あかり通信 Vol.7 〜電車でGo!〜
都会と比べインフラが弱いため、車が無いとここ山形では生活が出来ません。
どこに行くにも車が必要です。
特に自分の車を所有してからは、出掛ける時は車で移動する事が当たり前のような気になっています。
でも、だからこそ、「娘にもっとダイナミックな乗り物乗せてあげたいなあ」と思った先週末。
家族揃って電車でGo!
向かった先は、松尾芭蕉の紀行文『おくのほそ道』でも知られる山寺立石寺。
私の自宅から30分も車を運転すれば着いてしまうところを、あえて在来線を乗り継いで片道1時間かけて山寺までお出かけしました。
初めて電車に乗った娘は、最初はビビっちゃってパパやママにしがみついていましたが、慣れてくると窓の外をジーッと眺めたり、同じ車両内の方々に笑顔を振りまいたりと終始ゴキゲン。
目的地に着いてからもハシャギまくって楽しんでもらえたようです。
私達夫妻も、ゆったり歩いて参拝したり、私のお気に入りの蕎麦屋さんでおいしい蕎麦を食したりと目一杯楽しめました。
私は高校進学の際、「自転車で通えるトコがいい!」と近くの高校に進学。
専門学生の時も、BMXやスケボーで通学出来るところに一人暮らし。
そして就職して自分の車を所有してからは通勤は車、出張は新幹線や飛行機と、電車、とりわけローカルな在来線というものに乗った経験があまりありませんでした。
今回親子3人で電車に乗ってみて、いつも見ている景色がこんなにも違って見えるのか!と良い意味で本当に驚きましたし、新鮮な気持ちになりました。
妻にもたれかかって車窓から流れる景色を眺める娘。
隣りのボックス席に座った老夫婦に愛想を振りまく娘。
乗換えの駅でベンチにチョコンと座ってジュースを飲む妻と娘。
時間の流れが非常にゆったりと感じ、大変リッチな時間の使い方をしたと思います。
車を日常的に使っている私の様な人は、こういう感覚って忘れているんじゃないかな?
確かに車は便利です。
どこに行くにも時間に縛られる事が無く、自分のペースで自分の行きたい所に行ける。
でも、便利過ぎるから、かえって時間の使い方が下手になるような気もします。
運動もしなくなるしね。
それに比べて電車って(特に山形の様な田舎では)本数も少なく、待ち時間も多い。
目的地に着くまでも、「乗せてもらっている」感覚で、車を自分で運転している面白さは無い。
しかし、同じ車両に乗っている色んな人達を人間ウォッチングしたり、音楽を聴いたり、勉強や読書したり、友達・家族と話したり、一見車でも出来る様な事を電車でやるのって全く違う楽しさがあるんだなって感じました。
もしかしたら今月末に東京に出張に行かなければなりません。
さすがにその時は新幹線を使いますが、出張の時の新幹線って嫌いなんですよね(特に山形新幹線)。
仕事をしに行く訳ですから気持ち的にもダラダラ出来ませんし、車内でMac開いて書類をカタカタやったり、打合せのmailしたり、とにかくくつろげません。
でもでも、在来線の日帰りプチ旅行はちょっとハマっちゃったなー。
娘も最近車以外の乗り物に興味津々の様なので、出張が終わったら彼女を連れて色んなところにまた遊びに行こうと心に決めたのでした。