南陽市文化会館は木の香りのする素敵空間だった

僕の業務の担当施設の近くに、昨年オープンした「南陽市文化会館」。
オープンしてから続々と大物アーティストがライブを演ったとのことで、とても気になる施設でした。
本日当該施設で大物アーティストの全国公演が開催され、ようやく僕も「南陽市文化会館」に足を踏み入れることが出来ました。
一言、とても素敵な空間でした。





南陽市文化会館

南陽市文化会館は、山形県南陽市にある多目的ホールである。
キャッチコピーは木の音楽空間。
日本初となる大型木造耐火文化施設として、南陽市役所の隣に2015年10月に開館した。
ドーム建築物を除き国内最大規模の木造耐火建築物とされる。
建設に使用された杉の木も南陽市の森のものである。
地上3階と地下1階の4階建てとなっている。
こけら落としは山下達郎のコンサートで、MCで本人は「また来ます」とこのホールを気に入った様子であった。
2015年、全日本建設技術協会の全建賞を受賞。
2016年1月には「最大の木造コンサートホール」として、フィンランドのラハティにあるシベリウス・ホール(座席数1250席)を上回ったとして、ギネス世界記録に認定された。

Wikipediaより引用


美しい。
それが南陽市文化会館に初めて足を踏み入れた感想です。
一般的に鉄筋コンクリート造の文化会館が多い中にあって、日本初となる大型木造耐火の本施設は、全国から注目を集めているそうです。
昨年10月にオープンしたばかりの施設なので、大ホールに入るとなんとも言えないスギの木のいい匂いが立ち込めています。

大ホールは、「静けさと響きがよい音響空間」をコンセプトに作られたそうで、音楽から舞台芸術まで多様な催しが開催されています。
こけら落としは山下達郎。
その他井上陽水や宝塚歌劇団、布袋寅泰にMr.Children、一青窈に平原綾香。
Hiromi Go、Hiromi Go、アンド Hiromi GO。
錚々たるアーティストがライブを行った(また、今後行う)ということですが、それも納得の施設です。
ハード、ソフト両面を機能させる背景には、坂本龍一さんら音楽関係者による専門委員の存在があるそうで、音響設備の配置や廊下、搬入口の大きさといった細かなアドバイスが生かされているとのことです。

正直今までの山形って、有名アーティストに飛び越えられていた場所だったと思います。
仙台・福島・秋田・盛岡は公演あるのに山形は無しみたいなね。
もしくは山形市内ではなくて酒田とか。
仙台 – 山形間は車で1時間という距離(通称「宮城県山形市」)ですから、仙台で公演があっても全然遠くないというのも分かります。
また、新潟でライブを演った場合、山形の内陸に抜けるよりも酒田でライブを演ってそのまま秋田に抜ける方が効率がいいのも分かります。
でも、今まで悲しかったんですよ、こんな状況。
山形が田舎なのは重々承知しているんですが、こういう事実が「嗚呼、山形は本当に田舎なんだ」と実感させられてしまってました。

でも南陽市文化会館のオープンで、今まで「場所」で負けていた山形が、「施設」の力によって集客できるようになったのではないかと思います。
事実開館後、山下達郎や井上陽水といったアーティストのコンサートや宝塚歌劇団の舞台が行われた後、周辺の赤湯温泉の宿泊施設が全室満室になるといった経済効果が表れたとのことです。
これってとても大事なことで、県内はもちろん隣県からのお客様を地元の温泉に宿泊させて「お金を落として」もらえれば、周辺地域にも経済効果が派生します。
こういうプラスのスパイラルってとっても重要です。
当初山形の誰しもが「なんで南陽に山下達郎?」とか思ったはずです。
僕もそう思いました。
その後も有名アーティストが絶え間なく公演しているのは、この施設が持つ魅力が素晴らしいものなのだと、行ってみて初めて実感しました。
また、ホールだけではなく子供達が遊べるようなスペースや、ラウンジ、ギャラリーなどもあり、多目的で使用できるいい施設でした。

IMG_6789ただひたすらに美しい


僕らが観に行った大物アーティストは?

さてさてこんなに素晴らしい南陽市文化会館。
本日僕が家族と観に行った大物アーティストの公演はこちらです。

きかんしゃトーマス。
推しも推されぬ大物アーティスト、いや、大型きかんしゃ。
きかんしゃトーマスのミュージカルが開催されるということで、トーマスマニア、いや、トーマスオタクの息子の切なる願いで数ヶ月前からチケット予約し、この日を楽しみにしていました。

IMG_6787大好きなトーマスと渡邊太郎の熱いギグ
IMG_6788ディーゼルとデス顔ハニカミバージョン
IMG_6786巨大タペストリー前で
IMG_6782右からトーマス、タロウ、トーマス


いやいやとても面白かった!
自宅にはトーマスのオモチャがたくさんありますし、映画もApple TVで観れる環境ですが、デカいサイズのトーマスとパーシーがステージ上を縦横無尽に走り回る様は圧巻の一言。
早期チケット予約が幸いしたのか、7列目という絶好の席順を確保でき、息子は大興奮でラリって最後は白目気味でトーマスに声援を送っていました。
僕もステージを食い入るように観ていましたが、確かにこの会場音がとても良かった気がします。
木造の特性を生かしたやわらかい質感と、ダイナミックかつ美しい響きとでもいいましょうか。
アーティスト側はこんな環境堪んないだろうなあ。

ここでライブ演ってみたいとかそんなおこがましいことは言えませんが、ここに来る大物アーティストのライブ、また肌で体感してみたいと思える素晴らしい会場でした。
皆様も南陽市文化会館に足を運んで、木の香りのする素晴らしい施設を是非堪能してみてください。