俺に売れないモノなど何ひとつない

新年度。
環境が変わり戸惑っている方も大勢いらっしゃることでしょう。
不肖私にも、環境の変化とご自身の立場についてご相談をして頂いた方が同じタイミングで複数名いらっしゃいました。
皆悩んでいる。
皆苦しんでいる。
その方々へ私なりのエールの意味を込めて。






俺に売れないモノなど何ひとつない

まずは自分語りから。
正直表題の通りです。
「俺に売れないモノなど何ひとつない」
本気でそう思っています。
会社のネームバリューで売るのではなく、私個人のバックグラウンドで。
今は医療機器を販売する立場におりますが、例えば弊社が大幅な方向転換し、亀の子タワシを販売することになったとします。
医療機器と比べれば、単価も安価、粗利も少ないでしょう。
しかし私は組織に属する人間として、最初からその方向転換を否定しません。
亀の子タワシを売って売って売りまくります。
亀の子タワシを必死に研究します。
素材、仕入れ、製法、流通ルート、市場販売顧客層、顧客のニーズ、競合他社製品、市場価格。
調べて調べて調べまくって、売って売って売りまくります。
競合他社のネガティブなことなんか言いません。
顧客との関係を深めて自分を売り込めば、自ずと製品は売れます。
モノを売るってのはそういうもんです。
とにかく日本一亀の子タワシを売りまくります。

自分で豪語しておいてなんですが、「俺に売れないモノなど何ひとつない」という言葉は、プロフェッショナルの言葉として、重い響きがあると思っています。
つまり、極論自社の商品が好きだから売るわけではありません。
好きでなくても売ります。
無論、好きであるに越したことはないけれど、そういうことは本質的には関係ありません。
それが自分のするべきことだから、それで食っていくのだから、プロとして好きだろうが、好きでなかろうが、こだわりなく売ります。
これが、「俺に売れないモノなど何ひとつない」の真意です。

そしていろいろと考えるのは売ってからでいいと思います。
この仕事が本当に自分に合っているのか?
この環境を本当に自分は楽しめているのか?
もちろん人には得手不得手があります。
不得手なことに無理に取り組むのはナンセンスです。
時間と労力の無駄です。
しかし、それが自分は「不得手」なのだと自分で咀嚼出来るまでにはある程度の経験と時間が必要だとも思います。


変わり続けることを終える時が、あなたが終わる時だ

置かれている状況や環境は刻一刻と変化していきます。
これらの変化は、我々も変わらなくてはならないということを意味しているのではないでしょうか?
時代や与えられた環境と共に変化することを選択し、自分の業界の新たなチャンスを手にしたり、自己を成長させたりすることもできます。
または変化に抵抗し、時代や環境に合わせることを拒絶し、廃れていくところを眺めることもできます。
変化することは個人にとっても、組織にとっても、とても難しいことです。
誰しも現状維持を続ける方が快適だと感じるものです。

やるか、やらないか。
「やらない理由」「できない言い訳」を考えたら、いくらでも別の予定や、悪い都合を生み出すことができます。
新しい行動は、いつも始める直前が最も気が重くて、怖いものです。
人間の脳は新しい挑戦を”させない”構造になっているそうです。
しかし、「不実行」こそが人生を不自由なものにすると思うのは私だけでしょうか?
出来ないことより、やらないことの方が恥ずかしいと私は思うのですが。
とにかくまずは頭を空にしてアクションを起こす、そして自分の出来る最大限のアウトカムを引き出すこと、変化に対応するには、何かを成し遂げるためには、考えるのは一旦やめてまずは行動を起こすことが大事だと考えます。
(一方で、同じことをただひたすらにやり続けることは、とても素晴らしいことであり、もはや才能であるとも思っています)

種の形成理論を構築したチャールズ・ダーウィンはこう言いました。

最も強い者が生き残るのではなく、 最も賢い者が生き延びるでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である。

よく言われるのが、今の仕事の7割が10年後にはなくなると言われています。
今何かのスキルを身につけても10年後には7割くらいなくなっていると考えると、絶対に変化が必要だと。
常に変化が必要な状態に自分を追い込まなければ、10年後に食いっぱぐれちゃったりします。
そういうことを考えると、常に挑戦する立場にいないとなと漠然とながらに思います。

最近こういう”意識高い系”のエントリーをするのは若干抵抗があります。
しかし、言葉には人を奮い立たせ、行動へと導く力があると信じています。
不言実行が一番カッコいいのでしょうが、それが出来るほど自分がオトナではないのでしょう。
私に相談してくれた方へのエールと称しながら、こうやって文字に興すことで、自分自身を奮い立たせているのかもしれませんね。

話は逸れましたが最後に、私が常に心に据えているビジネスキャッチコピーを記してこのエントリーを結びます。
この言葉を言われたら、皆さんはどうしますか?
私なら生きる道を模索します。

「変われ、さもなくば死ね」

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