退院しました

前月10日に骨折してから早1ヶ月。
不幸中の幸いで五体中四体満足だったため、オペが終わって数日もするとあまりにも退屈な日々を過ごすことになりました。
そして最高に苦痛だったのが病院食。
病人に食べさせるものですから基本薄味、ジャンクフード大好きな僕には耐えられないものでした。
まるで監獄に閉じ込められたかのような悪夢の1ヶ月でしたが、堪え難きを堪え、忍び難きを忍び、本日ようやく退院の運びと相成りました。





多大なご迷惑をおかけして誠に申し訳ありませんでした

まずはこの1ヶ月の間、業務上多大なご迷惑をおかけ致しまして、取引先の皆様や勤務先上長・上司・同僚の皆には大変なご心配とご迷惑をおかけしました。
直接お会いして謝罪も致しますが、この場でも謝罪申し上げます。
特に上長・上司・同僚には大変な迷惑だったと思います。
いつものルーチンワークに加え僕の業務ものし掛かる訳ですから、その激務推して測るまでもありません。
幸い入院先の病院にはMacも持ち込んでいましたから最低限僕が出来ることは行いましたが、それもほんの微々たるもの。
本当に感謝の言葉しかありません。

怪我をしたとはいえ左足以外は健常なため、周りに迷惑をかけているという事実にもがき苦しみました。
入院一週間目は「躁」な状態、二週目は「鬱」な状態になりました。
「ああ、これが躁鬱状態か」と実感したものです。
世の中で自分以上に使えない人間はいないんじゃないか?と随分悲観的になったりもしました。

ただ、精神的に悪いことだけではありませんでした。
もういい歳ですから「自分がいなくちゃ会社が回らない」なんて青くて高飛車なことは毛ほども思っておりません。
事実入院先から出れない状況に陥っても、会社も社会も普通に回ってました(会社の皆にとっては普通ではない状況なのは重々承知してますが)。
そんなもんです。
自分を過小評価しているわけでもありませんが、やっぱりそんなもんなんです。
逆に僕がいなくなっただけで立ち行かなくなる会社の方が会社としてどうなんだ?とも思いますから、むしろ自分の勤務している会社がとても健全な状態なのだと実感出来ました。

さらに、僕は「俺が俺が」の性格で、前に出たがるというか、他人に任せておけない、自分がやってしまった方が早いと思っている節がありました。
でも、何度も言いますが僕もいい歳です。
そして今後もガンガン歳取っていきます。
いつまで現場の最前線で仕事できるか分かりません。
いつかは自分の仕事を誰かに譲らなければいけない時が来ます。
でも前述のような僕の性格だと若者達が育たない。
入院中はどうしても皆に任せなければならない状況になりました。
自分が行きたい、自分がやりたいことを全て委ねなければならない状況になりました。
ものすごいジレンマでしたが、皆を信じてグッと堪えました。
でもこの「グッと堪える」感覚っていうのが、次世代の人達に仕事を委ねる時にはとても大事なんじゃないか?と思えるようになりました。
一歩引いて俯瞰的に物事を観るということの大事さに気付かされました。


変わった死生観

骨折のご報告エントリーにも書き起こしましたが、疑うことすらしなかった当たり前の日常は、一瞬で非日常になりました。
まさか自分にこんなことが起きるなんて全くもって思ってもいなかった。
今回は左足首の脱臼骨折で済みましたが、ほんのちょっと状況が変わってアスファルトに頭部を強打していたら、頭部挫傷なんてことになっていたかもしれません。
そうなっていたらもっと入院期間は延びていたはずですし、今も意識があったかも分かりません。
最悪僕はいなくなっていたかもしれません。
そう考えると骨折から1ヶ月経った今でもゾッとします。
でもゾッとするということは、案外自分は「生」に執着してんだなと、こうなって初めて感じました。
ロックスターの如く「太く短く」生きれたらと思っていたこともありますが、そんなのはダメですよやっぱ。
うまく言えませんが、間違いなく僕の死生観は変わりました。

一歩間違えたら「死」という状況を体験して、一番考えたのは家族のこと。
子供達もまだまだ幼く、僕に万が一のことがあったらなどといろんなことを考えたら、とにかく「生」きたい。
生きることに全力でいたい。
全力で可能な限り生きなければならない。
今は「クソジジイ」と言われるくらい長生きしたいと切に思ってます。


皆様のご厚情誠にありがとうございました

驚いたのは30日間の入院生活中、25日目まで絶えることなくいろんな方々の訪問を頂いたことです。
家族、親戚、友人、上長、上司、同僚、取引先の方々、ご近所さん。
いつか途絶えるだろうと思っていましたが、こんなに訪問頂けるとは正直思ってもいませんでした(26日目に来訪者が途絶えた時はえらく寂しかったのですがw)。
皆様のご厚情誠にありがとうございました。
言葉で表現するのが難しいほどに本当に嬉しかったです。
感謝の念に堪えません。
このご恩に報いるべく、今後とも精進重ねていきます。
影で笑ってる方もたくさんいらっしゃるかと存じますが、残念でしたベロベロバー。
僕は復活しました。
退院したとはいえまだ両側松葉杖ですので来週から出社してもしばらくは内勤ですし、気軽にどこかに遊びに行くことも出来ません。
多々ご迷惑おかけする点あると思いますが、今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。

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ボルトメンって曲作るわ