IBHRE試験合格(2018.03.23追記 9年後更新試験をパスできました)

皆さん、試験は得意ですか?
試験って因果なモノですよね。
試験によってその後の人生を大きく変えてしまったなんて方もいらっしゃいませんか?





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試験には強いアタクシ

私、昔からそういった一発勝負の試験、それも人生の節目となるような試験に異常なまでに強い性分(半分は運)でして。
医療系専門学校の入試では、筆記試験はまるで手応え無し(数学ほぼ白紙)だったにも関わらず、ほぼ面接のやる気のみだけで合格。
臨床工学技士国家試験では、『過去最悪の合格率(出題が難解過ぎ)の年』だったにも関わらず、一発合格。
現在所属する会社においては、会社訪問のみで入社決定(これは試験とは言わないですが)。
なんかね、自分でも分かるんです、『オレって強烈な天運に恵まれてる』って。
もちろん『天運』だけで世の中乗り越えられるとはこれっぽっちも思っていません(人並み以上に努力した自信はあります)が、ホントに昔から試験だけは全く落ちた試しがありません。
そんな私、また強烈な天運を発揮してしまいました。
この度齢31歳にして、国際的な認定試験にあっさりパスしてしまいました。


IBHRE試験

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その試験とは『IBHRE (International Board of Heart Rhythm Examiners)検定試験』
これは徐脈性不整脈治療で使用する植込型ペースメーカーや、致死性不整脈治療で使用する植込型除細動器(ICD)などの植込み型デバイスのスペシャリスト認定とでも言えばいいんでしょうか。
高度・複雑化するペースメーカー・ICDの機能を一人ひとりの患者の容態に対応したプログラム設定によって最適な治療を行なう為、治療・診断機能に精通し医師をサポートする専門家の必要性から、適切な倫理観と機器操作関連した専門知識を有している事を認めその習熟度の向上を目指すことを目的とした認定制度で、医療機器業界版MR(医薬品業界医療情報担当者)制度と言えるものです。
IBHRE試験をパスし、薬事法などの関連法規・倫理規定・公正競争規約といった指定講習、ペースメーカー業界による業界指定講習の履修を行うと晴れてCDR(Cardiac Device Representative)認定を受ける事ができます。
ちなみに妻が出産間近の時の東京出張も、この指定講習に参加するためでした。


手応えなしもなんとか合格

前年より開始となったこの認定制度(ちなみに前年は受験しないで様子見してました)ペースメーカー・ICDの知識に関してはそれなりに自信があったとはいえ、前年の出題が異常に難解だったとの情報があるにも関わらず、日常業務が非常に忙しく全く試験勉強できずに1月中旬の試験当日を迎えてしまいました。
案の定非常に難題ばかりの200問。
試験時間の4時間半はあっという間に経過し、予想通り全く手応え無し、、、
しかし、受験した事すら忘れてしまっていた4月上旬、アメリカから一通の手紙が届きました。
こんな私にも一応社内的立場というものがありますから、隣りのデスクに社長がいる前でおそるおそる開封してみると、
『You、試験合格したよ!キミはなんてエキサイティングでワンダフルなんだ!!コングラッチネーショーン!!!』
多分こんなことが書いてあるであろう内容の英文の手紙とIBHRE認定証!!
IBHREウェブサイトを見ると、確かに私の名前あり!!!(下図参照)



ラッキーッ!!!
改めてこういう星の下に生まれたんだなーと再認識。
真面目に勉強されてた方、不運にも今回合格できなかった方、本当にごめんなさい。
ろくに勉強もしてない私の様な輩が合格してしまって。
でもね、気を悪くしないで聞いて下さい。
いるんですよ、世の中には私の様な天才かつ天運の持ち主が。
また来年頑張ってね(はぁと)。
そんなこんなでCDR認定を取得し、ますます仕事に打ち込む気力が涌いてきたのでした。
(5年後には更新しなきゃいけませんが、、、)


2018.03.23追記 9年前に取得したライセンス、無事に更新試験をパスしました!

2009年にIBHRE試験に合格して早9年。
このエントリーも9年前のものですが、今更ながらに追記です。
このライセンスは取得後5年目に業界指定講習会を受講して更新、そして10年目には講習会受講の他に再受験をしなければ更新できません(正確には1年前倒しで取得後9年目の人から再受験が認められています)。
9年って長いですよ。
この歳月で僕は40代を超えてしまいまして、頭の老化待った無しといったところで、日々の業務をこなしながらの受験勉強というのはなかなかに辛いものでした。
上述の9年前の自分の記事、調子に乗ってた当時の自分をボコボコに殴って説教してあげたい気分です…
お前調子に乗んなよと。
お前にも老化が訪れるんだぞと。
こんな調子のいいこと書いといて、今回の更新試験にパス出来なかったらとてもお恥ずかしいので、昨年12月から受験勉強を初め、1月初旬の受験を迎えました(それでも1ヶ月しか受験勉強してないのかよ?というツッコミはご遠慮下さい。業務が多用でなかなか…はい言い訳です)。
そしてBlogには、これまた落ちたら恥ずかしいんで、受験したことなど無かったかのように何も書かず、粛々と合否を待つ日々を過ごしておりました。
正確には相変わらず難易度高い問題だらけで手応えというものがまるで無く、嫌な思いを少しでも軽減しようと脳が受験したことを忘却の彼方へと吹き飛ばしていた、というのが正直なところです…
それでも無慈悲に合否は出るものですが、本日IBHREウェブサイトが更新、なんとか無事に試験をパスすることが出来ました!!!

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ようやく更新されたサイト、拡大してみるとー…

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あった!合格!!!あー、ほんとに良かったー!!!


IBHRE試験のコツなどを書きます

9年ぶりにIBHRE試験を受験した訳ですが、9年前には見えなかった受験のコツみたいなものが見えてきましたので、これからトライする方のために、そして9年後にまた更新試験を受ける(のか?)僕自身のためにここに記載しておきたいと思います。
コツと言えるほどのものでもないんですがご参考まで。


基本的な知識が無いとお話にならない

どんな受験でもそうだと思いますが、大前提として植込み型デバイスの基本的な知識を習熟しないとお話になりません。
これを言ったら元も子もないと言われかねませんが、試験なんてとどのつまりはそんなもんです。
「2択・50問・1時間」とかなら一夜漬けでもなんとかなるかもしれませんが、「4〜5択・200問・4時間」のIBHRE試験では一夜漬け、付け焼き刃の勉強では通用しないと思います。
まずは基本的知識の習熟が必須です。
日々の修練と勉強が大事ですね。
以下に記すメーカーさんの受験対策用ウェブサイトでの模試、試験直前の僕の成績です。
50問のショートコースと、400問のアドバンスドコース、どっちもいい点数取れてますが、基本がしっかり身についていれば自ずといい点数取れるはずです。

50
50/50

400
361/400


取引先メーカーさんの受験対策に参加させてもらう

初めて受験した9年前に比べて、今は各メーカーさんの受験対策が充実している印象を受けます。
特にテキストベースではなくウェブベースで模擬試験などができるのは、我々のようなルートセールスの人間には大変助かるところです。
今回僕は2社のご担当社様のご厚意により、両社内の試験対策を享受させて頂きました。
この辺は僕のようなディーラーの方が何社分かの対策が出来るのでいいのかもしれませんね。
そうは言っても普段ちゃんと誠意を持ってお付き合いしていないとご厚意を頂くこともできないと思いますから、メーカーさんとの普段からの密なお付き合いはとても大事です。


そうは言ってもテキストも大事

メーカーさんの受験対策で問題の形式に慣れるというのは大事ですが、全く同じ問題が出題されるわけではありません。
今回の試験は、どちらかというと業界指定講習会で受け取ったテキストベースの書類からの方が多く出題されたような気がしました。
ウェブベースの勉強も1問に課する時間など、タイムキープの感覚を身体に叩き込んだりするのは良いと思いますが、手元に残っていつでも見直せて、メモなども残せるテキスト書類も大事です。


体調管理は万全に

毎年IBHRE試験は1月に行われます。
寒い日が続く時期ですから万全の体調管理が必要です。
1年のおよそ四半期を風邪と共に過ごす(←風と共に去りぬ風)自称万年風邪ひき男の僕ですが、今回の試験に向けてしっかり対策した結果、ほぼ万全の体調で臨むことが出来ました(若干便秘気味でしたがあっこのネタいらないですか?)。
風邪ひいてたり体調悪かったりすると本来のポテンシャルが引き出せないままですし、狭い会場で一緒に受験する人たちにうつすかもしれませんから、いつも以上に体調管理はガッチリ行いましょう。


試験会場の雰囲気に飲まれすぎるな

試験当日は全国各地の試験会場で同日同刻同時に開始されますが、まず前室での受付からビビらされます。
試験官の方による受講票や身分証明書のチェックのあと試験の説明がありますが、腕時計やスマホ、携帯、電卓の類いの持ち込み不可、飲食物持ち込み不可、バッグ等の持ち込み不可、ハンカチやティッシュ類の持ち込みは試験官の事前のチェック必要など、かなり厳重です。
そして試験官の説明がビジネスライクで無機質で緊張するんですよね。
また、上記のように風邪をうつされたらたまらないとマスクをして臨もうとしましたが、マスクは顔から外すの不可とのこと。
4時間もパソコンのモニターとにらめっこのため、この日僕は目が疲れづらいメガネをかけてましたので、せめてマスクから鼻を出さないとメガネ曇りまくっちゃうため泣く泣くマスク断念。
まさに身ぐるみひとつで会場に入室しなければなりません。
入室したら入室したで、狭い部屋に響くのは同じ受験者のクリック音だけ。
この環境はかなり自分が追い込まれる感覚があります。
でも考えてみて欲しいのは、みんな同じ環境下に置かれているということ。
なおかつ問題は出題順が決まっているのではなく、個々にランダムな順番で出題されるらしいので、変に焦る必要は無いんですよ。
雰囲気に飲まれてしまうのは仕方ないことですが、飲まれ過ぎず早めに自分のペースを取り戻すことが鍵だと思います。


時間をフルに使いきれ

前項と少し被る内容ですが、試験開始から一定時間が過ぎると退室が許可されます。
ボロボロと退室する人が出現し始めると、それはもう焦りに焦るんですね。
「ヤベー、俺まだ一通り回答終わってねー」とか「見直し終わってねー」なんてね。
実際僕が受験した会場で持ち時間最後まで席を立たなかったのは、僕を含めて3人だけだったと記憶しています。
これは僕の気持ちの持ち方なんで早めに退室する人を一概に悪くも言えないんですが、持ち時間は出来るだけフルに使った方がいいというのが僕の考え方です。
早い者勝ちみたいな試験ではありませんし、早めに退室する人の中には、半ば諦めの境地で出てってしまう人もいるでしょう。
そんなのを気にして自分のペースをかき乱されるのはたまったものではありません。
一通り全問回答が終わっても見直す必要のある問題には任意でチェック付けられるシステムですので、終了時間までフルに使って見直しが必要だと思います。
別会場で受験した知人は後日「終了1時間前くらいに回答終わってしまって早めに退室した」と仰ってましたが、少なくとも僕は全問回答終わったのが終了15分前くらいでしたし、案の定彼の合否はお察しといった感じでした。
4時間弱の長丁場、外は寒く室内は暖かく、難問に次ぐ難問で後半戦はかなり頭がボーッとしてきます。
後半回答した問題を重点的に見直して、ケアリスミスを無くすというのは大事なことだと思います。


事前の準備はお早めに

話は前後しますが、受験申し込みの際に受験会場を選ぶことが可能です。
9年前は山形に受験会場はありませんでしたが、数年前の試験から山形会場も選ぶことも可能になりました。
ただ、山形会場もそうですが各会場はそんなにキャパが大きいわけではありません。
申し込みが開始されたら即日、しかも出来るだけ早い時間帯に希望の会場を抑えましょう。
即日定員いっぱいになる恐れがあるからです。
事実山形会場に仙台会場が取れなかった仙台在住のメーカーさんも散見しましたし(彼らは予約開始初日の夕方に申し込みサイトにアクセスしたら仙台会場が抑えられなかったと)、山形会場取れなくて会津まで受験しに行った人もいました。
また受験前日、僕は会場の下見に行き、周辺の駐車場などもチェック。
当日は集合時間30分前には駐車場に到着し、最終チェックして会場入りしました。
僕の性格がせっかちで早漏気味なので早めに行動しているまでなのですが、ギリギリに行動して焦る事こそムダの極み。
何事も早めの行動しておいて悪いことはありません。
事前に出来ることは早め早めにやっておきましょう。


誰かの、そして9年後の自分のお役に立てますよう

実はこの記事、毎年年末から3月くらいにかけて結構アクセス数があるんです。
受験する人はみんなやっぱり気になって検索して、たまたまここがヒットするんですね。
初めて受験して資格取得した9年前は、正直「このライセンス取って何か意味があるのかな?」と思っていました。
でも時を経ていよいよ今年あたりからIBHREのライセンスが現場で必須になる時が来たようです。
受験に関するコツをチラチラと書きました。
今後受験するどなたかと、9年後にまた更新するかもしれない僕自身の役に立てればと思いますが、やっぱり実感するのはベースの知識が全てということです。
今回久々に植込み型デバイスを総論から勉強し直しましたが、案外忘れていることも多く、いかに自分が日々の業務でベーシックな知識をおざなりにしているかを痛感しました。
何事も基本は超大事。
この先受験する方の検討を祈りつつ、また9年後に吉報をご報告出来るよう、僕も日々の業務で研鑽を積みたいと思っています。
それにしても受かって良かったー!