iPadとiPhoneでプレゼンのスタイルを変える

今まで幾度と無く行ってきたプレゼンテーション。
人に物を教えることの難しさを毎回実感しています。
それでも顧客の要望に応えようと試行錯誤しながら、現在のスタイルを作り上げてきました。
しかし毎回同じスタイルではマンネリになる。
そんなマンネリズムは大嫌い!
人間もデバイスも進化が必要!





既存のスタイル

今までの私のプレゼンスタイル。
それはMacのプレゼンテーション作成ツール” Keynote “でスライドを作り込み(PowerPoint?なにそれ美味いの?)、MacBook Airとプロジェクターにて投影、そしてMac上のスライドはiPhoneにてリモートコントロール。
伝わりやすい様動画に撮ってみました。

ありきたりと言えばありきたり。
iPhoneでリモートコントロールしているので、Mac or PCの前に立ちっぱなし、座りっぱなしで顧客の目を見ていないプレゼンは避けられていますが、それでもまあありきたり。
それにプレゼンにはトラブルが付き物。
幸い今まで大きなトラブルになったことはありませんが、パソコンって外に持ち出すと途端に不機嫌になるってこと、経験ありませんか?
起動しなかったりプロジェクターに投影出来なかったり、種々のトラブルが続発します。

私のスタイルで1番トラブルになりやすいところ、それはMacとiPhoneのワイヤレス接続です。
Mac – iPhone間でKeynote Remoteを使用するためにはBluetooth接続は不可能であり、Wi-Fiでの接続が必須です。
Wi-Fi環境が無い場合は、Mac側の設定で俗に言う”アドホック接続”すれば問題ありせん。

MacとiPhone/iPadをWiFiルーター無しで接続 | recotana

しかし、MacをOSX Mavericksに、iPhoneをiOS7に、そしてKeynote自体もアップデートしたところ微妙に接続が調子悪くなってしまいました。
いろんなアップデートが重なってしまい、結局何が原因なのかが掴み切れて無いのですが、とにかく微妙に調子が悪い。
この「微妙に」というところがクセモノで、どう調子が悪いかと申しますと、接続が切れる切れるアンド切れる…
幸いプレゼン本番で接続が切れることは無かったのですが、社内で1人リハーサル中にこの事象が頻発…
Apple純正のリモコン Apple Remote はMacBook Airとは接続出来ないため、対策の施し様がありませんでした…
うーん…
マズイぞ、この状況…
いつまでもこの状況を引きずってたら気持ち悪いよね…
なによりプレゼン本番で接続が切れて、慌ててMacの前に駆け寄るのってカッコ悪いよね…(じゃあワイヤレスにすんなよとのごもっともなご意見は受け付けませんのであしからず)


これからはこれでいく!

そんな状況で悶々としていた先日、待ちに待った iPad mini Retina が手元に届きました。
「そうだ、この子にMacで作ったKeynoteファイルをぶち込んだらどうだろう?」
なんとなーく思い立ち、試してみることに。
実はiOS用のKeynoteがリリースされた直後に同様の事を試したことがあったんです。
しかし、当時iOS用のKeynoteの成熟度が貧弱だったためか、Macで精魂込めて作ったスライドが完全互換しなかったんです…(トランジッションが適応されてなかったり、動画ファイルの形式がちょっとでも異なると再生出来なかったり…)
スライドをPDF化してしまえば問題なく人様に見せる事は出来ますが、それではちょっと味気ない。
やはりKeynoteを使いたい。
それ以降、iOSデバイス(特にKeynote)でのプレゼンは時期尚早、とひたすら避けて通ってきた道でもあります。

この経験からあまり期待せずにiPadにプレゼンファイルをコピーしてみました。
そしてあまり期待せずにファイルを立ち上げてみたら、あらビックリ!?
なんとなんと、完全互換してるじゃあーりませんか!?
そういえば種々諸々のアップデート後明らかにKeynoteの保存方法やら挙動が変化してましたねぇ。
動画をドラッグ アンド ドロップすると、「iOSで再生出来る様に変換しちゃう?」と上目遣いで御主人様にお伺いを立ててくるKeynote。
なるほど、おそらくはMac側、iOS側双方のKeynoteのアップデートで互換性強化したんですねー。
そしてそして、iPad上のスライドをiPhoneでコントロールするために、双方をBluetooth接続。
あー、これ良いっすわー!
接続切れなどの問題が全く無く、安定した挙動を確認しました。
その模様を動画に撮ってみました。

良い。
とても良い。
画面の劣化は少なくとも私の目には気にならない。
デバイスにとって負荷の高いと思われるトランジッションもスムーズに挙動する。
そして、Bluetooth接続の安定感。
ようやく使用に耐え得る!!!

こうなると、プレゼン当日だというのにムラムラと湧き上がる欲求。
「iPadからプロジェクターに出力してプレゼンやりたいじゃないか!」
Lightning – VGAアダプタ を量販店で即購入、ぶっつけ本番で試してみるという、リスクヘッジを完全無視した暴挙に打って出ることにしました。

vgacable
買う
vgacable_unboxing
開ける
ipas_to_vgacable
挿れる(ちょっと卑猥でドキドキ)
ipad_to_projector
繋ぐ
projection
映す

結果大成功!
非常に安定したストレスフリーなプレゼンを行うことが可能となりました。
久々にワクワクするプレゼンが出来たと実感しております。
Macでしっかりスライドを作り込んでおけば、プレゼンにはiPad miniで必要十分と確信が持てた様な気がします。

MacBook Airは確かに薄くて軽いです。
現行の「モバイルパソコン」の最右翼でしょう。
いや、個人的にMacBook Airは「モバイラビリティ」を考えなくても歴代Macの最高機種だと思っています。
しかし、軽さ、薄さ、携帯性、どれをとってもiPad miniには敵いません(そもそもパソコンとタブレットデバイスを比べる時点で間違いなのですが)。
また、Mac or PCでトラブってしまったら一大事。
再起動にもそれなりの時間を要しますし、トラブルの原因を究明するのにも時間を要します。
しかしタブレット端末だったらどうでしょう?
再起動にも気になる様な時間は要しませんし、パソコンよりもOSの仕組みが単純(だと思う)で、原因究明もすぐに可能です。
比較対象が一世代前のiPadだったらまだMacBook Airを持ち歩く言い訳も出来たでしょう。
ですが、iPad AirやiPad miniといった軽量化されたタブレット端末が存在する今、プレゼンにわざわざトラブルの多いパソコンを持ち込むこと自体がナンセンスなのでは!?と思い始めた週末の深夜です。


よりスマートに、よりシンプルに

Mac or PCを使わないプレゼン、とても満足度が高いです。
iPadの画面を直接見せて簡易プレゼンの経験もありますが、プロジェクターに投影してここまで使えるというのは新たな発見でした。
こうなってしまうとiPadからプロジェクターまでのケーブルが野暮ったく感じてしまいます。
巷ではケーブルレスで投影可能なプロジェクターとAppも存在しています。
これを機に
「(税金対策に)ケーブルレスのプロジェクター買ってーはぁと」
と弊社上長に猫なで声でおねだりしてみようかなーと目論んでる次第です。

冗談はさておき、皆様こう思っていることでしょう。
「プレゼンのスタイルもいいけど、プレゼンの中身はどうなんだ?」
はい、重々分かっております。
結局プレゼンはコンテンツありき。
どんなにすごいシステムだって、どんなにカッコいいスタイルだって、コンテンツが良くなければ全くお話になりません。
亡きスティーブ・ジョブズの様な余程の天才や試合巧者で無い限り、プレゼンには反省が付き物です。
毎回感じる違った反省点を次回に活かし、
「アイツのプレゼンは理由は分からないけどなんか面白いからまた依頼しよう。」
そう顧客に思って頂ける様な精進を重ねていきたいです。
いつか何百人規模の会場でプレゼンやってみたいなぁ。
そんな妄想を抱きながらこのエントリーを結びます。

Keynote

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