【スケートボード】新型コロナ禍、おうちでスケートボード

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、緊急事態宣言の適応区域が全都道府県へと拡大されました。
日々深刻化する状況に僕ら大人はもちろん、休校の長期化により子供たちの生活にも影響が大きく、彼らの心身を少しでも平時同様にしてあげたいというのが親としての今の僕の課題です。





自宅で勉強は出来るけど

3月上旬の休校措置によって、子供たちは基本自宅での生活を強いられることになりました。
ただのお休みではありませんから当然自宅で勉強しなければなりません。
我が家の子供たちは休校が決定した当日に妻が作成したカリキュラムに則って勉強しているようです。
各ご家庭でいろんな工夫をして自宅で勉強させているんでしょうけど、問題は勉強した後。
当然子供たちは遊びたいと言い出しますよね。
おうち遊びで安易に思いつくのはゲームですが、我が家にはゲーム機器の類いがありませんし今後もわざわざ買い与えようとも思いません(おうち時間を充実させようと妻が買ってきたのがドンジャラだったことを知り、彼女に最大級の賛辞を送ったくらいに僕ら夫婦はゲーム機器に対してあまり好意的ではないのです)。
いろいろと遊びの種類はあれど、やっぱり彼らには慣れ親しんでいるスケートボードをやって欲しいですし、嬉しいことに彼らもめちゃくちゃスケボーしたいと言ってくれています。

3月下旬くらいまでは、近場で開放してくれている屋内スケートパークに平日は妻が、土日は僕が子供たちを連れて行ったりと色々と動けました。
しかし、4月オープン予定だった県内の屋外パークがオープンの延期を発表したり、県外の屋内パークも同様に一時閉鎖を発表したりとどんどん不穏な空気が漂ってきました。
そして3月31日、ついに山形県内にも感染者が発生、いよいよ他人事ではなくなって日常的に滑走させて頂いていたほぼ全てのパークが滑走出来なくなってしまうことに…

正直に言うと、休校開始当初子供たちには
「今勉強は自分たちでやらなきゃいけない。大変だけど今勉強するかしないかでだいぶ差がつくからガッツリ勉強やっとけ。」
「スケボーも同じ。今やっとくのとやっとかないのではだいぶ差がつくからやれることをガッツリやっとけ。」
と諭していました。
勉強は自宅で出来るとしても、スケートを滑れる場所が無くなるというのはとても困るのです。
幸いにしてスケートボードはパークじゃなくても、自宅の庭や自宅近辺の路上でも出来ます。
いわゆる”三密”状態になり辛いですし、そうなりそうなら僕らがその場を離れさせれば感染リスクは減らせます。
しかし、緊急事態宣言の適応区域が全都道府県になってしまうと、さすがに「他の人の目」というのが気になるのが本音です。
万が一僕ら家族が感染してしまった場合、「あいつらはスケボーやってたから」とか難癖つけてくる輩がいないとも限りません。
子供たちが大好きなスケートボードが感染理由にされてしまうなんて我慢に耐え難い。
これを機会に YouTube などでいろんなプロスケーターの滑りを観るというのも良いんですが、なんとか自宅でスケートボードを継続させることは出来ないか?
いろいろと思案を重ねました。

カリキュラム
勉強は家でもできるけどさ…


今までやってたおうちでスケボーする工夫

こんな事態になる前から、自宅でスケートボードに触れて楽しめる工夫はしてきましたので改めてご紹介します。


バランスボード

これはめっちゃ簡単に DIY 出来たバランスボードです。
昔使ってたスケートデッキ、ホームセンターで見つけたジョイント式テーブルの脚部、床を傷つかせないためのフロアマットで完成。
結構いい感じで体幹鍛えられます。
今も僕も子供たちもたまにこれに乗ってますが、特に彼らは慣れて上手くなり過ぎちゃって若干飽き気味です…
何秒乗っていられるか?などゲーム性を与えれば楽しんでやってくれるので、ちょっと工夫が必要ですね。

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バンク購入

彼らがスケート始めて4ヶ月目くらいに購入したモノです。
見ての通り、バンクというか “R”(曲面)のあるシングルランプ。
単純な形状ですが練習に幅が広がります。
ターンしたりこれ自体をぶっ飛んだり、これひとつあるだけで自宅がパーク風味になりますね。
惜しむべくはこのメーカーのこのスタントランプ、今現在在庫が全く見当たらないんです。
2個あればもっともっと遊びに幅ができたのに、最初から2個買っときゃよかったと悔やんでも悔やみきれません。
ですが、購入したスタントランプは今だにハードに使用しており、現在は庭に常設、たまに路上に運んで遊んでいます。

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自宅近辺の地形をセクション代わりに

今年の冬は稀に見る暖冬で降雪量は少なかったですが、屋外パークはそれでもクローズしてしまいます。
ウチの子供たちはスキー場でスノーボードを楽しみながらも、スケートボードも楽しみました。
特に今冬は徹底的にテール(後ろ足を乗っける方)を蹴らせました。
パークに行けばいろんなセクションがあります。
ランプやバンク、R なんかも楽しいですが、フラットでテールを蹴って高いオーリーを身に付かせたいなと思ったときに、屋外パークがクローズしている冬季間は絶好の期間だなと。
普段パークで遊び慣れしてしまったが故に、当初の彼らはテールを蹴っても全くデッキが浮かずという状態でしたが、冬季間だけオープンしたフラット多めの屋内パークや、自宅玄関での”1日100本オーリー”を課してからはどんどんテールを蹴れるようになってきて、オーリーもある程度出来る様になってきました。

そうなると不思議なもので、彼らの視点は変わってきます。
ここ最近の外出自粛ムードでも自宅周りの外構なんかがスケートのセクションに見えてくるらしく、まだまだ住宅ローンが残る我が家周辺のいろんなところで滑走するようになってきました。
ちょっとした傾斜もバンク代わりにターンやカービングしたり、玄関先の2段階段を「ここのステア飛ぶ」とぶっ飛んだりとやりたい放題。
まあ周り見て車に気をつけてくれればいいんですけどね…
どんどん家が劣化していくなぁ…
まだまだ住宅ローンがの…ryもういいですか?


コンパネ購入して室内でも滑走

ただ、いくら自宅周りで我々家族だけしかいない環境で滑走しているとは言え、新型コロナ感染症の収束が全く見えない今の現状、そしてそれに伴う可能な限りの外出自粛ムードの中、いつか外で遊ばせていること自体が咎められてしまう時が来てしまうかもしれません。
特にストリートスケーターっていろいろ近隣住民から良い目でみられなかったりしますから尚更ですよね。
パークでも滑れず自宅周りでも滑れず、行き場を失った彼らはどうなってしまうのか?
先述のバランスボードだけで満足するとは到底思えない。
僕が彼らにしてあげられることは何なのか?
緊急事態宣言の適応区域が全都道府県に拡大される見込みとの報を聞いたその日、僕はホームセンターに駆け込んで俗に「コンパネ」と呼ばれる合板を購入、自宅内の空きスペースに敷いて「おうちでスケボー」出来るようにしてみました。

ちょうど我が家は2階のオープンスペースを有効利用し切れておらず、ちょっとした物置代わりのスペースと化しています。
ここにコンパネを敷いてスケートさせたいと思ってはみましたが、当然階下には「ドンッ」という騒音が鳴り響くわけで。
さすがにこれは一緒に生活する妻に迷惑かなと思いお伺いを立てると、意外にもすんなりと承諾。
3月の平日にパークに連れてってくれてた妻、いつの間にか子供たちがスケートする様を観るのがとても楽しくなってきたと。
家でもどんどん滑って欲しいとむしろ快諾。

家族に理解を得られいざ設置。
設置とは言いますが、裏面に滑り止めを張り付けてただコンパネ2枚を縦に並べただけととても簡単です。
2枚を縦に並べると、かるーくワンプッシュ程度なら出来るくらいのスペースが確保出来ました。
よく出入りしているパークの床の色にも似たコンパネに子供たちのテンションも振り切れんばかりで、早速狭いミニミニミニミニパークで遊んでいます。
大きめのステッカーをペタペタ貼れば、かなりそれっぽい雰囲気を醸し出します。
コンパネの横幅は 900mm と結構狭いですが、この狭い範囲だからこそきっちりオーリーやショービット、B/S と F/S の180(ワンエイティー)なんかが出来るようにトレーニング出来そうです。
また、お気に入りの アウトドア用チェアLED ランタン なんかもディスプレイして、今まで素通りだったスペースがストリート色の強い空間に早変わり。
ワタナベスケートパーク、略して「ナベパー」は世界一小さくて世界一(僕が)居心地の良い室内…いや、おうちスケートパークとして誕生しました。

折しも設置翌日は雨模様、外で滑ることは出来ませんでしたが「おうちスケボー」で一日中遊ぶことが出来ました。
彼らが滑っていると、いつの間にか妻もホットドリンク片手に2階に上がってきて彼らの滑りを眺めて楽しんでいます。
ここでスケート出来るようにしたら家族の寛ぎスポットが増えて、我が家は「コロナ離婚」とは無縁そうです(僕がテレワークとかやってないからなんですけどね)。

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全く先行きが見えない新型コロナ禍、まずは感染しない努力をするのが一番大事ですが、ここまで感染拡大してしまうと「もしかしたら自分は無症状なだけで感染しているのかもしれない」という心構えで他者へ感染させないという努力もとても大事です。
子供たちが楽しみつつも外出しなくて済む「おうちスケボー」。
収束したらパークもオープンするでしょうけど、雨の日の夜間なんかには今後も重宝するでしょうし、何より家の中にもうひとつ家族で語らいながら楽しめる場所が出来たのはとても良かったと思っています。
感染されてしまった方々へ心からお見舞いを申し上げつつ早期の収束を祈念し、引き続き感染予防をしっかり心がけ身を引き締めて生活していこうと思っています。