マスメディアとどんどん焼き

家を建て、デカいテレビを購入してからというもの、テレビを視聴する時間が増えました。
それまでがあまりにもテレビを見ていない生活をしていたため、とても興味深く視聴しています(もっぱらNHKばかりですが)。
しかし本日たまたま視聴した民放の番組で、ちょっと考えさせられる事がありましたのでエントリーしてみます。





視聴した番組は”カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW
タレントが出身地別に出演し、その土地だけで行われている行事・習慣を紹介するのが主な内容の番組です。
本日は我が山形県内陸地方のスローフード(と言っていいのか!?)”どんどん焼き”の紹介でした。


どんどん焼き(どんどんやき)は、路上での飲食に適した形態の小麦粉を主体とする日本の焼き物料理。
どんどん焼きはもんじゃ焼きが路上販売用に変化したものと考えられ、お好み焼きが店内飲食用のままもんじゃ焼きから変化したものであるのと発展過程が異なる。
名称は、同商品を売る屋台が「どんどん」と太鼓を鳴らしていたことから、あるいは、作るそばから「どんどん」売れたことから名付けられたとされる。
1931年(昭和6年)頃、東京の屋台や縁日で「どんどん焼き」が評判になった。
その後、昭和前期頃までは東京・下町界隈などでもよく見られた。
現在、東京では既に廃れているものの、東北地方の一部に食文化として残っている。
山形県内陸部では「どんどん焼き」と呼ばれ、割り箸に巻きつけて供されている。宮城県仙台市では「どんどん焼き」または「お好み焼き」と呼ばれ、概ね半月形で供されている。
山形県内陸部のどんどん焼きは、ソース味が一般的で、割り箸の周りに巻きつけて持ち運びやすくした所が最大の特徴である。
このスタイルは大場亀吉が始めたとされる。
大場は1本の削った木の棒に巻き付けていたが、後進たちにとっては技術的に難しかったため、2本の木の棒、あるいは割る前の割り箸に巻付けるように変化したとされる。

Wikipediaより引用


No177 02


山形県人にはとても馴染みのある、この”どんどん焼き”
私も縁日などでよく食べたものです。
また、屋台だけでなく山形県内にはどんどん焼きを常時提供している店もあり、どんどん焼き—山形県ホームページなるホームページも存在しています。
好みはあるでしょうが、私個人はとても大好き。
だからこそ、本日のテレビにはとても疑問を覚えたのです。


カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW“(以下偽造番組)での紹介VTRでは、私の自宅からそれなりに近い粉物屋さんの映像が流れています。
確かにあのお店のどんどん焼きはとても大きくてとても美味しい。
でも、あのお店には普段どんな時間に通りすがってもVTRの様な行列や人だかりはありません。
どちらかと言えば、ポツリポツリとお客さんが入るくらいです。
まあテレビの取材となれば、俗にいう”サクラ”も必要でしょう。
テレビ局が”サクラ”を集めたのかも知れません。
ここまでは予想出来ます。
(念のため言っておきますが、このお店を否定しているつもりは毛頭ございません。むしろ大好きです。)


でも、次の瞬間ビックリするVTRが流れて来たのです。
そこはとあるラーメン屋さん。
メニュー表にはラーメンの他に”どんどん焼き”!!!
まあいい、まあいい。
私がこのお店を知らなかっただけでしょう。
でも、このお店の方と思われる方が仰天発言!!!
「山形の人はラーメンとどんどん焼きを一緒に食べるのが当たり前(正確ではないですがだいたいこんなニュアンス)。」
一緒に食べねーしーーーーーーっ!!!!!
えっ!?
えっ!?
私が一緒に食べないだけなの?
みんなラーメンとどんどん焼き一緒に食べるの?
いや、そんな事ないよなー。
だいたいラーメンとどんどん焼きを一緒に提供出来るお店の方がレアなんですが。
このとき私はハッとしました。
「ああ、このお店の人はマスコミ連中に言わされてるんだ。」
「これは作為的な偽造だ。」
(念のため言っておきますが、このお店を否定しているつもりは毛頭ございません。むしろ頑張ってラーメンとどんどん焼きの組み合わせを流行らせて頂きたいです。)

ちょっと腑に落ちない点があったため、視聴しながらこんなTweetをしてみました。
そうしたら来るわ来るわRetweetの嵐。
今現在投稿から2時間が経過していますが、Retweetが止む気配がありません、、、
山形県人の皆さんは大体似たような事感じてたんですねー。
私だけが感じていたのではないことにちょっと安心、そしてあまりのRetweetでiPhone , iPadのプッシュ通知が鳴りまくり若干迷惑といったところです。


これってどうなんでしょうねー?
完全に情報というか本当の事が捻じ曲げられている様な気がしています。
インターネットが普及して、4大マスメディア(テレビ・新聞・雑誌や書籍・ラジオ)と言われる媒体から離れる人が多いと言われて久しく時間が経過しています。


(3)4大マスメディアの利用頻度の変化の要因 : 平成20年版 情報通信白書
4大マスメディア(テレビ、新聞、雑誌・書籍、ラジオ)の利用頻度の変化には、どのような背景があるのだろうか。パソコンや携帯電話利用の定着、また、サービスの多様化や端末の多機能化・高機能化が進んだことによ …

しかし、それでもまだまだテレビの影響力というのは絶大であり、インターネットが勝てないところも多分にあるはずです。
そんな影響力のある新聞・雑誌・ラジオ放送・テレビ放送などのマスメディアが真の情報を伝達しないというのは明らかにおかしいと思うのは私だけではないはずです。
このような議論は以前からありましたし、特に震災直後の報道や昨今の様々な悪質な事件の報道などで拍車がかかった気がします。
エンターテイメント性を強く打ち出し、真実は捻じ曲げる。
なにかオトナの事情でもあるんでしょうか?
上記偽造番組を見ていると、大口スポンサーへのおべんちゃらとしか感じられないのは私だけでしょうか?
もっともっと伝えなければならない真実が沢山あるはず。
そしてもっともっと伝える事の優先順位が高い事象があるはず。
たかがどんどん焼き、されどどんどん焼き。
今日の偽造番組を視聴して、マスメディアの情報の中から、しっかり真実を見抜く目を養っていかなければならないなと感じたのでした。


最後に。
歳の離れた友人、@from_yamagata 氏がこんな呟きしてるのを発見!
さすが変わり者!(褒め言葉だよ)