【スケートボード】太郎FLAKE CUPに初出場、5位入賞しました(2022.02.07追記あり)
太郎がスケボーを始めてからおよそ3年半。
これまでローカルのいろんなイベントに参加してきましたが、先日初めて大きなコンテストに出場し、なんとか5位入賞しました。
本番はもちろん、其処に至るまでも頑張りました。
キッズスケーターの登竜門FLAKE CUP
キッズスケーターの登竜門!!
日本最大級のスケートボードコンテスト FLAKE CUP 2021 JAPAN TOUR!!「FLAKE CUP」は、キッズアパレルブランド FLAKE が主催するキッズスケーターの登竜門的なコンテストとして、スケートボード業界にキッズブームが起こる10年以上前 (2007年) から毎年開催されている「日本最大級のキッズ・スケートボードコンテスト」です。
今年はイオンモールの協力により全国6会場にて開催されます。
現在活躍している「山下 京之介」プロ、「伊佐 風椰」プロなど、多くのプロスケートボーダーを輩出しており、「平野 歩夢」も FLAKE がサポートしている「FLAKE スケートチーム」創生期のメンバーです。
一昨年、太郎が1年生の時に普段一緒に滑ってもらっている仲間が出場するとのことで、初めて観戦した FLAKE CUP。
本当に太郎と同じ小学生か?と思うほど、難易度の高いトリックを次々とメイクして競い合うキッズ達の姿を目の当たりにして、強烈なインパクトを感じたのを覚えています。
太郎もそれは同様だったようでその頃からちょっとずつ出場してみたい気持ちはあったようですが、昨年はコロナ禍で各自ビデオを撮ってエントリーするというビデオコンテスト方式で、勝手に親の僕が敷居が高く感じられてしまいエントリーは断念。
今年は感染対策を万全にして例年通り開催決定との報があり、太郎に出てみるかをヒアリングしたところ、間髪入れずに答えは
「出る」
その瞬間から FLAKE CUP に向けての練習が始まりました。
開催決定から始まった練習の日々
出ると決めたは良いものの、FLAKE CUP は45秒1トライでトリックを繋げていかなければいけません。
そもそも当時の太郎はひとつひとつのトリックは出来てもそれで満足してしまい、次に繋げるということを全く考えていませんでした。
出場経験のある方々やその保護者さんに話を伺うと、45秒中最低限12〜15トリックをルーティンに組まなければ時間が余る、インターフェイキー(ロック to フェイキー)やアクセルストールはトリックではないから得点が望めないので入れない方がいい、などなどさまざまなアドバイスを頂きましたが、その時点で彼が出来るトリックは全然足りませんでした。
出来ると言ってもメイク率はまだまだで、滑走している姿形もピヨピヨ感漂う感じ。
本当にこのままで大丈夫なのか?と、当初は不安だけがつのりました。
でも彼の本気度は親の僕が頭を下げるほどで、歯を食いしばって練習を頑張りました。
今までは「ただ滑れれば楽しい」という感じだったのが(それもとても大事なんですが)、やりたいトリックが出来なくて悔しくて泣いて、ようやくメイク出来て嬉しくて泣いてという練習を繰り返し、本番直前までには決めたルーティンのフルメイク率も増えて本番に臨みました。
そして本番当日
大きな大会には魔物が住んでいるとでも言いましょうか、普段の練習で良い滑りをしていた子達もやはり本番は苦労してましたね。
45秒の公開練習が2本あるので、滑走面、コーピング、R の傾斜、スピードなどを各自探りますが、うまく対応できた子もいれば、悔しい思いをした子も見受けられました。
太郎はといえば、思いのほかうまく対応しているように見え、公開練習の2本はどちらもフルメイクしましたが、緊張して顔が強張っているのが遠目からでも分かります。
さあ太郎、思いっきり本番楽しんでこい!
いざ本番では惜しくもフルメイクならずでしたが、こだわってきたスピード感はバッチリ、ひとつひとつのトリックも丁寧に繋ぐことができたように見えました。
本番滑走後、僕のところに戻ってきた太郎から発せられた言葉は
「すごく楽しかった!」
「やりきった!」
その顔からは清々しさすら感じました。
観戦している僕も同様で、直前までは「フルメイク出来なかったらどんな気持ちで帰途に就くんだろう?」と不安だったのですが、普段練習しているランプとは全く別物のそれで、ほぼぶっつけ本番で臨んだはずなのに胸を張って自信を持って滑走している姿を見て、迂闊にも涙が出てきそうになるのを我慢するのが大変でした。
うん、やりきったね、太郎。
5位入賞!
コロナ禍の感染対策のため当日の結果発表・閉会式はなく後日 YouTube にて全選手の滑走と結果が発表されました。
大会終了から結果発表までの一週間、なーんかソワソワして落ち着かない日々を過ごしましたが、5位入賞と一応の結果を残すことが出来ました。
例年1〜3位の選手はチャンピオンシップへ招待、4〜6位の選手はワイルドカードが届けば敗者復活戦からとはいえチャンピオンシップに参加らしいとのこと。
チャンピオンシップは2月5日幕張。
いつでも出れるように2月まではまたスケート漬けの日々になりそうです。
太郎、お疲れさん
前述しましたが、この半年以上 FLAKE CUP に向けて太郎は必死に頑張りました。
メイク出来なくて泣く、メイク出来て泣く、なんていう今までの太郎には見られなかった姿を目の当たりにすると、フィジカルな面だけではなくメンタルも相当鍛えられたように思います。
コンテストや大会という分かりやすい目標が出来たことで、それに向かって努力することの大事さを身をもって感じたのではないでしょうか?
実際参加してみると、そこはやっぱりコンテストな訳ですから今まで彼が経験したことのない異質な場で、精神的に相当疲れたことでしょう。
現に当日は45秒の公開練習2本と本番1本しか滑走してないのに、普段移動中は全く寝ない彼がこの日の帰宅時は車中でぐっすり。
ヒットポイントは激減した代わりに経験値はグッと上がった感じです。
こういう経験は何物にも変え難いもので、得られるものは大きかったなと思っています。
また、普段から実感していたことですが、同じスケボーを楽しんでいる友達の輪がさらに広がりました。
山形県内にはもちろん、宮城に福島、そして北海道など、同年代の友達が県を跨いで存在するというのは太郎のこの先の人生にとって大きな財産です。
スケートボードはコミュニケーションツールにもなる素晴らしい遊びであることを再認識した次第です。
今回は残念ながらフルメイク出来ませんでしたが、あの半年以上の努力は絶対に無駄になっていないし、あの努力がなかったら絶対にここまでまともな滑走をすることは出来ませんでした。
確実にこれからのスケートライフに血肉となって役立つと思います。
滑走直後は「すごく楽しかった」と言っていた彼、日が経つにつれてフルメイク出来なかった悔しさがジワジワと込み上げてきているようです。
聞けば来年も出場すると言います。
来年は4年生、キッズクラスは卒業でジュニアクラスとなり周りのレベルもグッと上がりますが、それでも出場すると言い張ります。
うん、その気持ちがあれば君はこの先ずっとスケートボードを楽しんでくれるでしょう。
太郎、お疲れさん!
また来年に向けて楽しみながら頑張りましょう!
最後に、普段一緒に滑ってくれる大切な仲間、大会関係者の皆様、彼に関わってくれる全ての皆様に厚く御礼申し上げます。
2022.02.07追記 2020.05.30追記 FLAKE CUP 2021-2022 Championshp のワイルドカード枠に出場権を得ましたが
前述のように盛岡大会で5位となり、ワイルドカード枠とはいえチャンピオンシップの出場権を得ました。
とても嬉しかった。
太郎も本当に喜んでいました。
家族も親族も皆喜んでくれました。
しかし、沈静化していた新型コロナウイルスの変異株が年明けから異常なペースで感染再拡大、ここ山形と大会開催地がまん延防止等重点措置適応区域であることを鑑み、大変遺憾ではございますが太郎は当大会出場を断念することに致しました。
楽しみにして頂いている皆様、応援して頂いている皆様、そして大会関係者の皆様、大変申し訳ございません。
家族で何度も何度も何度も何度も、ギリギリまで話し合った末の苦渋の決断ですので、不義理を承知ではございますが何卒ご理解頂ければと存じます。
大会関係者の皆様におかれましては、この旨メール差し上げましたのでご確認頂ければ幸いです。
せっかく得た出場権を辞退してしまうことに関してはとても心苦しく思っています。
無念の一言に尽きます。
後悔しているつもりはないのですが、今回の選択は果たして正解だったのか?と、決断した今でもモヤモヤした気持ちが払拭しきれないというのが正直なところです。
では何が正解なのか?
少なくとも僕には分かりません。
太郎にとっての最適解を選択したつもりですが、おそらく各ご家庭によって正解は異なるんだと思います。
FLAKE CUPに出場した選手の皆さんや親御さんであれば、この決断に対して思うところがあるかもしれないということは重々承知しております。
もし辞退することに対してご批判があるのであれば甘んじて受け入れます。
「根性無くてすいません」としか言えません。
しかし申し開きにしかなりませんが、我々家族や太郎本人にもこの決断に至るまでには大きな葛藤やストーリーがあり、決して簡単に下した決断ではないということだけは書き綴っておきます。
太郎本人は出場することを楽しみにしていたのでとても残念がっていますが、次回こそベストパフォーマンスが出来る様に自分の名前の載ったこのポスターを見ながら日々前向きに精進するとギアを入れ替えました。
取り急ぎのご報告です。
ちくしょう…
大きな舞台経験させてあげたかったなぁ…