2020年を横ノリ気味に振り返る

早いもので今年も終わろうとしています。
例年以上にブログをエントリー出来ず面目次第もございません。
今年は未知のウイルスの感染拡大で今までの常識が覆された一年でした。
コロナ関連の話に終始してしまいそうな今年の振り返りですが、そんな中でも僕ら家族は工夫しながら、やっぱり滑りっぱなしの一年でした。





コロナ禍でも工夫して続けたスケートボード

日本中がズッコケたアベノマスクに始まり、オリンピックも開催延期となり、未知のウイルスで世の中が右往左往している中、コロナ対策として学校の休校やテレワークなど、不要不急の外出は避けるという今まで経験したことのない社会生活が始まりました。
遠出や3密を避けて出来るだけ自宅にいるようにしましたが、そんなときに限って窓の外は絶好の行楽日和が広がっています。
スケートパークはオープン延期、でもスケートしたいさせたい、それだったら家でやっちゃえば良いじゃないか?
そんな気持ちで自宅でも工夫してスケートボードが出来る環境を作りました。


これがウチの子供たちにはかなり効果的だったようで、僕が促さなくとも毎日スケートで楽しめるようになりました(子供たちなりに休校がストレスに感じてたことの裏返しかもしれません)。
彼らはそれまでもっぱらパークでしか滑走していませんでしたが、近所の公園や空き地などにも目が行くようになったようです。
自分たちで自分たちの場所を開拓する行為は、周囲の環境を見極めたり空気を読むスキルが磨かれます。
パークで滑れない現状を逆手に取り、今までやったことのないスタイルにハマり、新しい自分と向かい合う機会が増えたように見えます。

albumtemp

albumtemp2


僕自身も(不謹慎ですが)この状況をある意味子供たちと楽しめました。
スケートパークという当たり前のように存在していた与えられた場所が使えない、でもパーク欲は高まるばかり、じゃあ自宅でやれるように工夫してしまえと、何もないところから新しい場所を生み出すという意識が高まりました。
やってみて思ったのは、誰かのために自分がやらなきゃいけないことと、自分(家族含む)のために自分でやりたいこと、この両者の違いはとても大きいということです。
自分でやりたければ自分でどうにかするしかないわけで、年齢だとか仕事だとか怪我だとかお金だとか、まず出来ない理由を探してしまう人は若くても時間があってもお金があっても結局やらないものです。
やりたいときがやるとき。
実際にやろうと決めたら、計画の時点でワクワクが止まりませんでした。
滑れるようになったときの子供たちの喜んだ顔や、僕が想定していなかった遊び方を発見する彼ら、パークなんてお世辞にも言えないホントにショボい自宅パークもどきですが、自分たちで作った場所で子供たちと滑るなんて、まさにスタイル全開で粋な遊び方だと自画自賛しています。
こういう経験から得たものは自分や家族だけの財産です。
最高の自粛期間を過ごせたと思います。

albumtemp6

albumtemp10

albumtemp8

54AF28CD-9268-4FF0-B2F1-8DE1E9BF44A1


緊急事態宣言が解除されたら

そんな不謹慎ながらにも楽しさを感じていたコロナ禍の真っ只中、政府は緊急事態宣言を解除しました。
良くも悪くもその流れで待ちに待ったスケートパークのオープンです。
待ち構えていたスケーターの皆さんは皆パークに押し寄せました。
見知った方々との再会も嬉しかったのですが、明らかに最近スケートボードを始めたと思われる方々もたくさん見受けられました。
休校や外出自粛中の行楽日和に、家の周りで3密を避けながら出来る適度な運動、そして延期されたオリンピックの新種目、誰でもどこでも手軽に遊べる台車遊び、そう、スケートボードブームがウイルスの伝染とともに到来しました。
大衆の心理ってすごいですね。
こういう条件が揃うと一気に火がつきました。
お世話になってるスケートショップからは一気に在庫が無くなり(海外からの輸入制限もあり)その後なかなか手に入らないという状況になりました(全国的にそうだったようです)。
ネットショップではあり得ないほど価格が高騰したり高価格で転売する現象も見受けられました。

余談ですが、昨年娘の学校のPTA学年委員長だった僕は「スケートボード体験教室」なる学年行事を提案しました。
しかし良識ある保護者の方々から危ないだのなんだのと罵詈雑言に責められて、時期尚早と却下せざるを得なかったんですが、緊急事態宣言中にそんな良識ある保護者の方から「スケボー始めたいんだけど〜」という連絡や相談を頂くほどに需要が高まったようです(小物な僕はガチムカな気持ちを抑えるのに必死でしたが)。
なんだー、みんなスケートボードしたかったんじゃん!

コロナ禍やオリンピックがきっかけとはいえスケボー人口が増えることはすごく良いことだと思います。
スケーターってなんか怖そうな印象があるかもしれませんが、完全に誤解です。
皆さんとっても素敵で気持ち良い人たちです。
パークに来ればそんな素敵な人たちと一緒に遊べるんです。
せっかく始めたスケートボード、難しいからと諦めないで、ぜひ続けて欲しいなあと強く願います。
同じ楽しみを分かち合える方々と今年もたくさん知り合えて実りある一年だったと思います。


来年も楽しみです

現在新型コロナウイルス感染拡大の第三波(山形では第二波)到来と言われています。
年末年始、来年とこの状況がどうなっているのが全く予測不能な状況です。
もしかすると今年以上に行動制限が課せられることになるかもしれません。
コロナ禍で思い知ったのは、感染後の症状や後遺症もそうですが、本当に怖いのは人間の心だなあということです。
心無い差別や偏見、また他県からの来県者に対して身構えてしまうなど、今までの対人関係や人と人とのコミュニケーションがぶっ壊されてしまったような気がします。
僕は下戸なので呑みニケーションなんかは廃絶してしまって全く問題ないんですが、感染してしまうかも!?と恐れながら人と付き合っていくのはすごく疲れるし寂しいもんだなとつくづく感じた一年でした。
また、インターネット上での会議や諸々が急増したのも正直窮屈さしか感じません。
これが当たり前になっていくのかもしれませんが、生身を感じられるのは家族や同じことをやって楽しんでいる方々だけになってしまうのかもしれません。
来年もこれまで以上に感染予防に最新の注意を払いつつ、過度のストレスを抱えすぎないように子供たちや妻と目一杯楽しんでいきたいと思っています。

最後に、本年も皆様の暖かいご温情を賜り誠にありがとうございました。
来年もソーシャルディスタンスを保ちつつ変わらぬお付き合いの程何卒よろしくお願い申し上げます。