ハロー!タロー!
2012年11月30日午前8時33分、渡邊家に男児が誕生した。
2838gと、比較的小柄ながらもキリッとした顔付きの長男に「太郎」と命名。
妻と私で名付けた。
とても幸せだ。
ハロー!タロー!
よく来たね!!!
なかなか産まれてこない我が子に…
太郎の出産からさかのぼる事2週間前。
腹部の断続的な強い張りに、妻は一日だけ入院する事となった。
このまま出産か!?と思われたが、その張りが陣痛に変化する事はなく、一晩だけで退院。
それからはジリジリと気を揉む日々が始まった。
予定日を過ぎてからも陣痛の兆候は現れず、私の業務も多用を極め、正直今回の立会い出産は諦めていた。
しかし太郎は空気を読める子だった模様。
激務と激務の狭間の真夜中、遂に待ち望んでいた陣痛が始まり、アッという間の出産。
ほとんど諦めかけていた立会い出産も出来た。
思い返せば長女も私の出張帰りを待っていたかの様に産まれて、長男も「もうこのタイミングしか無い」という時間帯での出生。
我が子達には本当に頭が下がる。
それにしても太郎は可愛い。
ブッチギリで太郎は可愛い。
目の大きさは娘には及ばないまでも、シュッと引き締まった顔付き、身体に比して小顔でバランスもいい。
父親に似て紛れもないイケメンだ。
そしてチ○チ○の方は…
すまん、太郎…
父親に似て紛れもないザンネン感だ…
そんなところもとても可愛い。
産まれて間もない長男太郎
産まれる前は…
正直なところ、男児が産まれてホッとしているところだ。
彼の産まれる前、漠然と心配していたことがある。
今までの私の愛情は100%娘に注がれていた。
娘への愛情が強過ぎたのか(強過ぎるというのも的確な表現ではないが)、妻の懐妊を知り、「子供が二人になった時、この愛情はどのように配分されてしまうんだろうか?」と薄ら寒くなった。
特に長女と同姓であったなら?と考えるととても怖くなった。
もちろんそんな考えは馬鹿げているし、どちらにも100%の愛情を注ぐ事になる事は分かっている。
しかし、男の子でも女の子でも五体満足で産まれてくれればそれでいい、頭ではそう思っていても何と無く割り切れない自分がいた。
どうせなら、長女とは別姓の男児がいい。
それならば女同士よりは割り切れる。
そう考える自分がいた。
そうなって良かった。
イケメン on 美女 on イケメン
あかりと太郎
弟が産まれて数日。
長女あかりにも徐々に変化が現れている。
太郎が産まれる前は、日々大きくなる妻のお腹に新しい命が存在している事が不思議でならなかった彼女。
自分の弟が産まれてくる事を妻からレクチャーを受けていたものの、うまく事態が飲み込めない。
しかし、ある日突然目の前に弟という存在が現れる。
彼女はビックリしつつも、すでに姉の顔。
「太郎君、可愛い」
「太郎君、小さい」
「太郎君、抱っこしたい」
まだまだ本当に小さい自分の弟に、彼女なりの精一杯の愛情を注いでいる。
その様子を微笑ましく眺める私達夫妻。
幸せである。
至福の時間である。
俗に上の子は、下の子が産まれると赤子還りしてしまうという。
下の子ばかりを構ってしまい、子供心に嫉妬心が生まれるらしい。
だが、弟を慈しむ彼女の様子を見ていると、不思議と彼女の事をこれまで以上にとても愛おしく思う。
女児と男児、同じく私達夫妻の子供だが、その可愛さは全く異質なモノだと実感している。
どちらの子にも分け隔てなく愛情を注いでいける。
出産前の漠然とした不安は、一瞬にして寛解出来た。
そう思わせてくれた娘にも感謝したい。
一姫ニ太郎、あかりと太郎
周りの協力
普通、出産が終われば妻はしばらく実家に戻って産休を取る。
実際娘が産まれた時はそうだった。
しかし今回は事情がちょいと異なる。
まず、妻の実家は現在建て替えの真っ最中。
要するに、帰ろうにも帰る家が一時的に存在しないのである。
そして、娘は今春より幼稚園に通園している。
せっかく楽しそうに通園している娘を、出来るだけ普段通りに幼稚園に通わせたい。
その様な物理的な理由とメンタル的な理由も重なり、妻は退院後すぐに我が家に戻る。
しかし産後直後の身体に鞭打つ訳にはいかない、そう思った私の母が、全面的な協力をしてくれる事となった。
出来る限り我が家に泊り込み、妻と娘、そして息子のお世話を買って出てくれた。
毎日出勤時間も早く帰宅も遅い私は、この母の行為はとても感謝している。
母がこの様に動くという事は、一時的にではあるが父にも祖母にも普段とは違う生活を強いる事になる。
しかし皆その生活を快諾してくれている。
私も自分の子供達が出産するという時には、この様に立ち振る舞おう、そう思えた。
また自分の家族が誇らしく思えた。
出産直後の妻と娘と息子、おまけに我が母陽子58歳
我が家の未来
太郎が我が家にやって来た。
この先我が家の生活は劇的に変化するだろう。
我が家の未来も劇的に変化するだろう。
本当に楽しみだ。
妻と幼い子供二人、守るべき者が増え、寒空の中の寒風摩擦並に身が引き締まる想いである(本当に寒風摩擦する根性は持ち合わせていないが)。
かけがえのない家族。
私の未来は、妻とあかりと太郎と共にゆく。