さよなら僕のiPod
ついにこの日が来てしまいました…
どこに行くにも毎日一緒でした。
毎日そのサメ肌に触れました。
ちょっとヒンヤリするその質感が愛おしくてたまりませんでした。
まるで愛する人を失った程の喪失感。
何年も何年も使用してきた僕の恋人、iPod classic、2016年5月6日午前7時30分頃、安らかに逝去あそばされました…
販売中止されているiPod classic
以前この様な記事を書きました。
ご覧の通り、すでにiPod classicは販売終了となり正規に入手することは不可能です。
記事中にも書きましたが、僕はこのいかにもiPodらしいフォルムが大好きで、車載専用ではありますが未だに愛用中でした。
ついにこの日が
「壊れたら同じモノは手に入らない」
分かってはいても人は都合の悪いことは忘れてしまうものです…
いつもの様にiPod classicをMacに接続して、iTunesとシンクさせようとしたところ…
あれ?
電源入れたときに表示されるAppleマークが消えては表示され、また消えては表示され、メニュー画面に進まないんですが…
そしてAppleマークループ現象の最中に聴き耳を立てると、ハードディスクが「ヴィーン、ガゴッガゴッ、ヴィーン、ガゴッガゴッ」といかにも不穏な怪しい音を立てています…
復元しようとしたものの…
あー、この現象昔持ってたiPodでも経験したわー…
なんとか復元しようとしましたが、この状態のままMacに接続してもiTunesでiPodを認識してくれませんし、当然Macにもマウントしてくれません。
一旦リセット後にディスクモードにしたところ、iTunesでiPodを認識してくれました。
「問題のあるiPodが接続されました」
とiTunesに怒られながら、復元を試みますが、エラーコードを吐き出して復元不可…
調べてみるとどうやらこのエラーコードは、iTunesのライブラリに問題がある訳ではなく、iPod内部に問題があるとのことで、自力での復元はほぼ不可能であると結論付けられました…
もともとiPod classicのストレージはハードディスクです。
現在主流のSSDと比較すると安価で大容量なのがメリットですが、圧倒的に故障しやすいという致命的なデメリットがあります。
箱入り娘の様に大事に丁寧に使っていましたが、ついにこの日が来てしまいました…
さよなら僕のiPod
前述の動画を各種SNSなどに載せたところ、いろんな方に様々な反応を頂きました。
「このiPodをまだ使っていたのが素晴らしい」
「まだパーツは売っているよ」
「SSD化して使っているよ」
さて今後このiPodをどうするか?
散々迷いました。
すでに正規の修理は受け付けてもらえないはずで、新品も手に入らない(オークションでやたら金額が高騰しているらしいですが)。
であれば皆様が仰る様に、SSD化してしまうのも手かもしれません。
しかし手元にはiPhoneもあるしiPad miniもあります。
今メインで使用しているこれらのデバイスを活用すれば、充分iPod classicの代用になり得ます。
いや、むしろこれだけスマートフォンやタブレット端末が普及したこの御時世、ミュージックプレイヤー専用のデバイスは既にその役目を終えていたのかもしれません。
盲目的にiPodを愛してしまっていたが故、時代の流れを見て見ぬふりをしていたのかもしれません。
iPhoneとiPad miniを車載で使える様、Bluetooth FMトランスミッターを購入し、とても寂しいですが僕のiPod classicはこのまま引退させてあげることにしました。
どこに行くにも一緒だったiPod。
僕の音楽体験を変えたiPod。
大好きだったiPod。
さよなら僕のiPod。
僕は君の存在を絶対に忘れません。
ありがとう僕のiPod。
今までも、そしてこれからも、愛しています。
在りし日の愛機。さよならそしてありがとう。