新年の目標は果たして達成されるのか?
必殺仕事人渡邊です、こんばんわ。
昨年程に自分自身の業務が充実した年はありませんでした。
また昨年程に仕事に対する意識を変化させた年もありませんでした。
胸を張って仕事が大好きですキリッと言える社畜になりました(社畜乙とのお言葉お待ちしております)。
さてさて新年を迎え、新たに抱負をといきたいところですが…
激変させた仕事への意識
冒頭でも年末のBlogエントリーでも述べましたが昨年は仕事に対する意識とやり方を意図的に激変させました。
自分の置かれた環境や状況が必然的にそうせざるを得なかったのもありますが、何より大きかったのは、見習うべき方の存在。
今までの自分が恥ずかしくなるようなその方の身の振る舞いに、自分が奮い立つ感覚を覚えました。
感謝の気持ちしかありません。
それまでの業務内容を一から見直し、問題点を洗い出し、それに対する改善点を見出し、常にモチベーションを高く持つ。
こうして意識とやり方を抜本的に変えたことにより、これまで以上に仕事が楽しくなりました。
これまで以上に仕事が効率良く高い水準でこなせる様になりました。
そして、これまで以上に自分の仕事に対する誇りを持つことが出来ました。
そういう意味で昨年は自分の人生の転機となったと実感があります。
新年になりましたが
さて2013年から2014年。
私は前回のエントリーで年頭の所感をこのように申し上げました。
はぁ?なんのこっちゃ?と思った方がほとんどでしょう。
まあ、この言葉には風を巻き起こせる存在になりたいという意味合いもありますが(その風が心地良いそよ風なのか、全てをなぎ倒す暴風なのかは相手によりますが)。
しかし年頭所感にしてはあまりにも抽象的です。
こういう所感にしたのにはちょっとした理由があります。
新年は、何かとやる気が高まる時期です。
この時期に一年の目標を設定しようとする方もいらっしゃるでしょう。
そして新年の目標を立てる際に、「今年こそは」という考え方で目標を立てる方もいらっしゃいます。
例えば、今年こそは英語を勉強しようとか、今年こそはBlogを頑張って更新しようとか、バリエーションは多々ありますが、とにかく昨年まで出来なかったことを、今年からは心を入れ替えて頑張ろう、という考え方で目標を立てる人がいます。
これらは非常に立派な決意だと思うものの、残念ながらおそらくほとんどの場合はうまくいかずに終わると思うのです。
今はやる気に満ち満ちているのでいけるんじゃないかと思っているかもしれませんが、残念ながらそれは錯覚に過ぎないと思うのです。
昨年まで出来ていなかった事は、おそらく今年も同じように出来ずに終わる確率の方が高いと思うのです。
こんなふうに、やる気になっている人に水をさす様な事を言ってしまって大変申し訳ございません。
でもこんなことを書いたのには一応理由があります。
今年こそはやろうと思っていることが、昨年まで出来ていなかったのには、多くの場合それなりに理由があるからです。
その出来なかった理由を分析して、今までのやり方を改めない限りは、どんなに決意を新たにしたって根本的な解決にはなりません。
昨年失敗したのとまったく同じやり方をすれば、今年もきっと同じように失敗します。
例えば、昨年ジムに通うという目標を立てたものの、結局途中で挫折してその目標が未達に終わったとします。
今年になって心を入れ替えて「今年こそはちゃんと通うぞ!」とやる気を出しジム通いを再開したとしても、昨年とやり方が何も変わっていないのだったら、やはりいずれは同じように挫折するでしょう。
仮に昨年通えなくなってしまった理由が仕事の忙しさにあるのだとしたら、仕事の忙しさの影響を受けない休日や早朝に通うなど、「やり方を変える」必要があります。
「今年の俺は去年までの俺と違う」と思う人もいるかもしれませんが、実際には昨年の自分も今年の自分も同じ自分です。
同じ人間が、やり方を変えずに同じことをして果たして違う結果になるでしょうか?
また、日本人的情緒に全く相応しくない事を述べますが、新年、新年と言いますが、実は年号以外はほとんど何も変わっていないということに気付く必要があります。
2013年の12月31日と2014年の1月1日の間にある差は、2014年の1月1日と2014年の1月2日の間にある差と実質的には何も変わりません。
新年ということで、決意を新たにして今まで出来なかった事に挑戦するなら、やる気だけに頼るのではなくて「やり方を変える」事も忘れてはなりません。
一過性でアバウトなやる気はどうせいずれなくなります。
新年にすべきことは、やる気に頼った無謀な目標を立てることではなく、やる気がなくなっても大丈夫なやり方を考えることなのではないでしょうか?
目標を達成するために
しかしながら、目標を立てることはとても大切です。
具体的な目標がなければ、自分がすべき事を行動レベルに落とし込むことは出来ません。
ですが、具体的な目標を考える前に、もっと考えなければならない重要な事があると思います。
昨年、私自身が仕事に対する意識を変えた時に実際に以下のような事を考えて目標設定をしました。
備忘録として言葉に書き起こしておきます。
目標を設定して頑張ることはとても良い事です。
しかし、私はそもそも漠然とした目標を設定する事に疑問を感じました。
それらの目標は最終的に何を達成するために目指すのか?
「自分を成長させるため」?
では、どんな自分に成長したいのか?
この「どんな自分」という部分が明確でないと目標設定が曖昧になってしまい、「何になりたいのか」が良く分からなくなってしまいます。
つまり、何をするか(Do)を決める前に、まずDoをするためにどうあるべきか(Be)を、考えておく必要があると思いました。
Be(あるべき姿、あり方)とは、言ってしまえば自分の価値観や好み、得意なことが凝縮されたモノです。
いわば、自分の憲法のようなモノ。
それを仮に「ミッション」と呼ぶことにしましょう。
何か判断するときは「ミッション」に照らし合わせます。
ミッションに沿わないと思う事は、積極的に行う必要はありません。
何を行って、何をしないかが明確になる事で、ぶれない自分を作っていけるのではないでしょうか?
使える時間も労力も有限です。
すべての事に顔を突っ込んでいたら、いくらリソースがあっても足りません。
自分のミッションをしっかり持つことで、自分の資産を集中して投下できます。
目指すところが明らかになると共に、周りも理解しやすくなり、支援が集まりやすくなります。
とはいえ、ミッションはそう簡単にまとまりません。
短くても1ヶ月。
3年くらいかかる場合もあるでしょう。
それだけ重要なことです。
私は自分にとって一番しっくりくるミッションを言葉で書き起こしました。
それもなるべく時間が経っても変わりにくい内容で。
1年くらいで使えなくなるようなものではその先が困ります。
普遍性を持たせたほうが使いやすいです。
まずは仮決め状態でも、自分のミッション設定して、それに沿って行動をしてみようと思いました。
行動と矛盾するところがあったり、もっと良い言葉があれば、その都度修正していけば良いのです。
自分のミッション設定をしていくうちに、私の目標をしっかりと掲げる事が出来、その目標達成のためには何をするべきかが明確に見えてきました。
ですので、新年だからといって改まって具体的な目標設定をする事は必ずしも必要無いと思っています。
昨年設定した目標達成のために、自分のミッション設定が間違っていないか、矛盾が発生していないかを上方修正していけば、道を間違えることはない、そう思った年頭です。
凛として立つ
常々思っている事ですが、職種に貴賊はありません。
ですが、同じ職種の中に貴賊というのは存在します。
「出世する!」
「売上上げる!」
「社会的ステータスを得る!」
どんな目標だっていいんです。
目標があるから人は動けるんです。
自分の目標設定も無く惰性で仕事をしてしまう男には絶対になりたくありません。
常に自分に課せられた使命を意識し、何をすべきか、どうあるべきかを考えて、驕らず蔑まず、誇り高く、凛として立っていけたら、そう思っています。
そんな訳で、私の業務に関わる全ての方々へ、こんな面倒なヤツですが今年も何卒宜しくお願い申し上げます。
今年もやさぐれながらも仕事するZEEEEE!