マイホーム計画 Vol.2 〜地鎮祭決行〜
“Vol.1“をエントリーしてから丸1年以上経ってたんですね、、、
悲しきかな、この体たらくぶり、、、
しかしながらこの1年、しっかりプランニングして参りました。
自分の理想に少しでも近い夢の城を建てるため、無駄に細かい性格が本領発揮!
ほぼ理想通りの設計に大満足。
長年の夢だった私の城、本日地鎮祭を行い、今月中に施行開始!!!
まずは本日行った地鎮祭の模様をYouTubeにアップしましたのでご覧下さい。
長かったような、あっという間だったような、不思議な1年間だったなあ。
この1年間でどのような気持ちで、どのような流れでプランニングをしてきたのか、いつまでも忘れないためにも、備忘録的に書き起こしてみようと思います。
土地との出会いと購入
「いつか自分の理想の家を建てたい」
昔から漠然とそう思っていた私。
結婚し、娘を授かり、そろそろそんなことを考えてもいい時なのかと(漠然と)思い始めていた昨年初旬。
所用があり実家に行ったところ、無造作に置いてある某ハウスメーカーのカタログ。
本当に何気なくそのカタログを眺めていると、一件のモデルハウスに目を奪われました。
シンプルで、エレガントで、スタイリッシュ。
今の私の感性にドンピシャにハマる、衝撃的なモデルハウス。
すぐさま母に、このカタログが置いてある理由を問いただしたところ、母の小・中・高校時代の同級生がそのハウスメーカーのお偉い様らしく、カタログを置きに来たという事が判明。
カタログと共に置いてあった書類も目を通すと、これから造成して売り出す予定の土地の図面。
この土地、今現在私が居住しているアパートの目と鼻の先。
大変住みやすく、あまりココを離れたくない私としては願ったり叶ったりの好条件の物件です。
いてもたってもいられなくなった私は、すぐに母の同級生であるハウスメーカーさんに連絡を取り付け、土地購入の意志のある旨を伝えました。
まだ売り出し前の物件であったため、家を建てる時には最高の立地であるという「東南の角地」を予約することに成功。
それから建築士さんを紹介して頂き、あれよあれよという間に土地購入と建物の建設を一気に進める事に。
ところが、土地購入と自邸建設の旨を父に話したところ、
「土地を買うのはいい。でも2010年は三隣亡で年回りが悪いから家を建てるのは辞めろ。」
と腑に落ちない理由での反対、、、
三隣亡(さんりんぼう)とは選日の1つである。
三隣亡の由来は全く不明で、いつ頃から三隣亡の慣習が始まったかは判明していないが、江戸時代に入ってから確立されたとされる。
実際、三隣亡は、江戸時代よりも前の古い暦注解説書には書かれておらず、江戸時代になってから見られるようになっている。
江戸時代の本には「三輪宝」と書かれ、「屋立てよし」「蔵立てよし」と注記されていた。
すなわち、現在とは正反対の吉日だったことになる。
これがある年に暦の編者が「よ」を「あ」と書き間違え、それがそのまま「屋立てあし」「蔵立てあし」と伝わってしまったのではないかとされているが、真偽は不明である。
後に、「三輪宝」が凶日では都合が悪いということで同音の「三隣亡」に書き改められた経緯がある。
三隣亡は少し前までは建築関係者の大凶日とされ、棟上げや土起こしなど建築に関することは一切忌むべき日とされた。
その字面から、この日に建築事を行うと三軒隣まで亡ぼすとされたためである。
現在でも、棟上げなど建築に関することの凶日とされ、建築関係の行為は避けられることが少なくない。
高い所へ登るとけがをすると書いている暦もある。
日だけではなく、年の三隣亡もあるらしい。
年の三隣亡は山形だけの奇習らしいが、山形では三隣亡に当たる年は着工数が激減するため、山形新聞が「三隣亡は根も葉もない迷信」と報じたらしい。Wikipediaより引用
この“三隣亡”は迷信の最たるものですが、これを恐れ、信じている人も数多くいることも事実です。
私の父も田舎の古い人間ですから、この迷信を少なからず信じているのでしょう。
「所帯も持ち、いっぱしに仕事もしている。銀行も保証人無しで満額を貸付してくれるという事は、男の甲斐性を世間様から認められたということではないのか?何が悪いんだ?自分の息子の夢を、たかが迷信ごときで潰すのか?」
と父に憤慨してしまったのも事実。
しかし、自分の息子であるがゆえに心配をしてくれているという父の想いに気付き、土地だけを購入して1年間じっくりと納得のいくプランニングをするという風に気持ちを切り変える事が出来ました(今となっては、勢いだけで着工してしまい、妥協だらけの家を建ててしまわずに本当に良かったと、父に心底感謝しています)。
また、土地だけを購入する場合に銀行から借入れを行う場合、後に住宅を購入する際にも借入れを行わなければならないため、二つのローンを同時に抱えるというリスクを負う事に。
銀行の住宅ローンの金利は底値とは言われていても、二つのローンの金利を合算すれば、それなりの金額になってしまう。
よって、土地は現金で一括購入。
不動産屋さんとの契約や、土地登記のため司法書士さんとの打合せ等を経て、2010年4月、遂に私は“土地持ち”となったのです。
固定資産税などの支払いが発生しますが、これは文字通り「資産を得た」事の責務。
土地を探すだけで数年感掛かったという方のお話しもよく聞く中、申し訳ない程にあっという間の土地購入となりました。
こういうのはつくづく“縁”なんだなあと感じています。
建築士さんとの打合せ
ハウスメーカーさんの配慮もあり、私の自邸を担当して頂く事になった建築士さんは、コトが動くキッカケになったあのカタログの、あのモデルハウスを手がけた方に行って頂ける事になりました。
実際にプランニングを行う前に、担当して頂く建築士さんから「どんな家を建てたいか?」とのヒアリング。
私の答えは迷わず
「家具ありきの家」
“Vol.1“でも書きましたが、実際、家具って使う人ありきなモノです。
家具が人よりも優先されるなんて事はあってはならない。
でも、良い家具ってまず機能性が優れているのは当然ですが、とにかくカッコいい。
さりげないんですが、存在感が非常に大きい。
所有している・使用している喜びを与えてくれる家具には、それ相応の場所を与えてあげたい。
私の所有するデザイナーズ家具や、新築した時に新たに購入したい家具の写真をiPadに詰め込んで見せ、私の気持ちの全てをぶつけ、それを汲み取ってくれた建築士さんの提案してくれた設計図面を見て驚愕。
カタログ上のモデルハウスも変わった外観をしていましたが、それを彷彿とさせるもの。
建築士さんがおっしゃった言葉が、今も頭から離れません。
「人の暮らしは家の中から始まる。そこに住む人の導線を軸に考えなければならない。私は内(家の中)から外(外観)に向かってデザインするから変わった形になる。外観を重視してそこに人を押し込むのは建築士のエゴ以外の何物でもない。」
素晴らしい。
こういう人をプロ中のプロと言うのでしょう。
こんな哲学をお持ちの方に出会えるというのも“縁”なのですね。
あっ、「変わった外観」というと聞こえが悪くなってしまいますが、とてもカッコいいデザインです。
直線美と曲線美の融合とでも言いましょうか。
プロトデザインを提案して頂いてからは、ほぼ毎週とも言えるプランニングを行い、内覧会にも何度も通い、理想通りの設計を施して頂けました。
工場見学
家を建てるとなったとき、おそらく誰でも気になるのでしょうが、私が1番気にしたのは「どんな材質で・どんな品質で」家を建てるのかという事です。
見た目だけは立派でも、10年後、20年後にガタがくるようではお話しにならない。
そんな折、ハウスメーカーさんから工場見学に行かないか?との打診。
これは渡りに船!
ということで昨年11月、茨城県つくば市にあるハウスメーカーさんの工場見学に行ってきました。
工場では、壁の中に使われる部材の組立てなどが行われており、その他にも耐震テストや耐火テスト、湿気に対する工夫、プランニングする際のTips & Topicsなど、様々な事を教わる事が出来ました。
実際の建築に使われるモノを製造している様を間近で見る事が出来、さらに縁起でもない話ですが万が一の場合でも安全を確保できる事もこの目で確認出来たのは非常に大きかった。
我が子が大人になっても安心して住める家。
そんな家作りが出来ると確信できた、有意義な時間でした。
住宅ローン借入れ
年も変わり、先に述べた“三隣亡”の憂いも晴れて払拭。
プランニングもほぼ終わった先月、いよいよ住宅ローン借入れの審査に望む事となりました。
審査は仮審査と本審査の2回必要。
仮審査では、借入れする本人の年収や勤続年数などを元に銀行が査定を行い、本審査ではそれに加え、消費者金融系からの借入れした経緯はないかや、健康状態等の審査を銀行と提携する保障会社が行います。
(マメ知識 : 消費者金融系からの借入れがある方は、例え完済していたとしても、その後7年間は俗に言うブラックリストに載ってしまうため、銀行からの借入れは出来ないとの事。皆様お気をつけ下さい。)
実は昨年、土地購入と建物建築を一緒に行う計画だったため、一度仮審査は受けていたのです。
その結果は、希望額どころか個人の借入れ限度額Maxまで保証人無しでOK。
昨年のこの結果があり、しかも土地代は既に完済しているため、今回の仮審査も全く問題無く通過。
でも、自信があったとはいえ、本審査は緊張しましたねー。
何もやましい事はありませんが、全く自分が見えないところで保障会社が私という人間を査定している訳ですから。
しかし、これも問題無く通過!
大量の書類にサインとハンコの嵐!
遂に人生初めてであり最後であろう、○○○○万円の大借金を背負う事に!!!
借入れする時に感じた事。
『勇気とハンコと源泉徴収票があれば家は建つ。』
そして地鎮祭へ
異常に長いエントリーになってしまいましたが、この1年は昔からの夢の実現へ大きく踏み出せた1年になったと実感しています。
同時に、自分1人の力ではなく周りの方々に支えられて、、、
いや、私は何もやってないのかもしれないな。
周りの方々が動いてくれたからこそ、こうやっていれるのかもしれないですね。
さてさて、本当にもうすぐです!
私の夢の城の着工、乞うご期待!!!
というか私自身が期待している!!!
楽しみです。