NHK大河ドラマ『真田丸』が来る!

歴史好き、大河ドラマ好きな僕にとって、昨年はそれはそれは辛い一年でした。
『独眼竜政宗』以来、一週足りとも見逃しのない自分の大河ドラマ視聴記録が打ち破られるかも?と危機感を覚える程アレな大河ドラマに耐えに耐え抜いた一年(根性で全話観たけどな)。
もう大河ドラマはオワコンなのか?
いやいや、今年は絶対面白いはず!
戦国の猛将、真田信繁(幸村)が題材!
脚本三谷幸喜!
主演堺雅人!
さあ、『真田丸』カモンッ!





真田信繁(幸村)とは?

真田信繁(さなだ のぶしげ)は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけての武将。真田昌幸の次男。
「真田幸村(さなだ ゆきむら)」の名で広く知られている。
江戸時代初期の大坂の陣で豊臣方の武将として活躍し、特に大坂夏の陣では、3500の兵を持って徳川家康の本陣まで攻め込んだ。
後世に江戸幕府・諸大名家の各史料にその勇将振りが記録され、それらを基に軍記物や講談や小説などが創作されて、真田十勇士を従えて宿敵・徳川家康に果敢に挑む英雄的武将として語られるようになり、庶民にも広く知られる存在となった。
Wikipediaより引用



「真田幸村」は歴史に興味のない方でも聞いたことがあるでしょう。
「好きな戦国大名は?」というアンケートでは必ず上位にランクインする人気武将です。
ちなみに「真田幸村」は「真田幸村」ではありません。
なんのこっちゃ?と思う方もいらっしゃると思います。
「真田幸村」の本名は「真田信繁(のぶしげ)」であり、直筆の書状を始め生前の史料で「幸村」の名が使われているものはありません。
江戸時代、庶民の間で流行った講談で人気となり、時代が下るにつれ「幸村」の名が広まっています。

真田信繁(幸村)って世間では人気があるんですが、正直僕は昔からあまり興味がなかったんです。
信繁が歴史に名を残す活躍をしたのは後半生も後半生。
それまでは有力大名の人質だったりして、案外何もやっていない。
非業の討ち死を遂げる前の2年間くらいが彼の人生のクライマックスで、前半生は一次資料も乏しく正直よく分かっていないところもあります。
よく分かっていないからあまり自分の琴線に触れないというか、知的好奇心が湧きませんでした。
いろんな戦国ゲームなどで信繁は超絶イケメンで能力値も高いキャラとなっていますが、彼の人生のクライマックスである大坂夏の陣時49歳です。
しかも関ヶ原の戦いでの敗戦により、直前まで九度山で幽閉されており、大阪城に駆けつけたときには歯が抜け落ちていたという逸話もあります。
そんな初老の歯抜けおじさんのどこに魅力を感じるのか?
ずっと謎のままでした。

世間一般の信繁のイメージは「負けると分かっていても義に生き、そして華々しく散った」というところなんでしょう。
日本人は「滅びの美学」が大好きです。
信繁に限らず、源義経や織田信長、坂本龍馬や土方歳三など、非業の最期を遂げた人物は今でもとても人気があります。
信繁は歴史を築いた人物ではなく、どちらかというと歴史に取り残された「敗者」です。
でも、だからこそ信繁に惹かれる人は後を絶たないのかもしれません。
信繁にシンパシーを感じることができない自分が、信繁を主題にした大河ドラマを観ることで何かを感じれるのかが今からとても楽しみです。

sanadamaru


NHK大河ドラマ『真田丸』

NHK大河ドラマ『真田丸』


真田丸』とはそもそも、大坂冬の陣において豊臣方の真田信繁(幸村)が大坂城の平野口に構築した曲輪(出城)です。
大坂の陣の頃には徳川幕府の体制がすでに決しており、豊臣方の応援要求に対し呼応する大名はほとんどいませんでした。
豊臣方に呼応したのは関ヶ原の戦いで敗れ、仕官先を失った浪人が大多数。
真田信繁もその中の一人です。
まさに多勢に無勢、圧倒的に不利な状況下でしたが、この小さな出城で徳川方の大軍勢をこてんぱんにやっつけました。
本作品では真田丸を船に見立て、戦国の荒波に揉まれ続けた真田家の航海を一年かけて描くそうです。

sanadamaru


脚本三谷幸喜

この作品が楽しみな理由のひとつ。
それは脚本が三谷幸喜氏だということです。
僕は2004年の大河ドラマ『新選組!」が大好きなのですが、同作の脚本が三谷氏でした。
新選組は登場人物が非常に多く、描き方によっては話が散漫になってしまいそうですが、隊士をはじめ一人一人のキャラクターと彼らの人間関係が丁寧に描かれており、また史実と創作のバランスが絶妙で、見事に幕末の群像劇を描ききっておりました。
氏の作品は映画でもテレビ番組でも喜劇的な印象を持つ方も多くいらっしゃると思います。
実際『新選組!』でも氏の作風そのままで、放送当時大河の作風と合わないと物議を醸し出し、賛否両論の激しい作品と言えます(しかし新選組の抱える悲壮感や哀愁もしっかり表現されていましたが)。
しかし僕は、氏は大河ドラマを変えようとしたのだと好意的に捉えています。
思い入れのある作品を描いた脚本家が手がける今年の大河ドラマ、期待せずにはいられません。

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主演堺雅人

この作品が楽しみな理由もうひとつ。
それは主演が堺雅人さんだということです。
上述した大河ドラマ『新選組!』で堺さんは総長 山南敬助を熱演していました。
当時堺さんはそれほどメジャーな俳優ではなかったと記憶しています(単に僕が知らなかっただけかもしれませんが、それでも現在の知名度と比較するとマイナーだったと言っていいと思います)。
しかし、この作品の山南敬助役があまりにもハマりすぎて注目を浴び、その後の活躍は説明いらずです。
作中、山南敬助が切腹する回は2回の再放送が行われ、これはNHKのドラマ放送史上唯一の事であったため当時話題になりました。
三谷氏脚本の大河ドラマで一気にスターダムにのし上がった堺さんが、同じ三谷氏脚本の大河ドラマで主演として帰ってくる。
考えただけでも興奮してきます。
本来全話通して観ないとその悲哀が伝わらないのですが、伝説の山南敬助切腹回の動画を貼っておきます。


さあ真田丸が来るぞ!

僕はNHKの大河ドラマで歴史の面白さを知りました。
毎週毎週、次がどうなるのかが楽しみで、それだけを考えて一週間を過ごしていました。
毎年主人公になりきって一年間を生き抜いていました。
一年かけて主人公の人生を追体験できるドラマなんて、大河ドラマ以外ありえません。
2016年は真田信繁とともに生き抜きたい。
ムック本も買って、受け入れ体制バッチこい。
さあ、真田丸カモンッ!