むらやま徳内まつりに妻と娘が出演しました
ブログをほったらかしてた間に夏が終わろうとしています。
我が家は毎年必ず僕の地元で開催される「むらやま徳内まつり」に遊びに行って夏を締めるんですが、今年は妻と娘が踊り手として参加するということで、いつも以上に夏の終わりを楽しめました。
むらやま徳内まつりとは?
むらやま徳内まつりは、僕の生まれ故郷である山形県村山市を会場に、北海道厚岸町から受け継がれた軽快なお囃子に合わせて、踊り手が力強く、また勇壮かつ華麗な踊りを繰り広げられる祭りです。
僕が小さい頃村山市で行われていたのは、いわゆる仮装行列的な、いまいち盛り上がりに欠ける超微妙なお祭りでした。
それが二十数年前に、郷土の英雄「 最上徳内 」の名を冠した「むらやま徳内まつり」としてリニューアル。
昔とは比較にならないくらい躍動感溢れるお祭りになりました。
お恥ずかしながら、生まれ故郷で開催されるこの祭り、盛り上がっているのは知っていましたが、元来人混みとか大っ嫌いで、かつ「祭りとかめんどくせえ」とか無駄に斜め上目線であったため、足を運ぶ機会が訪れたのは、結婚して家族サービスというものを意識するようになってからです。
一度見てからそれまで遊びに来なかったのを後悔するくらいすっかりハマっちゃいました。
イキのいい若者達(若者じゃない方もたくさんいらっしゃるんですが)がお囃子に合わせて全身で踊ってるんです。
20を超える団体がステージ上やストリートで演舞しながら練り歩く様は異様な迫力に満ち溢れています。
また、地元だからなんですが其処此処の団体に友達や知り合いの顔をチラホラ見ることが出来ます。
何より過疎化激しい生まれ故郷にこれだけ人がたくさん集まるっていうのがとても嬉しい。
ここ最近は若者の地方離れや踊り手の高齢化で、初期と比べて参加者が少なくなっているとの話も聞きますが、それでも昨年山形市内で開催された、山形県内のお祭りが一堂に会するイベントでも、贔屓目抜きで徳内まつりが見てて一番面白かった記憶があります。
何をやってもお隣東根市に押され気味の村山市ですが、お祭りだけは全く負けてないんじゃないかなあ。
山形を代表するお祭りと言うと、山形市で開催される花笠まつりを思い浮かべる方も多いと思いますが、徳内まつりと比べちゃうと花笠まつりなんてハナクソです(発祥の地の尾花沢の花笠まつりは認めてやる)。
だいたい花笠なんざ「踊りを見る」という点ではこんなにつまらんまつりはないですからね(異論認めない)。
スローテンポでモタモタと傘回してチンタラ踊ってる花笠まつりと、ファストビートで全身で踊ってる徳内まつりと、見てて面白いのは圧倒的に後者です。
まぁ山形市の花笠まつりなんて、しょせん服部祭りだからなHAHAHAあっ、グランドホテル方面から誰か来たようだ(詳しくは 「山形 服部天皇」 で検索してください、山形の闇の歴史が垣間見れます)。
妻と娘が西郷徳内ばやしに参加
生まれ故郷で開催される徳内まつり、知人がたくさん参加していますから、以前よりいろんなところから「参加しろ」とのお声がけを頂くこともしばしば。
とってもありがたいんですが、僕個人的にはゆる〜く楽しみたかったので、
「いやー、仕事で練習行けねーしー」
「いやー、当方バンドマンなんでー」
「いやー、また骨折しちゃうんでー」
とか言い訳にもなってない様な言い訳をかまし、マトリックスのキアヌ・リーブスばりにお誘いを華麗にスルー決め込んでました(分かりますかねこの表現?)。
でも意外にも妻は踊り手として参加したかったらしく、近所のママ友と共に何かツテは無いのか?としつこく言い寄ってこられる始末(でも夜のお誘いで言い寄られることはありません、あっ)。
おいおいおいおい、人一倍鈍臭い貴女があの踊りとか大丈夫なんですかー?と思いながらもその熱意に根負けして、やるんだったら一回こっきりじゃなくちゃんと続けること、泣き言言わないこと、目一杯楽しむことを条件に快諾、中学時代の先輩に連絡を取ってみることに。
それからトントン拍子に話は進み、僕の地元中の地元、村山市西郷地区の「西郷徳内ばやし」に妻と娘が参加させて頂ける運びとなりました。
毎週水曜と土曜が練習日。
初回の練習後こそ踊りの難しさに愕然としている様でしたが、その後も熱心に練習に通い詰めいっぱしに踊れるようになりました。
子供も連れての練習だったため、生活のリズムが崩れそうになりましたが、二人ともよく頑張った。
また、仲間に加えて頂いた西郷徳内ばやしの皆様にもとても良くして頂いた様で、感謝の気持ちで一杯です。
たまに練習にくっついて行った息子太郎が、なぜかお仲間の皆様の人気者になっていたのが非常に笑えました。
お盆の地区周りも無事に終え、妻と娘は本番に臨むことになりました。
お盆の地区周り。真ん中の最年長ルーキーが妻。どこの族に所属してんすか?
「夜露死苦」と書いてて欲しかった
さあ本番!
さあいよいよ本番です。
今年から、初日が宵まつり、二日目と三日目が本まつりという構成になり、本まつりにはほぼ全ての団体が出演とのこと。
昨年よりも各団体の路上での間隔が密になり隙間時間が無くなったため、見ている方としては例年以上に迫力が増した様な気がしました。
なんか身内が踊り手として参加するってドキドキしますね。
多分本人達以上に楽しみと緊張が入り混じった気持ちで、始まるまで全く落ち着かない時間を過ごしました。
運悪くパレード開始直前に激しい雷雨が降りましたがまつりは決行!
雨足は強かったのですが、野外のライブイベントなんかも雨降ってる方がガン上がりで燃えるよね?
妻も娘もビジョビジョの美女美女になりながらも、笑顔でしっかり踊ってました。
ステージで一回、路上で十数回とかなり踊る回数は多かった様ですが、最後の最後までちゃんと踊りきりました(こんだけ踊っても妻の体重は変化なかった様で残念ですw)。
いやー、我が妻と娘ながら大したもんです。
素直に褒めてあげたい。
動画と写真で頑張ってる姿を見て褒め称えて下さい。
雨でビジョビジョの美女美女
ビジョビジョでも美女
西郷徳内ばやしのお姉さん方に囲まれたハーレム状態の太郎。いつもはデス顔かます息子もこの時はデレ顔。激しく息子が羨ましい父。
実際他所のお祭りに遊びに行くときって、先述したように、純粋に踊りを見に行くと言うよりは出店目的だったり雰囲気を楽しむためだったりすることが少なくないと思います(特に花笠とかあっもういいですか?)。
でも徳内まつりは踊りを見るのが素直に楽しい。
なかなかこんなお祭りってないんじゃないかな。
そんなお祭りに妻と娘が踊り手として能動的に参加してくれる、なおかつ僕の超地元の団体に加入してくれるというのは胸が熱くなる思いです。
多分僕の両親も同じ気持ちのはず。
身内が出演していることで贔屓目バリバリなのは百も承知ですが、今年の徳内まつりはものすごく楽しませて頂きました。
ゆくゆくは息子にも参加して欲しいと願っております。
二日目翌日の山形新聞紙面。バッチリ映ってる。初参加なのにこういうところで「持ってる」感を出すマイワイフ。