Back To The Futureの未来がやって来た!

本日2015年10月21日は何の日か知ってますか?
映画『Back To The Future』が公開されて30年。
同作の影響でスケートボードを始めた僕もいい歳のオジさんになりました。
皆さん気付いてました?
本日2015年10月21日は同作PART2にて主人公がやって来た未来の日なのです!
今年はBack To The Futureファンにとっては記念の年。
世界各地で記念イベントや記念グッズが販売されている模様です。





史上最高のエンターテイメント映画

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(Back to the Future)とは、1985年のアメリカ映画。
SF映画。
略して『BTTF』『BTF』とも呼ばれる。
『バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ』の一作目。
公開当時全米で『フューチャー現象』と呼ばれるブームが生まれるほど大ヒットした。
同年のアカデミー賞では音響効果賞を受賞。
続編に『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989年)、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(1990年)がある。

1955年から、自分のいた時代である1985年へ無事に戻ることができたマーティ。
だが、そこへドクが現れてマーティと恋人ジェニファーをタイムマシンのデロリアンに乗せると、有無を言わせず2015年へと連れていく。
その目的は、後に夫婦となるマーティとジェニファーがもうけた息子が起こすことになる事件を未然に防ぐことだった。
何とか息子を守ることができ、1985年に帰還したマーティたち。
しかし、2015年のある出来事が作用して元の1985年とは全く違った世界に変貌していた。



映画はそれなりに多く観てきましたが、「何が一番面白かったか?」と聞かれたら、即答でこのBack To The Futureと答えます。
私感ですが、このBack To The Futureの何が凄いのかと一言で言うと、あらゆる娯楽の要素がこの映画一つに詰まっていると言う事です。
冒険、活劇、恋愛、友情、家族愛、感動。
これら全てがこの二時間の映画に詰まっています。
具体的に書くと、マーティのタイムトラベルを主題とした冒険。
マーティやドクの活劇(アクション)。
マーティとロレインとの奇妙な恋愛。
マーティとドクの歳の離れた友情。
マーティと両親の家族愛。
そしてハッピーエンドへと収束していく感動。
これら全てのエンターテインメント要素が、たった二時間弱のこの映画一本に全て詰まっています。
これは驚くべき事で、途中でだれてしまったり、余計な社会的メッセージや芸術性が入ってくる映画が多い中、このBack To The Futureは一切そんな事はなく、ただひたすら観客を楽しませることだけに特化した究極の娯楽映画と思っています。

また、Back To The Futureはオーソドックスなタイムトラベル映画としての完成度も非常に高いです。
このあと続くPART2やPART3は、タイムトラベルの主題から少し変わった話の変化球が結構あるのですが、一作目は実にオーソドックスなタイムトラベル物です。
両親の出会いを阻止してしまうなどストーリー上の斬新なところはあるのですが、歪んだ歴史を元に戻すとか、過去でなにか弄ると未来でなにかが変わるとか、その辺のタイムトラベルの王道、タイムパラドックスの面白さは完璧に抑えています。
いくら人間同士の絡みが面白いとしても、このタイムトラベル部分がしっかりしていないと、Back To The Futureと言う映画の存在意義がなくなってしまいます。

さらに、この映画にはクスッとしてしまう伏線や小ネタ、背景に映り込む面白いアイテムがたくさんあります。
ジョーイおじさんの檻ネタだったり、Johnny B. Goodeのチャックベリーなど、会話の一つ二つからなる伏線や小ネタはここでは書き切れないくらい無数にあるので、未聴の方も視聴済みの方も是非自分で調べたり観て発見してみて下さい。
こういう伏線や小ネタから色々想像するのも楽しみの一つです。


当時の思い出

Back To The Future公開時、私は映画館で観ていませんでした。
それどころかこの映画の存在すら知りませんでした。
その後続編が熱望されたため、数年後にBack To The Future 2が公開されたのですが、その宣伝も兼ねていたのでしょう、Back To The Future 2公開直前にテレビで放送したのですが、その時に初めてBack To The Futureを観て、無茶苦茶面白くて衝撃を受けました。
テレビに自分が入り込んでしまったような錯覚を受け、気が付いたら映画が終わっていたのを覚えています。
面白い映画はあっという間に時間が経ってしまいますが、まさにこれがそうでした。
翌日、友人とこの映画の話題になり、無茶苦茶面白かったことに同感したその友人と、後日映画館にBack To The Future2を観に足を運びました。
また作中マーティが乗っていたスケートボードに興味を持ち、親にスケートボードを買ってもらったり、30年前の世界でマーティが弾いたJohnny B. Goodeが強烈にカッコ良く、その後ギターを始めた際に同曲をコピーしたりと、現在まで続く趣味に関心を抱かせてくれた作品としても、自分の中では特別な映画です。



さあ、Back To The Futureの未来がやって来た!

PART2でマーティがやって来た未来。
作中の未来と現実の本日、実現出来たモノがたくさんあります。
メガネ型のコンピューター、音声で指示を認識するコンピューター、テレビ電話での会議、指紋認証・顔認識システム、3D映画(空中投影ディスプレイ)、持ち運び可能なタブレット式コンピューター、お手伝いロボットも大活躍中。
自動でヒモが締まるシューズがナイキより2015年発売予定だそうですし、空飛ぶスケートボードは「HENDOホバーボード」という名で販売予定となっています(充電してもバッテリー駆動時間は7分、また、アルミニウムや銅など誘電性のある物質の上でしか浮くことができませんが、それでも空を飛べるという点では充分に作中の世界を実現出来ています)。
生ゴミで走る車は実用化されていませんが、生ゴミを利用した発電はバイオマス発電・バイオガスなどと呼ばれすでに実現しており、エコなエネルギーとして注目を浴びています。
空飛ぶ車はスロバキアのエアロモービル社が空飛ぶ自動車の最新試作機「エアロモービル 3.0」を発表していますが、離陸に200mの距離が必要とされており、それを満たす滑走路が都市部に見当たらないため現状では公道から飛び立つことは出来ないなど、実際に使用するには課題は多く残っていますが、近い将来渋滞無く空を車で走れるかもしれません。

PART2を最初に見た当時、作中の未来に憧れましたが、同時にどこかで「こんな未来なんか実現出来る訳がない」と思ったのを覚えています。
でもこうやってみると案外実現されているモノも多くてビックリです。
マーティとドクがデロリアンに乗り空中に炎の軌跡を残して向かった未来、本日2015年10月21日午後4時29分。
そのとき世界は今僕たちが生きる世界です。
マーティの目にこの世界はどのように映るのでしょうか?
そんな妄想に思いを馳せながら、今宵もう一度Back To The Futureを観たいと思っています。


20151021