【スノーボード 】GENTEMSTICK の BIG FISH を購入しました(2020.02.14追記あり)

今年の冬はあまりにも雪が少なく、各地のスキー場やその周りの施設は大苦戦していると聞きます。
生活するにはその方がいいですが、やっぱりこの季節はスキー場に行って子供たちと遊びたいのが本音です。
雪の少ないこの年に、齢四十二歳のこの男、何年乗ったかもはや不明なスノーボードを憧れだった GENTEMSTICK に買い替えました。





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GENTEMSTICK(ゲンテンスティック)とは?

僕が購入した GENTEMSTICK(ゲンテンスティック) は、玉井太朗氏が立ち上げたスノーサーフブランドです。

立ち上げのきっかけは、玉井太朗さん御本人がまだスノーボードという言葉がなくスノーサーフィンと呼ばれていた頃に、当時既存の板では自分の思い描く動きが出来ない、やりにくい、それであれば自分が思い描く動きのできる板を作ろうと始まったブランドです。
板を売ろうという商売を度外視し、玉井さんのアイデアや乗りたい板を作る情熱でスタートしたブランドとも言えます。

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子供たちがスケートボードとスノーボードを始めたのをきっかけに、どちらもリスタートした僕。
いつもお世話になっているプロショップ JOCKS に親子揃って入り浸るようになり、いろんな方と知り合うことができました。
ここに出入りする方々が口々に絶賛・羨望しているスノーボードブランド、それが GENTEMSTICK でした。
少し前からパウダーボードが気になり始めて店長の伊藤さんにお話をお伺いすると、それはそれは強烈に GENTEMSTICK を推してらっしゃいました。
クルーのアツシさんからは「渡邊はゲンテンでしょー」と刷り込まれました。
また、すでに所有している方は「ゲンテン最高」と仰い、まだ所有していない方は「いつかはゲンテン」と仰います。
プロショップに集う方々の口からこんな言葉を聞くと、どうしたって気になっちゃいますよね。
現在僕が使用しているスノーボードはいつ手に入れたかも忘れてしまったくらいの年代物。
これはこれでとても気に入っている物ですが、いかんせん普通のツインチップ(スタンスをテール寄りにしてるのでディレクショナルっぽい感じで乗ってますが)。

GENTEMSTICK はいわゆるスモールカンパニーで完全受注生産のメーカーです。
今シーズンの受注はとうの昔に終わっているんですが、伊藤さん曰くおそらくストック分も作るはずだと。
確認して頂くと、後述する僕が選んだモデルはやはり今季のストック分として作っている物があり、今受注すれば早くて1月中に納品可能とのこと。
GENTEMSTICK のスノーボードは中古品でも値崩れがなく、事実ヤフオクやメルカリでも中古品が定価同等の金額で販売されています。
それだけで一生モノのスノーボードということが分かるというものです。
もうこの歳で、バリバリにジブトリックやグラトリするという訳ではなく、子供たちと一緒に楽しむという目的を考えると、これが人生で最後のスノーボード購入となるでしょう。
それであればなおのこと、是が非でも悔いの無いモノを選びたいものです。
前述しましたが、以前から JOCKS クルーのお二人には GENTEMSTICK を強烈に勧められており、決して安い買い物ではありませんが買えるチャンスが目の前にあるのに買わずに後悔するよりは、思い切って購入することを決心しました。

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BIG FISHをチョイス

現在30型以上もあるラインナップから僕がチョイスしたのは「 BIG FISH 」というモデル。
先の尖ったポインティーノーズ、抜けのよいスワロウテイル、サイドカーブとロッカーラインが作り出す美し過ぎるアウトラインは、雪の上で自由自在にサーフするために必要不可欠なシェイプです。
洋服など身につける物を選ぶ時は、より自分を高めてくれる物をチョイスしますよね。
僕の中では道具もそれと同じで、自分のレベルを高めてくれる道具を選びたいと常々思っています。
カッコいいことを書きましたが、それは完全に自己満足なのは自分が一番理解しています。
でもこの独特で唯一無二のシェイプは僕のそういう自己満足感、所有する喜びを充分に満たしてくれるものです。
ひとまわり小さい「 ROCKET FISH 」というモデルも気にはなっていたんですが、今現在乗っているスノーボードがロングボードのため取り回しが不安でした。
その点に関しては伊藤さんから、大きい割に案外クイックにカービング出来るし、価格を考えても BIG FISH がベストチョイスと太鼓判を押して頂き流れるように購入手続き。
購入してから2週間程度と、想定していたよりも案外早く入荷となり、バッチリチューンを施して頂き無事に納品となりました!

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久々に購入したモノを見て感動するというか、鳥肌が立つ感覚を味わえました。
本物のバンブーシートを光沢のあるトップコートでコーティングしてあるため、シンプルでありながらもカタログ上で見るよりも相当に高級感が醸し出されています。
バインディングブーツ は現在使用しているモノをそのまま流用することにしましたが、これがまた BIG FISH に使うことを想定したかのように色味や雰囲気がジャストにマッチ(手前味噌で大変申し訳ないんですが)。

写真では到底伝わりきらない「ホンモノ感」に溢れる BIG FISH 。
最近は子供たちとのスノーボードやスケートボードに触れるのが楽しかったのですが、純粋にこの板で早く滑ってみたいという欲求にかられます。
と同時に「僕はこの板を乗りこなせるのだろうか?」という不安が無かった訳ではありません。
本来であればパウダーに乗るのがこの子のポテンシャルを最大限に体感出来るんでしょうけど、この暖冬ではわがままは言ってられません。
朝一のピステンバーンでもこの板は面白いとのことでしたので、平日よりも早い時間に子供たちを叩き起こして、矢も立てもたまらず週末スキー場に出かけました。


やっぱり GENTEMSTICK は最高だった

スキー場に到着し早速1本流してみると、今まで乗ってたスノーボードとの余りの性格の違いにビックリというか、強烈な違和感を感じました。
というか、正直違和感しか感じませんでした。
「これはもしかして盛大にやらかしてしまったか!?」
と不安になりましたが、2本目以降は徐々にこの板の特性や持ち味みたいなものが理解できてきました。
ノーズ幅が極太なので圧倒的な浮力があり、文字通り「浮いている」感覚。
滑走面が広いためトップスピードが非常に速い割にバタつきが皆無。
それでいてこのシェイプからは全く想像もしていなかった(良い意味で)意外なキレ味と操作性。
簡単に言ってしまうと「すごく速くて、すごく曲がって、すごく浮く」という、ある意味理想的な板です。
滑れば滑るほどとても面白い板だと感じています。
朝一しか味わうことのできないピステンバーンを、自由気ままにゲレンデクルージング出来ました。
これだけ浮力があれば、パウダーでもテール側を少し踏み込めば気持ち良く滑ることができるでしょう。
バインディングのスタンス幅の推奨値は、今までの板でセッティングしていたものよりも若干広めとのことでそれに倣ってみましたが、なるほどこれだけの浮力をきっちりコントロールするには広めのスタンスの方が具合がいいのかもしれません。
少しゲレンデが緩んできた時間帯にはヒールサイドのエッジ抜けが2度ほど発生しましたので、僕のこの板に対する滑り方の問題なのか、板とバインディングのセッティングの問題なのか、はたまた雪質と板との相性がそうさせるのか、まだまだ追求しなければならないところはあるものの、それでもこの板は楽しくて仕方ありません。
伊藤さんは、シャバ過ぎるくらいのシャバ雪でも面白いよと仰っていましたので、シャバシャバな時にどう反応するのかも今度試してみたいですね。

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まだ1日、時間にして6時間ほどしか滑っていないのでポテンシャルを充分掴めたかと言われるとまだまだなんですが、ファーストインプレッションとしては最高に面白い板だと思いました。
この乗り味は独特でとても気持ちが良く、コアな方にカルトな人気があるのも納得です。
でもだからといって初心者用とかミドル用、トップ用などそうゆう段階分けは全くなく、この一つの板がその人を成長させてくれる、そんなスノーボードだと感じています。

一生添い遂げられるパートナーボードをこの歳にして手にしました。
いや、むしろこの歳だからこそこのパートナーと出会い惹かれて一緒になれたのかもしれません。
今後もこのパートナーと一緒に山へ出掛けて目一杯楽しみたいです。

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庄内のワタナベサトシさんと内陸のワタナベサトシさん、一生添い遂げられるパートナー(両ワタナベさんの奥さんすいません、ジャストジョークです)


2020.02.14追記 BIG FISHで初パウダー頂きました

2月上旬、暖冬の間に僅かな寒波到来!
BIG FISH で念願のパウダー頂きました。

すごい!
全く沈まない!!
すごく浮く!!!
全然スピード落ちない!!!!!
動画は太郎の追い撮りメインなので伝わりづらいんですが、すごく面白い板ですこれ。
パウダーボードが人気あるのも納得の浮遊感で、病み付きになりそうです。
今週は気温がどんどん上がってしまい悲しいんですが、また寒波が来たらこの浮遊感を味わいたいです。