北海道の網走や釧路や知床半島に旅行に行きました

北海道はでっかいどー。
何年かに一度は北海道に遊びに行ってましたが、札幌や函館、小樽に松前、遠くても旭川くらいしか行ったことがありませんでした。
足を伸ばしたことがなかった道東エリア、ようやく遊びに行くことができました。





山形から道東まで

一言で道東までと言っても超遠いです。
北海道って地図の縮尺が本州のそれとは違うんじゃないか?と疑わざるを得ないほどに、本当に遠いです。
山形から道東までは、まず仙台空港まで車で移動し、新千歳空港まで移動、そこでトランジットして女満別空港へ移動後に、レンタカーで各所へということになります。
山形から新千歳にもJAL便が出ていますが、女満別へのトランジットや到着時刻的なことを考慮すると、仙台から移動した方がフレキシブル。
なんだかんだで山形を出てから5時間弱くらいで女満別空港に降り立ちました。
避暑にやってきたんじゃなかったっけ?と思わざるを得ないくらい、北海道も暑かった…

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千歳でとりあえずお寿司

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この最果て感


オホーツク流氷館

知床半島といえば、真っ先に思い浮かぶのが流氷です。
オホーツク流氷館 ではオホーツク海の生き物たちが展示されていたり、本物の流氷に触れたりと、流氷の世界を体感する事が出来ました。
館内には流氷の世界を感じることのできるスペースがあり、同日は北海道のくせに外は結構暑かったのですが、ここでヒンヤリ涼むことが出来ました(涼むレベルをはるかに超えて寒かったけどな)。

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キツネかわいいおキツネ

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クリオネってよく見るとキモい


博物館 網走監獄

悪いことをすると網走刑務所にぶち込まれてしまいます。
博物館 網走監獄 は明治時代から実際に網走刑務所で使用されてきた建物を公開保存している博物館です。
エントランスの門からしてど迫力で威圧感バツグンでしたが、中に入っても異様な空気感が周りを包んでおりました。
さらに怖いことに、そこかしこに看守と囚人の蝋人形がいるんですよね。
ちょっと夢に出てきそうな怖さです。
実際にここでこんな生活してたら逃げ出したくなるのも分かる気がします。
実際に網走刑務所を脱走した、昭和の脱獄王の異名を持つ白鳥由栄(しらとりよしえ)さんの脱獄中の蝋人形も天井付近に展示してありました。
こんなとこにぶち込まれるんだったら、悪いことは出来ないなーとこの歳にして再度認識した次第です。
ちなみに網走監獄を出た後、現在の網走刑務所前を通りましたが、門のすぐ脇にハローワーク的な職業案内所があったのには苦笑しました。
なおかつ、網走駅の前を通過した時に目にしたのが、縦書きのいかにも刑務所ライクな看板。
この縦書きには網走刑務所から出所してくる受刑者が、もう二度と「横道に反れないように」という願いが込められているとのことですが、街ぐるみで網走刑務所を全力アピールしているように見えてしまったのは僕の心が歪んでいるからでしょうか?

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看守さんこんにちわ

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入獄しました

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脱獄の先輩、白鳥さん


もう戻ってきません(多分)


オシンコシンの滝

網走監獄で怖い思いをしたので、癒されたくなり向かったのが オシンコシンの滝
パワースポット的な感じですね。
階段を登って滝に近づくと涼しい風を感じます。
この滝は途中から流れが二つに分かれていることから「双美の滝」とも呼ばれているようです。
「日本の滝100選」にも選ばれているのも納得の美しい滝でした。
ところでオシンコシンってなんでしょう?

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誰かオシンコシンの意味教えてくれよ!


知床断崖シーカヤック体験

今回の旅のメインは知床の海を自分の力で漕いでいくシーカヤックです。
前々日くらいから天気が怪しかったので、シーカヤック出来るのかギリギリまで分からなかったのですが、天気も良好、風も穏やかで無事に漕ぎ出せること確定!
このためにお気に入りのスイムパンツとラッシュガードを着込んで集合場所に到着すると、他所のグループの皆さんがちょうど漕ぎ出したところでした(ちなみにスイムパンツとラッシュガードの上からさらに施設側で準備していたライフジャケットなどを着込んだので全く意味無かったのですが…)。
漕ぎだす前にガイドの方々にレクチャーを受けましたが、これがなかなか厳しいんですよ。
海での事故防止のためにはこれくらいビシビシ言わないと、言うこと聞かずにカヤック転覆させる人がいるんでしょう(←その筆頭が僕の様な輩ですね)。
軽〜い気持ちで浮き足立ってた気持ちが一気に引き締まりました。

海に漕ぎだすと、前に進むのがなかなか難しい…
気持ちは進んでいるのに、思った様に進めない、でもガイドの方はスイスイ進んでいくんです。
生来の負けず嫌いだけでは如何ともし難い経験の差(後は年齢)を実感。
でも自分の力で漕ぎ続け、なんとか目的地まで到達したときの達成感はすごいものがありました。
また、海側から眺めた切り立った絶景は素晴らしかった。
残念ながら海ポチャを恐れてスマホは陸に置いていったため写真などは撮影出来なかったのですが、心に刻む光景を見ることが出来ました。
そして帰りの漕ぎ出しがとても辛く感じました(でもこの後全く筋肉痛にならなかったのは自分がまだまだイケると思えました)。

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ロシアに向かって漕ぎ出せ!

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なんですかねー、カヤックに乗ってるのに伝わってくるこのおよび腰感


知床峠

知床半島を横切っており、知床横断道路とも呼ばれている国道334号線の最も標高の高いところが知床峠です。
周りには羅臼岳が拝め、天気が良ければ北方領土国後島も臨めるそうです(当日はあいにくの曇り空でしたが)。
この峠には北方領土は日本固有の領土であると主張したモニュメントがあり、領土問題の根深さを改めて実感しました。
北方領土返せ!あっ誰が来たようだ…
そして釧路方面に向かう最中に昼食をとった食堂で、お約束の顔面パネルを撮影出来ました。

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羅臼岳

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おそロシア

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旅のお約束


釧路の炉端焼き

知床半島から釧路に移動。
朝一からシーカヤックで運動したのでお腹がペコペコ。
晩御飯は仙台で発祥しここ釧路で発展したといわれる炉端焼きです。
釧路港で水揚げされたとれとれの新鮮な魚介を炭火で焼いて食すというのは幸せでした。
普段よくBBQをやってるせいか、炭火で食材を焼くという行為自体は全く目新しくなかったんですが、魚介類を一度にこんなに焼くというのは初めてで、いつものBBQとはまた違った感動がありました。
北海道名物のザンギも頂き満足です(普通の唐揚げとの違いが分からなかったけどな)。
個人的には、お食事を頂いたお店のごく近くに、映画「起終点駅-ターミナル-」の作中で見た印象的な橋があってテンション上がりました。
ちなみに二次会に向かう道中で見かけたホテルの看板を見て、「次に釧路に来たらここに泊まろう」と心に誓いました。

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火を見ると興奮しませんか?

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ここ泊まりてー


釧路和商市場

翌朝は近くの和商市場にてお食事を。
漁港のある街に行くと、必ずその土地の市場に足を運びます。
どこの市場も鮮魚やカニ、塩干、青果などが並んでいるのが常ですが、こちらの市場は白米 or 酢飯が入った丼を先に購入して自分でチョイスした魚介類を切り身一切れから購入して乗せていき、自分好みの海鮮丼を作れる「勝手丼」のサービスが有名です。
自分の好きな獲れたての魚介を自由に選べるのってとても良いですね。
案外値段もリーズナブルで、1500円くらいでボリューム満点の海鮮丼が頂けます。
ご飯も100円増しで大盛りをチョイス出来ますが、前夜の炉端焼きを食べ過ぎたのと、ダイエット継続中のため普通盛りに自重した自分を「大人になったなぁー」と褒めながら勝手丼を貪りました。

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これで1500円以下とか幸せよね


摩周湖

日本で最も透明度が高い湖で、布施明さんの歌う「霧の摩周湖」でも有名な湖です。
この日の摩周湖近辺は名曲通りの霧に見舞われ、残念ながら全くその湖面を見ることは出来ませんでした…
摩周第一展望台でこの調子でしたので、本来であればこの後摩周第三展望台に行く予定でしたが、これは行っても無理ゲーだろと判断し、ショートカットすることに…
でも第一展望台で食べたジャガイモを加工した名物は美味しかったです(←お前ダイエット継続中じゃないのかよ?)

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神秘すぎて何も見えず


硫黄山

摩周湖から車を走らせること30分くらいで到着したのが硫黄山。
山というよりはなだらかな丘といった感じですが、ここは生粋の活火山でそこいら中から硫黄の噴気孔があり、無数の噴気が湧き上がっています。
あたりは硫黄の匂いが立ち込めて独特の雰囲気です。
自分の住んでる地球が生きているんだなーとなぜか感傷に浸りながら、温泉卵を貪りました(←お前ダイエット継続中ry)。

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ドラゴンボールで、孫悟空とフリーザが戦ってたのってこういう場所でしたよね?


屈斜路湖

摩周湖を眺めることが叶わなかったので向かったのが屈斜路湖(てかなんなんでしょうね、この湖にかける情熱は?)。
屈斜路湖といえばクッシー。
昭和50年代に大きな影が遊泳する様子や湖面の波紋が立て続けに目撃されて、この湖に巨大な未知の生物が棲んでいるという噂がテレビなどで取り上げられ、ネッシーにならってクッシーという安易な名前が付けられたようです。
とはいえ、学術的には酸性が強いこの湖に大型水生生物が存在する可能性は無いとされています…
この日は残念ながらクッシーを目撃することは叶いませんでしたが、この湖のどこかにクッシーは存在しているはず、でも実際存在してたら色々迷惑だよねと思いながら湖面を眺めソフトクリームを頂きました(←もう何も言うまい)。

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目をこらすとそこには…

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あっ、いた、クッシー!なんだろう、この悲しさ


番外編 新千歳空港

旅も終わり帰途に着こうと、女満別空港から新千歳空港に移動。
仙台空港便を待っていると、「悪天候のため離陸時間が遅れる」とのアナウンス…
まあこればかりは仕方ないよね…
でもひとつ納得できないことがありました。
JALでは一時間以上の遅れが出ると、その便を利用予定の乗客に空港で使える食事券とか提供するんですが、僕が乗る飛行機の遅れは55分。
よって食事券とか一切提供ならず。
うーん、これ作意的にやってるんだとしたら、昔の親方日の丸体制が未だ抜けきってないんじゃないのー?と完全に当てつけ的な考えが、疲れて思考回路がショートした頭に思い浮かびました。
だからJALはあんまり好きになれないんだよなー。
まあでも出ないものは出ないから仕方ないよね。
悶々としながらも空港内で豚丼かっ喰らいました(←デブまっしぐらフォーエバー)。

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共食い


自然と戯れた道東旅行

初めて足を運んだ道東エリアは、同じ北海道でも札幌・函館・旭川とはまた一味違う風情を楽しむことができました。
一言で言い表すなら「大自然」。
日本の最果ての地で、まだ手がつけられていない原風景を見て、心が洗われた気がします。
唯一心残りだったのが、知床在住の友人 @shiretoko_mugi ちゃんに会えなかったこと…
むぎちゃんには「会いたいなー」って言ってもらってたんですが、当方男には興味なく(いや、男に興味ないのは本当ですがジャストジョークね)、結構タイトなスケジュールでヘトヘトで、会いに行く体力が無かったのです…
でも帰って来てからジワジワと、会いに行っとけばよかったなーと後悔の念に苛まれています。
数年前、むぎちゃんは僕にカニを、僕はむぎちゃんにさくらんぼを贈り合いました。
そのときの御礼をちゃんと言いたい。
ということで、今度はむぎちゃんに会いに道東行きたいなーと思っております。
でも遠いので、むぎちゃんが山形遊びに来てくんないかなーと期待していますw(←どこまでも他力本願)

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オホーツクに消ゆ