【スケートボード】ダートウィールを組んだ一台

スケートボード、めちゃ楽しいです。
スケボー滑るのは綺麗に舗装されているパークや多少荒れているストリートのアスファルトですよね?
普通土や砂利や芝生の上では滑りません。
でもそんな路面でも滑走出来ちゃう一台を新たに組んでみました。



スケボーは舗装された路面を滑るモノ?

スケボーで滑走するには当然ウィール(タイヤ)が組んであることが必要ですが、ウィールにもいろんな種類があります。
ウィールの硬さで種類を分けると、硬いウィール(ハードウィール)は飛んだり跳ねたりトリックをメイクしたりと、よく見るスケボーの足回りに装着されているのがそれです。
ハードウィールは説明の余地が無いほどに一般的に用いられているウィールで、軽くて小さいのでトリックがしやすいのが特徴です。
でもその性質上荒れた路面にはちょいと弱くてスピードも落ちますし、ちょっとした小石にも引っかかっちゃってスケボーがロック、身体だけが吹っ飛ばされるなんてことも。
そして滑走音が大きいのでご近所迷惑系ウィールでもあります。

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ハードウィールを組んだ僕のデッキ。カッコいい


一方で柔らかいモノ(ソフトウィール)も存在してて、こちらは多少荒れた路面でもかなりスムーズに滑走出来て、滑走音もハードウィールのそれとは比べ物にならないほど静か、気持ち良くクルージング出来ます。
反面ソフトであるが故にグリップ力が強く、ウィールをスライドさせるようなトリックは苦手です。

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ソフトウィールを組んだ僕のデッキ。カッコいい


どちらが正解と言うわけではなく、目的に応じてウィールを変えたり、目的毎の一台を持って楽しみます(実際我が家にも子供達と僕のを合わせてハードウィールを組んだモノが4台、ソフトウィールを組んだモノが3台と、各々が性格の違うデッキで楽しんでいます)。

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各自トリック用とクルーズ用デッキを持って。バカでしょ?自分でもそう思います。


ただ、スケボーって大体路面が綺麗なパークや、多少荒れているストリートのアスファルト上で楽しむのが一般的です。
ハードウィールだと前述の通り、ソフトウィールでも荒れすぎている路面や土や砂利、芝生の上では滑れません(滑れないということはないんでしょうけどさすがに限界というものはあります、絶対ベアリングにゴミ入りそうだしね)。

…って思うでしょ?


土も砂利も芝生も OK な DIRT WHELLS(ダートウィール)

YouTube や Instagram を観ると、たまに外人さんが土の急勾配なんかを下っていくクレイジーな動画を観ることがあります。
「さすが海外はブッ飛んでるな〜」って思いながら観てるんですが、大体そういうスケーターの足回りを観ると組んであるのが『ダートウィール(DIRT WHELLS)』なるモノ。


ヤバすぎませんか?
なんでもこれ、 PLATIPUSSKATEBOARDS のダートウィールで、なんと名門タイヤメーカーのGOODYEAR製だそうです。
このウィールを履くことで、これまでスケートボードでは難しかった山道や砂利、土や芝生など悪路での走行が可能になり、クルーザーでも行けないところをスイスイ進むことができるんだとか。
舗装面はもちろん、ありとあらゆる場所での走破性が魅力のウィールは口径約120mm(僕のトリック用ハードウィールが54mm、クルージング用ソフトウィールが59mm ですので、そのデカさが分かって頂けるでしょうか?)
当然このウィールの大きさだとデッキ(板)とトラック(デッキとウィールを組む金具)に隙間が無くて装着出来ないため、専用の分厚いライザーバッド(スペーサー)やビスがセットになっています。

このウィールの存在は、少し前から知ってはいました。
かなり強烈なインパクトのあるウィールなので、印象に残らないというのが嘘になります。
長女と長男がスケボーを習った方が最近ダートウィールを購入して、長男はパーク脇の芝生の斜面を滑らせてもらいかなり楽しそうにしている様子を見て…
「ヤバい、これ、欲しいかも…」
また物欲がムラムラと掻き立てられ、妻の「またスケボー買うの!?」という半分呆れた声も聞こえないフリをして、いつもお世話になっている JOCKS さんに手配を依頼、専用のデッキとサイズの合うトラック、イカしたグリップテープも併せて購入、ベアリングはどうせ悪路を走行するため子供達が過去に使ってたモノを流用することにしました。


これで行けないところは空と水中だけになった

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どうですかどうですか?
めちゃくちゃイカしたスケートボードじゃないですか?
見た目からして普通じゃない感、イカれてる感満載の一台が完成しました。

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手持ちの僕の2台と並べてみると、その違いは一目瞭然。
車に例えれば右のトリック用デッキは機敏な動きのスポーツカー、真ん中のクルーザーは運転自体や乗り心地を楽しむ高級セダン、そして左のダートウィールを装着したデッキは悪路もグイグイ走行する SUV といったところでしょうか。
乗り心地は?と問われれば、クルーザーには遠く及びません。
でもいいんです。
全くもって意に介しません。
だって SUV だもん。
多少乗り心地が悪くても、これじゃなければ滑れない場所があるんですから(そんなとこ普通滑んねーよというツッコミお待ちしてます)。
僕は一台のスケボーで全ての路面を滑走出来るほど達者じゃ無いので、路面を見て適材適所でアイテムを変えて楽しもうと思ってます。

最後に注意点。
購入して帰宅後、悦び勇んで自宅前で滑りました。
僕のスケボーはトリック用もクルーザーもトラックをかなり柔らかくセッティングしているので、同じような感じでダートウィール装着時にトラックをセッティングしました。
極厚のライザーパッドかましてますから何の心配も疑いもなくカービングしたところ、ものの見事にウィールバイト(デッキとウィールが干渉してスケボーがロックされること)。
当然スケボーは止まってしまいますが、僕は慣性の法則に従って進んでますから、綺麗に放物線を描きながらアスファルトに胸部から叩きつけられました(未だに肋骨に痛みがありますが、念のため胸部レントゲン撮像しても骨折・ヒビの類ではございませんでした、転倒の様子を見ていた息子は激ヒキで顔がひきつってました)。
JOCKSさん曰く、ウィールとデッキは同じメーカーなのでクリアランスは担保されているはずとのことですので、キングピンをギチギチに締め上げて様子をみていますが今のところ大丈夫です。
こうやってキングピンでブッシュをギチギチに締め上げるか、ブッシュ自体をBONES Hard などの硬めのものに変えてもいいのかもしれません。

これで、スケボーで行けないところは空と水中だけになっちゃいました。
幸い僕は田舎生まれの田舎住まいですので、ダートウィールで走れそうなところは身の回りにたくさんあります。
常に車載して、いろんなスポットをスケートして楽しみたいです(砂利でコケたら悲惨なことになりそうですがそれは考えないことにしますw)