大学入試を控えた友に捧ぐ
私の最終学歴は「医療系専門学校卒」。
お恥かしい限りだが、大学受験というものを経験していない。
それ故にその辛さ、プレッシャーなどが全く分からない。
そして大学受験を乗り切った達成感、開放感も全く分からない。
私にはTwitterで知りあった高校三年生の友達がいる。
友達というには歳が離れすぎているが、それでも彼は大事な友達だ。
彼は今年度、人生最初の試練であろう、大学受験を迎える。
彼(以下T君)は九州某県の高校三年生。
T君の存在を初めて知ったのはPodcastを検索していたときの事。
彼は高校生にも関わらず自分でApple系のPodcastを主催、その内容の深さにビックリした。
自身のBlogも既存のBlogサービスを使っている訳ではなく、初心者にはとっつきにくいやり方だがサーバーをレンタルしWordpressでBlogを作成している。
情報を溜め込むだけでなく、きちんと形に残している。
Twitterで知り合い、いろんなやりとりをする中で、T君にいろんな事を教えてもらった。
特に前述のようにApple系の情報やWordpressの情報などは、いつの間にかお互いの持っているスキルを共有する仲になっている。
彼の情報収集能力や、Webサービスを使いこなすスキルには本当に脱帽・尊敬している。
T君は歳上の人間の懐に飛び込んでくるのも非常に上手い。
私自身、歳上の友人に同じような事を言われた事があるが、T君と接しているうちに「ああ、あのとき俺が言われたのはこういうことか」と実感した。
なんて言うのかな、冗談で憎まれ口を言われても全く嫌味に感じない。
それどころか可愛くて可愛くて仕方ないのだ(本人は可愛いと言われる事が不本意かもしれないが)。
私がこう感じるのは、彼の持って生まれた才能のような気がしている。
T君が社会の荒波に船出した時、この才能はいかんなく発揮されるであろう。
Twitterだけの付き合いであるが、Webというデジタル砂漠にも血が通っている時もある。
彼とは本気で友達だと思っているし、ずっと繋がっていたいと素直に思う。
しかしいくら大人びているからとは言っても、まだT君は高校三年生。
大学受験を控えている。
先日は勉強合宿という、工業高校でふざけた事しかやってなかった私にとって未知の合宿にも参加したようだ。
どうしようもなく心細い事もあるだろう。
たまに彼はTwitterで弱気な事をポロっと呟く事がある。
冒頭の通り、私は大学受験の経験がない。
こんな時に気の効いた事を言ってあげられない。
地理的にも離れているため、何もしてあげられないのが非常にもどかしい。
黙って見守っていた方が良いのかとも思う。
でも自分が彼の立場であれば、応援してくれる人がいれば踏ん張れるとも思う。
もし万が一、このエントリーが彼に見られてしまいプレッシャーを与えてしまったらと書くことを躊躇したが、友達が試練に立ち向かおうとしている時に、応援することを躊躇するなんて私には出来ない。
あまりにも当たり前の事しか言葉が見つからないが、T君には本当に頑張って欲しい。
この経験は彼のこれからの人生の大きな糧になるはずだ。
様々なスキルを自学で身に付けたT君なら、きっと満足のいく結果が得られると信じている。
だからT君も、自分の能力を信じきって受験に臨んで欲しい。
そして大学生になって少し大人になったT君と、実際に会える日を心待ちにしてこのエントリーを結ぶ事とする。
(T君に余計なプレッシャーを与えないように、彼が運営するBlogやPodcatへのリンクはしませんのでご了承願います。)