依頼されたウェブサイト作成にWixを使ったらめちゃくちゃ簡単だった

本業ではありませんが、ごくたまーに依頼されるウェブサイトの作成。
HTML, CSS, jqueryといったコードをゴリゴリ打ち込んでく作業が楽しくも面倒なのが正直なところです。
この度依頼されたホームページ作成で、コード打ち不要で超簡単にウェブサイトが構築できる「Wix」というビルダーを使用してみましたのでレビューしてみます。





依頼されたウェブサイト作成

今回依頼を頂いたのは、僕が生業としている業界の、とあるコミュニティのウェブサイト。
一言でウェブサイト作成と言っても作り方は様々で、何を目的とするのか、どんなコンテンツを掲載するのか、そもそもレンタルサーバー借りて有料で運用するのか、それとも無料で運用するのか等々、打ち合わせすることが山ほどあります。
依頼頂いたクライアントの方と打ち合わせを重ねると、諸々の理由で無料で運用していきたいとのこと。
なるほど、それは好都合。
実は、以前からそのサービスの存在だけは知っていて使ってみたいと思ってはいましたが、なかなか使う機会が無かった”Wix(ウィックス)”というウェブサイトビルダーを使ってみたかったんですよねー。
普段はWordpressでウェブサイト作っていますが、若干飽きてきたのも事実です。
ここにきてようやくWixを使えるチャンスが到来しました!

Wixとは

Wix.com(ウィックス)は、世界で1億人以上が利用するドラッグ&ドロップのホームページ作成ツール。
無料版と有料版サービスを展開。
有料版は独自ドメインの設定や広告非表示の選択ができ、プレミアムサポートが受けられる。
インターネットを通じて個人やビジネスが創造、貢献、成長できるソリューションを提供することを理念としている。

Wikipediaより引用


Wixは2006年に設立された比較的新しいウェブサイトビルダーです。
最大の特徴はスタイルシートを書くことなく、ドラッグ&ドロップでウェブサイトをデザイン出来てしまうという点。
シコシココード打ちする事なくウェブサイト出来ちゃうってどんなもんなんだ?と興味津々です。

この手の「無料ウェブサイトビルダー」に属するウェブサービスでは他にもJimdoが挙げられます。
どちらも「知識ゼロで簡単にウェブサイトが制作できる」ことを売りとしています。
全世界で見たときのユーザー規模としては、Jimdoが約800万ページ、Wixが約2,900万ページと、Wixが上回っているようです。
Jimdoは日本拠点を構えて普及に努めているため、国内での知名度・利用度はJimdoに軍配が上がるでしょう。
どちらを使ってもよかったんですが、ただなんとなくWixの方が単純に僕好みのウェブサイトが出来そうだったので、今回はWixを選択してみました。


実際に使ってみた

実際使ってみてビックリしました。
専門的な知識(HTML5とかjqueryとかね)を知らなくても、テンプレート選んで構成要素を書き込みつつ、ドラッグして配置すればいい感じのサイトが出来てしまいます。
用意されてあるテンプレートはどれもルック&フィールがよろしくて、全体的なクオリティは高いです。
どなたかがスクリーンキャストで動画をアップしているので、これを見ていただければそのポテンシャルがお分かりかと思います。

カスタマイズに関しては、アプリマーケットなるものの存在で、Wordpressでいうプラグインを追加していく感覚でカスタマイズ可能です。
デフォルトでも充分ですが、「Instagramのフィードを読み込みたい」「フォームを読み込みたい」など、追加機能を導入したい場合はとても便利です(ただ、結構有料のアプリが多いんですが)。
さすがにフリーミアムプランですから独自ドメインや、サイト内のWix広告の削除などは出来ませんが、この辺は割り切ればどうってことありません(有料プランだと独自ドメインや広告の削除が可能です)。
当然ですがスマホからのアクセスにも対応してます。

ただ、作成してみて感じているのは、Wixはデザイン性が高くオシャレで完成度が高い一方、その完成度の高さ故に、テンプレートによってはサイト内のコンテンツを拡張していく際に制約が出てきてしまいます。
例えば、デザインがスッキリしているテンプレート選んでしまうと、メニューの項目を増やすのに(見た目上の)限界があります。
また、「誰にでも」というのはちょっと違うかなと。
確かにウェブサイトを作って公開するという意味ではめちゃくちゃ簡単で、それこそ「誰にでも」作れて公開できると思います。
ただ、「作る」だけで「魅せる」ようなサイトができるかと言うと、そこはノウハウというか経験則みたいなものが必要かなーと。
何度かウェブサイト作成したことある人だったらサイト作りの肝みたいなものを把握していると思いますから、スムーズに作成出来て「魅せる」こともできると思いますが、全く初めて作成する人だとあまりにも簡単過ぎるが故に、グッチャグチャでカオス感満載な見辛いサイトになってしまうんじゃないかな感じます。
それもWixが簡単だからこそ感じてしまうんですが。

あとは基本的なカスタマイズはブラウザ上で行うんですが、結構重いです。
僕の所有しているスペック低めなMacBook Airでは編集中に何度かフリーズすることがありました。
ハイスペックなiMacで編集したらそういう事象は感じませんでしたので、本気で作り込むならハイスペックPCでやる方がストレスフリーになれそうです。


Wixの使いどころ

だいたい所感としてはこんなところ。
実は依頼されているウェブサイトは最後の詰めの部分までは出来ていますが、まだ公開はしておりません。
ただなんとなくWixの特性は分かってきました。
僕が思うWixがいい局面ってこんな感じです。

  • ウェブサイトを今まで一度も持ったことのない人が持つサイト
  • 今後コンテンツがあまり増えることのないようなサイト
  • 単発のイベントのような類いのサイト
  • トラフィックが多くならない小規模向けのニッチなサイト
  • いわゆる「エンタープライズ用途」ではないサイト


今後も僕はWordpressを使い続けていくことに変わりはありませんが、Wixのように手軽にウェブサイトが作れてしまうというのはある種の衝撃を受けました。
サクサク感が面白い。
これだったら「カフェの店長」くらいの人が自分で自店のウェブサイトを作成から運用まで出来てしまいそうです。
ただ矛盾するようですが、簡単だとは言いましたがこれまで全くウェブサイト作成をしたことがない人にとっては、それでも大変だとは思います。
僕にだって慣れとか経験がありますからWixを簡単だと感じましたが、それでもWordpressでは感じない不都合さも感じているのも事実です。
しかし、Wixは「ウェブサイトを作成する」ということに対する垣根をものすごく低くしているのは確かです。
短時間でそれなりのものが出来てしまうので、目的に応じて、または納期に応じて使っていくのもありかなあと感じている次第です。
今後依頼されたウェブサイトを公開したらまたここでご報告しますので、Wixのデザインの良さを感じてみてください。
いやー、ウェブサイト作成ってやっぱり楽しいねぇ。