【Music】Beckの新作「Colors」が相変わらず鬼才っぷりを発揮している

前作でグラミー賞を受賞したBeck(ベック)。
その類稀なる才能が生み出す音楽は、とても不思議な魅力に溢れています。
前作から3年半、待ちに待った新作がリリース!
矢も盾もたまらず購入しました。





Beck(ベック)とは?

beck
コンナ オジサンニ ナリタイ WOW


ベック・ハンセン(Beck Hansen、1970年7月8日 – )は、アメリカ合衆国のミュージシャン。
1990年代から活躍を続けるアメリカを代表するソロ・アーティスト。

Wikipediaより引用


一応言っときますが、BeckはBeckでも、音楽マンガのBECKではありません、念のため。
アメリカのミュージシャンのBeckです。
Beckの音楽的特徴。
うーん、説明するのがすごく難しいんですよね、Beckは。
とにかく音楽的なバックボーンが広過ぎると言えばいいのか、オルタナティブロック、ファンク、ヒップホップ、エレクトロニカ、ローファイ、ブルース、フォーク、ノイズミュージックなど多種のジャンルを、それまで聴いたこともないような形で自由に融合させているのがBeckの音楽です。
文字で書くと雑多な感じを受けますが、どのアルバムも遊び心がありながら、不思議ときっちりアルバムとしてまとまっています。

そのアルバムですが、アルバム毎に全く違う作風を打ち出しますし、同一アルバム内でも同じアーティストなのか?と疑うほどに作風のバラエティが豊か。
そして曲中でも、「えええー!?このメロディからこう展開すんのー!?」と驚かされる曲が多々あります。
あまりにもバラエティ豊かで音楽的な輪郭がぼやけてしまいそうですが、全ての楽曲において僕が感じているのは、「真のアーティストが作った音楽」という感覚です。
それがどんな曲でもBeckというフィルターを通すとすごくアーティスティックな感じに聴こえるんですよね。
ただ単純にロック然としているのではなく、ひとつの芸術を見せられているような、うまく形容し難い魅力があります。
2015年にはグラミー賞も受賞しています。

ちなみに僕は、FUJI ROCK FESTIVAL 2005で、Beckのライブを体感しました。
素敵。
一言で素敵。
遊園地みたいな楽しさと言ったらいいのか、異次元のカッコ良さを体感出来て幸せでした。


新作「Colors」は過去最高の作品かもしれない

2017年10月11日、3年ぶりの新作として日本先行リリースされたのが Colors
即購入し視聴してみました。

まずこの「Colors」というアルバムタイトルは、Beckのディスコグラフィーを表すのに最も適したタイトルだと思います。
相変わらずのバラエティの豊富さに、エクスペリエンスロックの高揚感が炸裂しています。
先行で発表されていた曲もぶっ飛んでいたんですが、アルバム単位で聴くとそれ以上です。
なんでこんなにも異なるジャンルの音楽をひとつにまとめることができるんでしょうね?
まあそれがBeckのBeckたる所以なんだと思いますが、それでいて頑張ってる感が全く無いんですよね。
ごく自然に、ボーダーレスに曲を作って、それがどれもBeckっぽく仕上がっています。
こんなに捨て曲無しのアルバムってなかなか無いと思います。
これはBeckの過去作と比べても最高傑作かもしれません。
僕個人的にはトーキング・ヘッズ的なダンスナンバー「No Distractions」がお気に入りです。
もう季節は秋ですが、真夏の風を感じるような最高の一枚、オススメです!

余談ですがこの秋は良作ラッシュなのもありますが、いつにも増して音楽聴きまくってる気がします。
カッコいい音楽と出会えるのって財産とすら思えてきました。
12月には僕のバンドのライブ出演も決まりましたので、良質な音楽を沢山浴びて、心地良いままライブ演りたいなと思う今日この頃です(自身のライブの告知はまた後日、と含みを持たせて結びます)。