵楽庭|西洋料理店 もりたろう

    地元のポークソテーとビーフシチューを頂きました。
    ボリューム満点で味も非常に美味!!!
    この”ボリューム満点”という点が後々酷い目に合う伏線となる訳ですが、この時はそんな事は想像すら出来ず。
    大満足で来たる善光寺BBAナンパ、「み・な・ぎ・っ・て・き・た」


    長野産ポークソテーが分厚くて美味しい

    長野牛のビーフシチューもトロットロで最高
  • 善光寺詣り
  • そしてやって来ました善光寺!
    寺社仏閣大好きな私的にマストなお寺!

    【信州 善光寺】 公式ウェブサイト

    そんな高貴な寺でBBAナンパという煩悩丸出しの精神で門を潜ったのですが…


    ガン飛ばされこちらも負けじとガン飛ばしましたが、視線を外してくれませんでした…

    すげー威圧感

    善光寺のネームバリューは伊達じゃありません…

    神聖な空気漂う本堂を前にお漏らし寸前…

    昨年伊勢神宮に行った時も感じましたが、なんなんですかね、あの本物感。
    BBAナンパと意気込んでいた私の煩悩はすっかり削がれ、清らかな気持ちになり御守り買って来ました、ハイ。
    ちなみに境内のおみくじ引いたら中吉でした、ハイ。
    満足しています、ハイ。
    ヘタレですいません、ハイ。
    案外若者も多くBBA少なくガッカリしました、ハイ。

  • おやき食らう
  • 長野のファーストフードと言えば、ビッグマックじゃなくおやきでしょー!
    って事で、長野駅に到着して早々におやき買い食いしたんですが、善光寺前の沿道で焼きたてを食しました。
    具はこれまたベタに野沢菜をチョイス(冒険出来ずにベタなモノを選ぶヘタレ男の本領発揮)。
    おやき未体験の皆さん、おやきは焼きたてが美味いです。
    それなりのボリュームで小腹が空いてる時にピッタリ(この”それなりのボリューム”のおやきを2個食べた事も、後の悲劇に繋がります)。


    焼きたてのおやきを炎天下の空の下で食し、安定の舌ヤケド
  • 岩松院
  • 善光寺から長野電鉄で小布施に向かい、着いた先は岩松院。

    岩松院 信州小布施

    なんでもここは、葛飾北斎の人生最期の大作が存在する場所で、なおかつ戦国武将福島正則公の菩提寺でもあるとの事。
    皆様ご存知の通り歴史好きな私。
    「み・な・ぎ・っ・て・き・た」


    北斎最期の大作「八方睨みの鳳凰図」撮影禁止の為Web上より転載。ど迫力!

    福島正則公の廟

    なんと訪れた7月13日は正則公の命日。
    そんな日にここに訪れる事が出来た私はやはり「持ってる男」の様です。
    賤ヶ岳の戦いや関ヶ原の戦いで大活躍した割に、幕府にイチャモン付けられ、最晩年は不遇であった正則公。
    廟も戦国の有名武将の割にはひっそりとしており、正則公の無念さが伝わる様でした。

  • 17時のおやつ
  • ここでTwitter上で @apemania さんから、「竹風堂の栗おこわは食っとけクソが!」との有用な情報!
    早速スキップ&ターン、たまに小躍りしながらお店に向かい食して来ました。

    小布施本店|信州小布施 栗菓子 竹風堂

    素朴で優しい味。
    とても美味しい。
    しかし、ここにこの度最大のトラップがしかけられておりました…
    栗おこわ食べたのは17時。
    宿泊先での宴会スタートが19時。
    こちらさんの栗おこわ、普通のお弁当サイズですので、ボリュームも大。
    ハイ、この後の私の腹具合想像できますね?


    とても美味しいんですよ、食べる時間さえ間違えなければ…
  • 一泊目の宿
  • という訳で一泊目のお宿は、湯田中温泉よろづやさん!

    長野県湯田中温泉【よろづや】・登録有形文化財【よろづや松籟荘】~天然温泉かけ流しの露天風呂~

    素敵な温泉宿なんですよ。
    しかし、改めてこの日の行動を振り返ってみましょう。
    ほんの数時間前にボリュームある駅弁を食し、ほんの数時間前にボリュームあり過ぎるポークソテーとビーフシチューを食し、ほんの数時間前に焼きたて熱々のおやきを食し、ほんの数時間前に優しい味の栗おこわを食しました…

    ……
    ………
    全然お腹空いてねーよ…
    宴会中は、まるで強姦されてしまった女性の様に呆然と宙を見つめておりました(以下レイプ目。この表現フェミニストな女性の皆さんは怒るかもしれませんが変えるつもりはございません。だってホントにレイプ目だったんだもん)。
    レイプ目の私、宴会料理の写真を撮る事もままならず、半ば無理矢理料理を胃袋にぶち込み、レイプ目から白目になり気絶もとい就寝しました…


    よろづやさん名物桃山風呂。

    名旅館だけあり客室にはイームズの名作LCWが鎮座してました


    2日目

    一日目の超絶満腹状態が睡眠だけで治る筈もなく、完全胃もたれで迎えた2日目。

  • 童心に帰る
  • 旅館を後にし向かった先は安曇野。
    女性絵本作家いわさきちひろさんの美術館です。

    安曇野ちひろ美術館

    素敵なんですよ、ちひろさんの絵本は。
    娘が産まれてしばらくしてから買い与えた絵本がちひろさんの絵本でした。
    優しいタッチで描かれるちひろさんの絵はとても独特で、とても品があります。
    そんなちひろさんの美術館、何気にとても楽しむ事が出来ました。


    エントランス

    何気にハイセンスな看板

    館内で配られたスケッチ用画用紙に、ちひろさんの絵を模して私が描いた娘像

    ちひろさんの絵がプリントアウトされたTシャツ

    館内にはちひろさんの絵本をはじめ、グッズも沢山販売しておりました。
    娘の為に絵本を2冊、娘と妻と自分のTシャツ、息子のオモチャと今回の旅行で1番散財したのがここかもしれません。

  • ピリッと刺激的ぃ〜
  • この辺は清流が流れ、ワサビの生産も盛んとの事で、近くのワサビ農場に足を運んでみました。

    大王わさび農場

    一面に広がるワサビ畑にちょっと感動。
    ワサビも試食してみましたが、なんと言うか辛さの中にスッキリとした上品な甘さがあるんですよ。
    これ食べちゃったら市販の練りワサビとか食べられません。
    しかし、絶賛胃もたれ中の私のお腹、試食のワサビを食べた時点でキリキリヒリヒリし始めた…
    結局下の写真を撮って下世話な妄想をする位の気力しかありませんでした。


    ワサビ像がシュール

    超大型ワサビ型オトナのオモチャ

    ワサビ型オトナのオモチャで戯れる女子像(レイプ目)
  • 信州味噌
  • 安曇野から松本に移動し昼食。
    長野と言えば信州味噌。
    石井味噌さんに味噌蔵見学も兼ねてランチへGO!

    信州の味噌蔵 石井味噌 杉桶仕込の天然醸造・無添加の三年味噌

    「味噌蔵行くんだったら味噌買って来いや、ミソ野郎。」
    旅行の行程表見せた時に、妻が私に吐き捨てた言葉が頭から離れません(そして吐き捨てられた言葉にドM心をくすぐらせ、みなぎってきたのはここだけの秘密です)。
    こちらの味噌蔵で3年寝かせた味噌を購入した、もうすぐ36年目の寝かしに入るミソ野郎。
    ここの食事も美味しいんですが、またしてもボリューム大、なおかつ味付けの濃い料理に撃沈レイプ目のミソ野郎…


    老舗の看板

    【俳句】味噌蔵で 溺れてみたひ ミソ野郎(季語無し)

    【俳句】味噌料理 おまけのおやきで レイプ目に(字余り)
  • 国宝ではしゃぐ
  • 今回の旅行、1番の楽しみ。
    松本と言ったら松本潤!
    いや、松本と言ったら松本人志!
    いやいや、松本と言ったらトータスry(もういいですか?)
    松本と言ったら松本城!!!

    国宝松本城 松本市公式ホームページ

    今まで日本津々浦々様々なお城に足を運びましたが、国宝に指定されているお城ってあんまり無いんですよねー。
    前々からずーっと行ってみたかった松本城。
    レイプ目のミソ野郎「み・な・ぎ・っ・て・き・た」


    「み・な・ぎ・っ・て・き・た」

    武者野郎がミソ野郎をお出迎え「アッー」

    【俳句】松本の 城で感涙 ミソ野郎

    そそり立つ、いや、そびえ立つ松本城にみなぎり過ぎて昇天

    素晴らしいっ!
    流石国宝に指定されるだけの事はありますね。
    山城ではなく典型的な平城なんですが、平城だからこそお堀とのコントラストが映えるとても美しい景観。
    正直あと3時間程松本城を見ていたかった。
    いや、あと3年程松本城で寝かしてもらい、ホンモノのミソ野郎になりたかった。
    陳腐な言葉ですが、本当に素晴らしかったっ!

  • 湖上で黄昏
  • 松本城でレイプ目が吹き飛んだミソ野郎。
    次は諏訪湖を訪れました。

    諏訪市観光ガイド「霧ヶ峰・諏訪湖」

    なにやら諏訪湖畔にて、水陸両用バスで地上から湖面にダイブ出来るとの情報ゲット。
    やたらと興奮したミソ野郎。
    みなぎりながらバスに乗り込みました。
    しかし、みなぎり過ぎてと言うか、疲れが溜まっていたんでしょう、ミソ野郎この時すでにレイプ目…
    約70分の遊覧中、最初の10分で写真を撮り、残りの60分をレイプ目で睡眠するという失態を侵しました…


    水陸両用バス。乗り込む時は楽しかった、本当に…

    この写真撮って以降記憶がありません…何かの間違いで意識の無いまま諏訪湖に沈んでいたらそれはそれで幸せだったかもしれません


    3日目

    抑えよう、抑えようと思っても結局暴飲暴食を重ね、絶賛胃もたれ爆上げ状態で迎えた最終3日目。

  • 童心に帰るパート2
  • まずは昨日に引き続き童心に帰ろうシリーズ。
    白樺湖畔にある影絵・切り絵美術館に。

    影絵美術館|白樺リゾートで遊ぶ|白樺リゾートファミリーランド -白樺湖の遊園地

    内部は撮影禁止のため写真は撮れなかったのですが、とても芸術性の高い作品群に感動!
    こちらさんの中庭には、動物と戯れるコーナーもあり、正に童心に帰る事が出来たひと時でした。


    ウサギ野郎とミソ野郎

    舞妓どすえー

    舞妓の舞台裏(目が死んでいるのに注目)
  • 軽井沢で富裕層の仲間入り
  • 避暑地の代名詞、軽井沢。
    富裕層の街、軽井沢。
    天皇陛下と皇后様の出会いの地、軽井沢。
    行って来ました、軽井沢。
    本当に涼しいんですね、軽井沢。
    まずはランチにこちらのお店へGO!

    村民食堂|星野エリア

    村民食堂と言う謎な名前のお店ですが、行ったらビックリオシャレモダンなお店でした。
    こちらのお店では蒸籠(せいろ)料理に舌鼓。
    地元の野菜やお肉を蒸籠で蒸して頂きます。


    野菜が甘くて美味しい、しかしレイプ目

    食後は軽井沢の自然で癒される
  • レトロモダンな街を歩く
  • その後、レンタル自転車を借りて旧軽井沢銀座通りへ。

    軽井沢銀座商店会公式

    レトロモダンな街並みを散策。
    流石に観光地らしく沢山の人が訪れておりました。


    ミカドコーヒーの名物モカソフト美味いお(これでもお腹限界寸前)

    そして自転車を一人走らせ、目指すは旧三笠ホテル。

    重要文化財 旧三笠ホテル‐軽井沢観光情報

    これがすげー大変でした…
    距離的には大した事ないんですが、ずーっと上り坂…
    福山雅治の代表作は桜坂(どうでもいいですか?)
    富裕層の別荘をチラ見しながら鬼の様な形相で自転車を漕ぐ中年男性に対し、車ですれ違う方々の冷たい視線、中年男性(通称ミソ野郎)は後日、「俺も富裕層に成り上がって、ここに別荘建ててお前らを見返してやるんじゃボケッ!」と語ったそうです。


    旧三笠ホテル。汗だくで来ました

    帰りの下り道。この道路の両サイドに富裕層の別荘が多々あり
  • 旅の締めで釜飯食らう
  • そんなこんなで長野を後に。
    帰りの新幹線内で頂いたのが名物「峠の釜飯」
    これ、ホンモノの素焼きで器が作られてるんですわー。
    そして持つとずっしり重いんですわー。
    お土産と一緒に持つと邪魔なんですわー。
    よってレイプ目で何も食べたく無かったんですが、無理矢理お腹にぶち込んで器は処理させて頂きましたすいません…


    うまかったなー(遠い目


    総括

    長野、とてもいいところでした。
    全国で3番目に広い県との事で、地方により文化圏が明らかに違うというところが垣間見れて非常に興味深いところでした。
    また盆地が多いせいか、風土気候が山形に似通っており、新幹線などから見える景色は(いい意味で)他県に旅行に来たという実感が湧かない位に山形のそれと似ているなぁと、妙な安心感がある旅だった様に思います。
    そして今回の最大の反省点。
    暴飲暴食出来る程自分は若くないという事を如実に感じました…
    自分では色んな土地に旅行し慣れており、その土地のいわゆる「地の物」を目一杯食べる事も旅の醍醐味だと思っていたのですが…
    現在減量中で、日々の生活の食事量を減らしていたのが効いたのかもしれません。
    そもそも若い頃と同じ量の食事なんか食べられる訳ないですよね…
    いくら旅行とはいえ、不摂生しない様気をつけようと思った信濃旅でした。
    でもホントに楽しかったよ!
    ありがとう長野!
    また行くよ長野!


    軽井沢の草原でかわい子ぶるミソ野郎、もうすぐ36年目、既婚2児の父、レイプ目←イマココ